《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《社交ダンスLab》ダンスで間違いやすい3つの言葉 【力、パワー、エネルギーの違いを考える】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

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ダンスを踊る時に

 

「あの人はパワーがある。」

 

とか

 

「もっとエネルギーを出して!」

 

とか

 

「回転する力が伝わって…」

 

とかいいます。

 

この「パワー」「エネルギー」「力」って

正直みんな一緒の意味になっている人が

ほとんどだと思います。

 

もちろん言葉の意味はどの場面で使うかによって

変わるので別に正しく使う必要はないと思います。

 

ただダンスの理解を深めるために

少し言葉の意味を整理するのもいいかなと思って

今日はこの3つの言葉について考えてみました。

 

あくまでも僕の個人的な考えなので

情報の正確さに保証はありません。

 

 

No.1 力(Force) 

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まずは力(Force)です。

 

これは「物体の状態を変化させる能力の量」のことです。

 

物体とは箱とかボールとか自分の体とかです。

 

変化とは移動、回転、壊すなどです。

 

ダンス的に理解すると

 

「自分の体を動かす能力の量」と言えると思います。

 

動かすの意味は移動(Movement)と体の各部の使い方(Motion)に

分かれると思います。

 

能力のひとつは筋力です。

 

筋力が足りなければ、大きく移動したり

体をたくさん動かすことができません。

 

もうひとつは筋肉を動かす脳と神経のはたらきです。

 

筋力があっても思い通りに筋肉に指示が出せなければ

動くことができません。

 

ただ力を出していても

必ずしも移動するわけではありません。

 

重力に対して体が潰れないように維持する力とか

ホールドを崩さないようにする力なども

含まれます。

 

なので力=動きとならないことに注意が必要です。

 

No.2 パワー(Power) 

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パワー(Power)は以下の式で表されます。

 

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これは何を意味するかというと

 

(1)大きな力を出すとパワーが大きくなる

(2)大きく移動するとパワーが大きくなる

(3)短い時間で移動するとパワーが大きくなる

 

ということです。

 

(1)は直感的にわかると思います。

 

(2)に関しては少し難しいかもしれません。

 

たとえば力を入れても移動しないと

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なのでパワーは0(ゼロ)になってしまいます。

 

これがダンスでは力んでいる状態だと思います。

 

自分はすごくパワフルに踊っているつもりでも

周りから見ると移動がないため

パワーに見えないのです。

 

この時の移動は体自体の移動と

体の部分(腕、脚など)の移動が含まれます。

 

つまり動かないとパワーには見えないということです。

 

(3)についても考えてみます。

 

もし同じ動きをゆっくりやるのと速くやるのでは

どう違うのでしょうか。

 

速くやるとき

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ゆっくりやるとき

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つまり長時間かけて動くより

一瞬で動いた方がパワーが大きくなります。

 

タンゴなどで顔の向きを変えるに

素早く短い時間で変えた方がパワフルに見えるということです。

 

力を入れても動きが小さくなったり

遅くなってはパワーにはならないということです。

 

なんかわかりにくいと思いますが、

物理なので多分正しいと思います。

 

パワーを見せるためには

 

大きく短時間で動くのがいいということになります。

 

No.3 エネルギー(Energy) 

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一番わかりにくいのがこれだと思います。

 

「床からのエネルギーが…」

 

「体の中をエネルギーがらせん状に上がってきて…」

 

みたいな感じでいうとなるほど感はありますが、

ほとんど意味はわかりません。

 

エネルギー(Energy)の意味は

「パワーを出す能力の量」ということです。

 

わかりやすくいうとガソリンの量です。

 

車に大きなエンジンがあっても

ガソリンが入っていなければパワーを出すことはできません。

 

先ほど言ったような体の中をエネルギーが流れる的なものは

ほとんどが力かパワーと混ざっていると思います。

 

一番間違えやすいのが

「エネルギーを貯める」です。

 

これは次に大きなパワーを出す(何かを動かす)ために

準備することを示しているはずです。

 

しかし貯める段階で力を入れたり

大きく動いてしまうと当然エネルギーを消費しています。

 

なので肝心な時に大きなパワーを出すことができないのです。

 

つまりエネルギーを溜めているということは

動かない、力を出さないと言い換えることができると思います。

 

ドラゴンボールのように炎が背後に出ているのは

溜めているというよりエネルギーがダダ漏れだということです。

 

ただあの描写はダンスでも利用することができます。

 

エネルギーを溜めているように見せる動作をしてることもあるということです。

 

ルンバの最初やタンゴの動きだしで使われる表現なので

それと実際のエネルギーを貯めるということを

混同してはいけません。

 

 

ダンスの理解には物理を勉強する

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今更めんどくさいかもしれませんが、

物理を理解することはダンスを理解流する上で

必ず役に立つ思います。

 

別に本当に数字を計算するわけではないので

概念だけわかっていれば十分です。

 

スイング、パワー、エネルギーなど

物理用語がダンスにはたくさん出てきます。

 

ちょっと高校物理の本でも

読んでみると意外なことがわかると思います。

 

文系の人でも物理センスがある人は

ダンスの理解が早いと思います。

 

参考

力とパワーの違い - 陸上競技の理論と実践~Sprint & Conditioning~

 

 

〜まとめ〜『力、パワー、エネルギーをちょっと理解するといいと思う。』

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jumbo-miyake.hatenablog.com

 

 

 

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