こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのMatthew TenBruggencateが撮影した写真
僕は全日本タンゴ苦手協会(JTNA)の理事として
長くタンゴが苦手な人に寄り添って活動してきています。
他の種目でもあるとは思いますが、
タンゴは苦手な人と得意な人の差が大きいダンスに感じます。
得意な人からすれば「ためてからびゅっと踊ればいいんだよ」みたいな感じですが、
苦手な人にとっては全くアドバイスになっていません。
今日は協会の理事として長年の経験から
なぜ背の高いあなたはタンゴが苦手なのかその理由について
僕なりにお話しします。
理由1|体のパーツが長い
UnsplashのAlex Woodsが撮影した写真
まずは腕や脚、胴体が長いです。
もちろんこの様な体型でも得意、あるいは練習して
苦手を克服した人はたくさんいるでしょう。
ただ背が高いことはタンゴが苦手になる理由として
少なからずあるということです。
タンゴは急に動いたり止まったりする動作が特徴のダンスです。
とくに急ブレーキの感覚はかなり大事で
ビシッと止まれるかどうかがタンゴの出来に大きく影響するでしょう。
背の高いひとは急激なストップが苦手です。
これは技術やセンスではなく
純粋に体型からくる物です。
たとえば木の棒を想像してください。
10cmくらいの木の枝は種類にもよりますが、
ほとんど曲がることはないと思います。
同じ木でも1mになれば多少しなる感じがします。
じゃあ10mなら風でもゆさゆさと揺れるかもしれません。
このように同じ材質で同じ太さの木でも
長くなればそれだけ揺れやすくなるということです。
これは木以外の素材でも同じでしょう。
鉄やコンクリートでも多少はしなります。
まして人間の体は関節もあるので
カチッと止まることは割と難しいと思います。
そこで背が高いとより
腕や脚などの体のパーツが長くなるため
体のしなりが大きくなるためうまく止まれないのです。
理由2|重心が高い
UnsplashのDogancan Ozturanが撮影した写真
次は重心です。
重心とは体の重さの中心ということです。
人間はほとんど均一な物質でできているので
だいたい真ん中にあると考えていいでしょう。
つまり腰にある、あるいはおへその少し下くらいに
重心があると考えられるでしょう。
このとき背が高いと当然重心も高くなります。
一般的に重心が高いものは揺れやすく
不安定になります。
花瓶なども背が高いものは
ちょっとぶつかっただけでも倒れてしまうでしょう。
これと同じように人間も背が高いと重心が高くなるため
倒れる確率が高くなるということです。
人間はステップをするなど動くことができるので
本当に倒れてしまうことはすくないでしょう。
しかしピタッと止まることが難しいことは
想像できると思います。
理由3|足の裏はそんなに変わらない
UnsplashのHabib Dadkhahが撮影した写真
安定感のもうひとつの要素として
足の裏の面積があると思います。
足の裏、つまり物体の底の面積が大きいほど
安定感がでるため止まったりしやすいと思います。
ところが足の裏の面積は身長差ほど変わりません。
足が25cm→30cmと5cm長くなる代わりに身長が160cm→190cmと30cm伸びたら
当然不安定になると思います。
このように身長が高くなっても
足のサイズはそこまで広くならないので
結果的に安定感は減っていくと思います。
そのため移動しているボディが瞬間的に止まることを
難しくしているのだと思います。
諦めることも大事
UnsplashのDrew Beamerが撮影した写真
じゃあどうすればいいか。
背が高いことは努力で低くはなりません。
つまりある種の諦めが必要だということになります。
間違えてはいけないのが単語を上手に踊ることを諦めるのではないということです。
背が高いから体のパーツが長い、これはしょうがない。
背が高いと重心が高くなる、これはしょうがない。
背が高くても足のサイズはそれほどかわらない、これはしょうがない。
と思うことです。
その上でじゃあどうするか?
そこにエネルギーやリソースを投入するべきだと思います。
橋本組は背が高かったですが、
非常にスピードがありキレのあるタンゴを踊っていました。
しかし廣島組とは多分違う考え方をしている部分も
多かったのではないかと思います。
まあこれは想像でしかありませんが、
もし廣島選手の魂が橋本選手の体に入っても
うまく踊れないと思います。
これは逆もまたしかりで、
どちらが優れているとかそういうことではなく
平等だけど違うということです。
自分がなぜタンゴが苦手なのか
そこに注目すると解決策も見えてくるかもしれません。
〜まとめ〜『背が高い人にはタンゴが苦手な物理的理由がある』
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