《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

社交ダンス、競技ダンスで身長差カップルならではの悩みや役に立つこと、立たないことのブログ。

《審査員の目》毎日杯の審査員をして思ったこと 【成績は目指すけど、気にしなくてOK】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

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先日北海道のダンス選手権「毎日杯・杉山杯」が

開催されました。

 

多くの観客の皆様にお越しいただき

大会も盛り上がっていたと思います。

 

今回僕は審査員としてこの大会に参加することになりました。

 

一日みなさまのダンスを見ることができて

本当に楽しかったです。

 

しかし審査員という立場上仕事として

点数をつけることをしなければいけません。

 

今日は僕が日曜日に何を思ったかを

お話しします。

 

今回は

・ジュニアスタンダード、ラテン

・シニア スタンダード

・アマチュア スタンダード

・プロフェッショナル スタンダード

を担当したのでその部分のお話です。

 

採点結果はこちら

採点表表示

 

 

ジュニア部門はかなり高レベル

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ジュニア部門はかなり高レベルで

姿勢や動き、足の使い方などもとても良かったと思います。

 

ある程度経験値の差があるところも感じましたが

カップルで協力しあって優劣つけがたいダンスをしていたと思います。

 

ラテンに関して。

 

チャチャチャはひとつひとつのステップがしっかりとしていて

脚から足先まできれいに伸びているカップルが

よく見えました。

 

とくにチャチャチャやルンバはひざとつま先が

しっかり伸びていると綺麗に見えると思います。

 

僅かな差ですが、そこを見て順位をつけました。

 

ジャイブは軽さとリズム感が大切に感じます。

 

脚やボディを引き上げる動作が

軽やかなステップとリズムを作ると思います。

 

とくにシャッセはチャチャチャと微妙に違うと思うので

そこの差が決め手になりました。

 

どちらにしても他の部分では高レベルで踊っていたので

今回の判定に一喜一憂せずこのまま頑張っていってほしいと思います。

 

スタンダードはワルツとクイックです。

 

ワルツに関しては大きなスイングと綺麗な姿勢がポイントになると思います。

 

スイングはお互いに大きな動きと

しっかりとしたランズ&フォールがあり

いいと思います。

 

片方はわりとバリエーションに慣れていて

くらべるとベーシックを中心にしているように感じました。

 

ただ両方ともワルツのスイングについては

申し分がなくいいと思いました。

 

姿勢に関しても両方とも綺麗に作っていたと思います。

 

ただより自然に見えるラインで大きなホールドと姿勢を作っているカップルに

上位をつけました。

 

大きく作るときにも体に無理がかかって見えない

姿勢の作り方をコーチャーと相談するといいと思います。

 

ジュニアの方はジュビナイルとともにカップルが変わりながら

あるいは男性役と女性役の両方をこなしながらの出場で

大変なこともあると思います。

 

でもみなさんが前に見えた時より上達しているのを見ることができて

とてもうれしかったです。

 

いい方向に進んでいるので

このまま前進していってほしいと思います。

 

シニアスタンダードは相変わらず激戦

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シニアスタンダードは相変わらず激戦で

以前決勝近くにいた人も予選でいなくなったり

することも珍しくないような気がします。

 

その中でまず予選の間に感じたことは

姿勢とベーシックタイミングです。

 

シニア部門では綺麗なホールドが

必須になってきています。

 

混雑していたり、大きく動こうとして

ホールドが崩れてしまうともったいない気がします。

 

ホールドが崩れないように動きの方法を研究することで

大きくスムーズに踊れるようになると思います。

 

もちろん姿勢さえ良ければいいわけではありませんが、

姿勢やホールドが崩れるということは

動きに問題があると思います。

 

どうすれば崩れないで大きく動けるかを

コーチャーと相談するといいと思います。

 

またベーシックタイミングは音楽のカウントに

合わせて踊るということです。

 

これは他の部門でも言えることですが、

ベーシックタイミング(カウント)は

審査する上で一番優先しなければならないと決まっています。

 

審査員の判定基準は

・ベーシックタイミング

・姿勢

・ムーブメント

・フットワーク

・音楽性

 

 

といくつか項目があります。

 

ベーシックタイミング以外の項目は

どれも同じくらいの重要度で評価されます。

 

しかしベーシックタイミングはほかのどの項目よりも

優先されると決まっています。

 

これは審査員の好みとかではなく

規定でそう決まっているのです。

 

なので審査員はどんなにいい動きと姿勢で

自分好みの踊り方でもカウントが外れていると

いい評価をすることができません。

 

これが一番審査員をしているときに

悲しい瞬間です。

 

とてもいい踊りをしているけど

カウントを外している…シクシク

 

とくにスローではカウントが合っているだけで

上半分にはいけると思います。

 

音楽は練習すれば必ず取れるようになると思います。

 

スローが苦手な人はカウントを意識する練習をしてください。

 

決勝に関してはほぼ横一線だと思います。

 

