《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

社交ダンス、競技ダンスで身長差カップルならではの悩みや役に立つこと、立たないことのブログ。

《審査員の目》花川アマチュアダンス競技会レポート 【暑い一日に熱い踊りで盛り上がった!】7/27追記A級戦動画配信中

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

 

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昨日は花川でアマチュアダンス競技会がありました。

 

選手の皆様は暑い中本当にお疲れ様でした。

 

昨日は審査員として競技会に参加いたしました。

 

みなさんのダンスを間近でみることができて

とても楽しく過ごすことができました。

 

本当にありがとうございました。

 

成績は良かった人も思い通りに行かなかった人もいると思います。

 

今回の成績が全てではないので

良かった人は自信を持って

思った成績と違った人は自分のいいところを信じて

前に進んでいって欲しいと思います。

 

昨日の結果はこちら

7/25花川アマチュアダンス競技会〜採点表表示

 

7/27追記

A級の様子がYouTubeで配信されています。 

 

youtu.be

担当したのはこちらのクラス

 

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昨日僕が審査したのは

 

・A級 スタンダード&ラテン

・シニアA級 スタンダード&ラテン

・B級 スタンダード

・D級 ラテン

・F級 スタンダード&ラテン

 

です。

 

他のクラスのダンスも

フロアの外から応援しながら見ていました。

 

各クラスごとに勝敗の分かれ目だとおもうところを

僕なりにお話ししてきます。

 

F級〜綺麗な姿勢が断然有利

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F級のラテン、スタンダードでは

共通して綺麗な姿勢で踊っている人が

有利だったと思います。

 

スタンダードでは回転するフィガー

とくにファーラウェーリバースから

テレマーク、テレスピンなどを踊る時に

ホールドが崩れたり猫背になってしまう人が多いように感じます。

 

姿勢が崩れる原因はいろいろありますが、

一部のカップルは実力よりもだいぶ難しいフィガーを

使っているように見えました。

 

そのためそのフィガーを踊る時に

かならず崩れるためそのあともうまく踊れないのだと思います。

 

競技会で勝とうと思う人は

ある程度自分の実力に見合ったフィガー構成にすることで

もっと踊ることに集中できると思います。

 

僕のイメージは実力が100だったら105くらいの

難易度のルーティーンがいいと思います。

 

もちろん100以下の簡単なルーティーンでもいいですが、

ちょっと難しいくらいにしておくと

モチベーションを保ちながら上達できると思います。

 

ラテンは音楽を外している人が

何組かいました。

 

ほとんど全て外している人や

たまに外す人など程度は違いますが、

基本のリズムはしっかりと守りましょう。

 

僕たち審査員には審査のルールがあります。

 

審査項目にも指定があって

 

・基本のリズムが取れているか

・綺麗な姿勢

・音楽表現

・2人のハーモニー

・動きの質

・種目の特性

 

などです。

 

どの項目を重視するかはある程度審査員に任されていますが、

ひとつだけきっちりと決まっていることがあります。

 

それは『基本のリズムが取れているか』が

一番優先されてそれ以外は同じ重要度ということです。

 

つまりどんなに綺麗な姿勢でどんなに難しいフィガーを

どんなに素晴らしく2人で踊っても

基本のリズムを外していては評価されないということです。

 

世界チャンピオンと同じ踊りでも

音楽を外したらチェックを入れてはいけないのです。

 

ここはすごく重要なので

成績を取りたい方はぜひ覚えておいてください。

 

 

D級ラテン〜スピード感をプラス

 

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D級ラテンはチャチャチャとルンバでした。

 

このクラスではある程度踊れる人が多い印象です。

 

そこで他のカップルと差をつけるためには

すこしスピード感をつけるといいと思います。

 

チャチャチャならニューヨークなどで

素早く手を上げてしっかり開く。

 

ルンバならファンポジションに開く時に

フリーアームを開く時などです。

 

基本のリズムにはあっているので

そこからすこし強弱をつけることで

より踊っている感じが出てくると思います。

 

ルーティーンは複雑にする必要はないですが、

ベーシックに拘らず踊りやすいルーティーンで

キレのある部分を作るといい評価がされると思います。

 

 

 

B級〜苦手種目をなくそう!

 

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B級スタンダードではほとんどが学連の方だったように見えます。

 

しかしそのなかで溌剌と踊っているのは

シニア選手だったように感じます。

 

もちろん学連ダンサーも頑張っていましたが

シニアの方々がとてものびやかに見えました。

 

もちろん評価をつける時はダンスの実力をみるので

一概にそれがいい成績になるわけではありません。

 

でも学生のみなさんもそういう部分でも

負けないように頑張って欲しいと思います。

 

さて本題です。

 

B級スタンダードで決勝に行けるか行けないかは

苦手種目の存在にあるように思いました。

 

準決勝の中では上位3組くらい以外は

ほとんど実力差はなかったと思います。

 

ただ苦手な種目があると

そこの評価がガクッと下がるため

決勝に残れなかったり順位が下がったりすると思います。

 

今回特に思ったのはタンゴ、クイックが苦手な選手が

多く見えたことです。

 

タンゴやクイックは速い種目のせいか

腕に力が入りホールドが崩れていました。

 

とくに競技会ではタンゴは2番目に踊るので

タンゴが苦手だと疲れてスタミナもなくなりますし

その後の評価にも影響があると思います。

 

