こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのDewet Willemseが撮影した写真
社交ダンスを習っていると「あしを使って踊りなさい」と言われる時もあれば
「あしだけで踊ってはいけない」と言われることもあります。
ダンス教師の中にはちょっと訳のわからない感じを好む人も少なくないので
習っている立場としては困る時もあるでしょう。
言い回しは別ですが、先ほどのようなことはどちらも正しいことは事実です。
今日は「あしを使って踊る」と「あしだけで踊ってはいけない」の
矛盾っぽいところに挑戦してみましょう。
前提|どちらも正しい
UnsplashのAfif Ramdhasumaが撮影した写真
言い方は人によって違いますが、
このようなことを経験したことがある方も多いと思います。
結論から言えば両方正しいです。
よく見るとわかりますが、ふたつは矛盾していません。
あしをしっかり使うけど、あし”だけ”で踊るのはダメよということです。
ただこのような言い方が出る原因のひとつに
スタンダードにおける歩き方に
大きく分けて2つの方法があるからです。
これがわかると謎の言い回しにも対応できるかもしれません。
その1|あしを使って踊りなさい
UnsplashのMichał Parzuchowskiが撮影した写真
まずあしをしっかり使いましょうというときは
あしで押し出すことで体を動かす場合が多いでしょう、
この時の動きの特徴は
・大きい歩幅
・長い時間
・低い(ロアしている高さ)
などがあります。
ワルツで言えばカウント1、スローやクイックなら
ロアした後のスローカウントの部分などが代表的な部分です。
多くの場合ロアすることでかかとを床につけひざを曲げた状態から
あしを伸ばすことでゆっくりと床を押してボディを進めていきます。
この時ボディは形を変えず、今体重が乗っている足に
できるだけ長く乗っているような意識で踊ります。
あしで床を押して進む場合は、体重が乗っていないと進むことができません。
そのため体よりもあしを使って踊るという感じになるのでしょう。
よくあるミスは
・あしを曲げる動作が足りない
・あしを伸ばす動作が足りない
・胴体を傾斜して倒れるように進む
というものがあります。
これらのミスが出てしまうと、あしをしっかりと使ってくださいと
言われてしまうことが増えると思います。
その2|あしだけで踊ってはいけない
UnsplashのWalker Fentonが撮影した写真
続いて「あしだけで踊ってはいけない」です。
これにはまず大きく分けて2つの場面が考えられます。
(1)ステップを踏むだけになっている
(2)”その1”でお話しした足で押し出す動きを違う場面で行っている
順番に見ていきましょう。
(1)ステップを踏むだけになっている
まずはステップだけで踊っている状態です。
まず大事なことはステップをすること自体は
間違っていない。
というよりむしろ正しいと思います。
ただステップができたら終わりではなく
次の段階に進んで行きましょうということです。
あなたのダンスのレベルにもよりますが、
いままであしをしっかり使ってと言われていたのに
あしだけで踊ってはいけないよと言われたのなら
多分ダンスが上達してきて次の段階に進むことを教えてくれていると思います。
つまり前の違うことを言われて悩むのではなく
むしろ喜んでいいでしょう。
たぶん
もしあなたがいままでもステップとボディの兼ね合いをある程度できていたなら
ちょっとステップだけになっている可能性があります。
もっとボディや表情なども意識して
体全体で踊ることを示唆しているかもしれません。
(2)”その1”でお話しした足で押し出す動きを違う場面で行っている
次はテクニック的な観点です。
(1)ではゆっくりと大きく進む場面はあしを使って押し出すとお話ししました。
ということはその逆の場面もあるということです。
この時の動きの特徴は
・小さい歩幅
・短い時間
・高い(ライズしている高さ)
などです。
この時はひざを曲げたりできないので
あしの曲げ伸ばしで押し出すことはほとんどできません。
ではどうするか?
体の重心を移動させることで
体重のあるあしから重心を外していきます。
倒れるに近い状態です。
たとえばつま先より前に重心を移動したとしましょう。
そうすると体は前に倒れていきます。
このとき体重が乗っているあしを中心に
円運動をするので倒れると言っても最初は前に進む割合が多いと思います。
ある程度前に進んだらあしを出して体を支えます。
つまりボディを進めることで、あしを前に引き出したとも言えるでしょう。
これは(1)あしを使ってボディを動かすとは
ある意味逆の動作になるとも考えられるでしょう。
使うことが多い場面は、ライズしたところから高いままステップする時や
クイックステップのようにつま先で飛んだり跳ねたり走ったりするときです。
このような時にしっかりと床を押して体を進めようとすると
動きが重くなり曲に合わなかったり
体の傾斜(スウェー)が逆になったりしてスムーズに踊れないことがあります。
あしだけで踊ってはいけない≠足は使わない
UnsplashのTachina Leeが撮影した写真
ここでひとつ大事なことは
あしだけで踊らない=ボディ(重心)が先行する≠あしを使わない
ということです。
確かにステップするあしよりも先にボディが動きます。
そしてボディは重心を外すことで
重力により倒れるような作用を使って
進んで行きます。
しかしそれはあしを使っていないことを意味していません。
確かにボディを進めるためにはあしを使っていません。
がぁ
いま体重が乗っているあしから重心を外すために
そのあしをを使ってるのです。
立っているあしを使って、立っていない状態になる。
言葉にするとちょっと不思議ですが、こういうことです。
つまりあしを使うことは必要ですが
その目的が違うということです。
ここを間違えてしまうと
あしだけで踊ってはいけないよと言われた時に
うまく踊れなくなってしまうでしょう。
〜まとめ〜『つねにあしを使って踊るが、目的はいろいろ』
関連記事
お問合せご意見、ご感想などはこちら