それでも上位3組は姿勢や動きが一段よく見えて

実力は伯仲していると思います。

 

ただ3組ともいいところが違うので

自分の長所を生かしていくように踊ることで

より上位を狙っていけると思います。

 

また決勝に進めなかったカップルにも

大きなチャンスはあると思います。

 

ぜひ諦めずにこのまま進んでいってほしいと思います。

 

マチュアスタンダードは学生vsアマチュア

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今回は残念ながら現チャンピオンの志比組が欠場となりました。

 

しかしその空いた席を目指し現役学生たちと

マチュアがその空いた王座を目指してしのぎを削りました。

 

今回は塚田組が優勝しました。

 

総合的にミスが少なく安定した力が

評価されたのだと思います。

 

2位3位に入った大木組、太田組は学連ではなく

マチュアとして活躍している選手です。

 

どちらの組も音楽に対する表現がよく

外側へのアピールがはっきりとしています。

 

競技としてはとてもいいことで

周りの観客に強い印象を残していると思います。

 

グループ構成も面白くこのまま進んでいってほしいと思います。

 

4位には中村組が入りました。

 

目指していた順位からは離れていたかもしれませんが、

ダンス自体はとても良かったと思います。

 

体が大きく身長差もあるので

考えることもあるとおもいます。

 

下半身の使い方がよく正統派の踊り方をしていると思います。

 

いまはいろんな踊り方のスタイルがあり

悩むこともあるかもしれません。

 

しかしどのスタイルがいいかはわかりませんが、

彼らのスタイルも良い踊り方の一つだと思います。

 

このままつきすすんでいくことで

さらに上位に食い込んでいく力があると思います。

 

5位の柴野組は小柄な体格を活かして

どんどん動いていくスタイルのダンサーです。

 

タンゴやクイックもそうですが

ワルツやスローなどのダンスも

大きな動きでフロアを駆け巡る選手になってほしいと思います。

 

6位は日下部組です。

 

このカップルは学連OBでオーソドックスなダンスを踊ります。

 

やわらかくスムーズなムーブメントが魅力で

今後も頑張ってほしいと思います。

 

プロフェッショナルは新星登場

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プロスタンダードは欠場がある中

新しいファイナリストが誕生しました。

 

このカップルは僕も初めて見ましたが

綺麗なショルダーラインとクラシックな踊り方で

フロアの中でも静かに目立っていたと思います。

 

今後はファイナリスト争いの一角を

担うことだと思います。

 

その他ファイナリストは大きな順位の変動はありませんでした。

 

これはどのカップルも順調に上達しているからだと思います。

 

これからスーパージャパンカップがあるので

ぜひもう一段仕上げて幕張に臨んでください。

 

僕が審査する上で気をつけていること

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僕が審査員をする時に気をつけていることは

この3つです。

 

(1)きれいな姿勢で立つ

(2)できるだけフロアを見る

(3)思った通りに評価する

 

(1)きれいな姿勢で立つ

競技会での景色を作るのは

・選手

 

・観客

 

・審査員

 

だと思います。

 

主役は選手とお客様です。

 

審査員は脇役ですが、景色の一部だおおもます。

 

なのできれいなフロアをより素晴らしくするために

きれいな姿勢と髪型服装で立っているべきだと思います。

 

なので僕は選手に負けないくらい

きれいに立っているように気をつけています。

 

 

(2)できるだけフロアを見る

これは(1)とも繋がりますが、

できるだけフロアを見るようにしています。

 

審査をする上でどうしてもジャッジボードを見る時間ができます。

 

点数を記入する上でなくすることはできません。

 

でもその時間は目線もフロアから離れるし

姿勢も悪くなります。

 

なのでなるべくフロアを見て

記入は素早くするようにしています。

 

 

(3)思った通りに評価する

 

最後は当たり前ですが、

思った通りに評価するということです。

 

僕も人間なのでどうしても以前の成績や

前のラウンドのダンスなどが頭をよぎることがあります。

 

しかし今のダンスで評価するのがルールなので

気をつけて今のダンスに集中するようにしています。

 

なので僕の採点表は前のラウンドでは点数がなくても

次のラウンドでは入っているということがあると思います。

 

それもその時の評価なので起こりうると思います。

 

また僕の見る目も完璧ではありません。

 

なので間違った評価をするときもあるかもしれません。

 

ですが、その時その瞬間に判断したことを

そのまま評価として書いていることは間違いないです。

 

さらに勉強してしっかりとした本心の評価を

これからもしていきたいと思います。

 

今回成績が良かったかたは、このまま前進してください。

 

逆に思った通りの成績ではなかった方は

自分のダンスが悪かったと思わないでください。

 

審査員が変われば評価も変わります。

 

今回の自分のダンスを見て、コーチャーと相談して

より良いダンスになればそれでいいと思います。

 

〜まとめ〜『毎日杯は全員いいダンスだと思いました。』

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