審査員も人間なので

いくら目の前のダンスだけを見て審査しても

前の種目のイメージというのは残ります。

 

タンゴが苦手ということは

その後の3種目に影響する可能性があると思った方が

いいと思います。

 

僕が競技をしていた時、最初はウィンナーワルツが

5番目に踊られていました。

 

なのでぶっちゃけワルツ〜クイックまでを取れば

ウィンナーワルツが多少だめでも

勢いで取ることができると思います。

 

それが途中から3番目に変わりました。

 

これによりウィンナーワルツの重要度は

一気にあがりました。

 

ワルツ、タンゴが良くてもウィンナーワルツがダメだと

その後の2種目に響きます。

 

またウィンナーワルツも速い種目なので

ホールドが崩れると疲れがたまるため

それもいい影響はないと思います。

 

そのためそれからはかならずウィンナーワルツも

しっかり練習するようになりました。

 

このように競技会ではどの種目も同じ1種目なので

苦手な種目をできるだけなくことが重要だと思います。

 

シニアA級〜ハイレベルな戦い

 

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シニアA級はスタンダード、ラテンともに

とてもハイレベルな競技会でした。

 

スタンダードはアマチュアA級に引けを取らない

スピード感とルーティーンの華やかさが

素晴らしかったです。

 

種目ごとに勝負の分かれ目について

僕の考えをお話しします。

 

〜ワルツ〜

ワルツでは大きく滑らかなムーブメントが

大切だと思います。

 

動きの小さい人やガタガタする人は

決勝への扉が遠いかもしれません。

 

ただ決勝に残らなかった人の中にも

いい人はいたので、諦めずに頑張って欲しいと思います。

 

〜タンゴ〜

この種目はスピードがある種目なので

ホールドが崩れやすいです。

 

特に準決勝では崩れる人と

綺麗に踊っていく人の差が大きく見えました。

 

崩れるひとはスピンやテレマークテレスピンなどで

ポジションが明確でないのだと思います。

 

たとえばナチュラルスピンなら

クローズドポジションで回ります。

女性を回そうとして男性が右手で後ろに引くと

PPのようになりスピンがうまく行きません。

 

女性も男性の向こうに回り込もうとして

左腕を前に出してしまうとPPのようになってしまいます。

 

右足を男性の足の間に置き

左足は外に向けることで

クローズドポジションを維持して回ることができます。

 

テレマーク、テレスピンでは

クローズドポジション、PP、セイムフットポジションが

変化しながら出てきます。

 

とくに女性のヒールターンが終わったら

まずPPになってから前進するということを

意識するとポジションが崩れにくくなります。

 

よくあるのがヒールターンが終わるか終わらないかのうちに

女性を前に進めるリード(といういか引っ張って動かす)男性がいます。

 

女性もヒールターンしたら前に男性がいるのに

強引に出て行こうとしているように見える方がいます。

 

これではホールドも崩れてしまいます。

 

男性のドアが開いてPPになってから

男性の前を走り抜けるようにすると

スピード感があるテレスピンになると思います。

 

〜スローフォックストロット〜

この種目はカウントがしっかりと取れるかどうかが

おおきな勝負の分かれ目になっていると思います。

 

SQQというカウントは覚えていると思いますが、

S(スロー)が短くなりどんどんずれていってしまう方が

多く見えました。

 

F級の項目でも書きましたが

基本のリズムがずれてしまうと

評価されない(常に最下位)になってしまいます。

 

競技においてはこの基本のリズムは

絶対に守るべき項目です。

 

スローは音楽を撮るのが難しいですが、

逆に言えばリズムに合えば大きくアドバンデージを

取れるのでしっかりと練習しましょう。

 

 

A級〜実力をいかに発揮するかが勝負

 

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A級に出場する方はほとんどが学生の方か

そのOBの方だったと思います。

 

経験も豊富で練習も十分にやっているのがわかります。

 

ここまでくるとあとは自分の実力を

どこまで発揮できるかにかかっています。

 

僕が見た感じではスタンダードもラテンも

実力の差はわずかだと思います。

 

ただ全員が実力を発揮していたかは

正直わかりません。

 

普段の練習を見ていないからです。

 

審査員はその日のダンスを見て審査するので

「いつもはもっとうまくいくのになぁ…」

といわれてもどうしようもありません。

 

競技会ではしっかりと実力を発揮して

踊れるようにしておく準備が大切だと思います。

 

もし実力を100%発揮したうえで

成績が出なかったら諦めもつきます。

 

でももし「本当はもっと踊れるのに…」という

気持ちで競技会が終わってしまったらどうしますか?

 

とくに学生の方はいつまでも選手でいることはできません。

 

もちろん卒業してからもダンスは続けることができますが、

学生ダンスは4年間で強制的に終わりです。

 

最後の試合はすぐにやってきます。

 

そのときに後悔がないように

つねに競技会の本番で実力を100%発揮して

やり切る習慣をつけるようにしましょう。

 

 

審査員はどんなにいいカップルがたくさんいても

1組にしか1位をつけることはできません。

 

みなさんは審査員が

「みんな1位にしたい!!」 

と悶絶するようなダンスを踊ってください。

 

そうすればきっと自分たちのダンスを

評価してくれるチャンスに巡り合うはずです。

 

〜まとめ〜『選手、役員のみなさん暑い中本当にお疲れ様でした。』

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