こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
スタンダードを踊る時は
大きなホールドで踊りたい人が多いと思います。
とくに競技ダンスをやっている人にとっては
必須の項目のひとつだと思います。
ただ大きなホールドってどうやって作ったらいいか
悩んでいる人もいると思います。
今日は大きなホールドを作る方法と
間違えやすいポイントをご紹介します。
ホールドの大きさは面積で考える
ホールドの大きさのイメージは
上から見た時に腕と背中かで囲まれた
枠の面積で考えることができるとおもいます。
スタンダードのホールドを真上から見ると
女性の右手からひじを通って女性の背中へ。
そこから女性の左ひじを通り男性の右腕につながります。
男性の背中をとおり男性の左ひじにきて
最後に男性の左手に来て円になります。
つまりホールドの大きさは
腕と背中の長さによるということです。
この腕と背中で囲まれた部分の面積を
最大化することが大きなホールドへの
近道となります。
間違えやすいポイント
まず大事なことはスタンダードのホールドの形は
決まっているということです。
いくら面積を大きくするためとはいえ
形を変えては綺麗に見えません。
形の注意点は男女とも1つずつあります。
<男性の注意点〜左ひじは曲げておく>
男性がやりがちな間違いは左ひじを伸ばしてしまうことです。
左手を遠くに置くことで大きなホールドを
作ろうとしているのはとても理解できます。
僕もそうやって踊っていましたし、
いまでもそうやるとホールドが大きい気がします。
でもね…
左手はホールドの大きさには
一切関係ありません。
男性の後ろから見た時には男性の左ひじの位置が
ホールドの大きさに関係します。
なので左ひじはできるだけ体から遠い方がいいですが、
左ひじは曲げ左手はひじの上か少し内側にあるくらいが
いいと思います。
こうすることでひじの角度が鋭角に見え
強く見えます。
またひじの存在感もでるので
結果的にホールドは大きく見えると思います。
<女性の注意点〜左手は男性の肩の下に>
女性も左ひじを遠くにおこうとして
左手を男性の右ひじ近くにずらしてしまう人がいます。
これもわざとではないはわかるのですが、
ホールドは大きく見えないと思います。
男性の右腕との繋がりが悪くなるので
枠が崩れてしまうからです。
男性の肩の筋肉の下に左手をしっかり合わせて
組むようにしましょう。
最近のホールドは横に広いけど…
最近のスタンダードの動画を見ると
横幅が広くひじが真横に上がっているのが特徴的です。
これをやろうとしてひじを張りすぎている人が多いと思います。
ひじは自分の体より後ろには行きません。
位置は大体みぞおちくらいのところになります。
からだの厚みにもよりますが、
男性なら左手と右ひじがみぞおちと同じ位置になります。
女性は右手と左ひじがみぞおちと同じです。
こうすることで横幅とともに
厚みが生まれるので面積が最大化されて
大きなホールドになると思います。
ホールドの大きさは部屋で考えると
わかりやすいと思います。
たとえば100畳のリビングがあるマンションを
買ってあげると言われたとしましょう。
嬉しいですよね!
でも言ってみたら畳が100枚縦に並んでいたら…
たしかに100畳だけど詐欺ですよね。
ホールドも同じです。
横に広くてもある程度立て(奥行き)がないと
大きなホールドとはいえません。
長さだけでなく面積で考えることで
大きなホールドをイメージしやすいと思います。
理系のアイディアで面積を考える
ここから先は僕の趣味なので
めんどくさい人は最後まで行っていいです。
さきほどホールドの形と腕の長さは決まっていると
お話ししました。
ということはホールドの外周、
つまり壁の長さはその人によって決まっているということです。
外周が決まっていたら面積も決まるのでしょうか?
これが実はちょっと違うのです。
例えばあるカップルのホールド1周の長さが
2mあるとしましょう。
2mの枠で囲まれる面積はどうなるでしょうか?
(1)できるだけ横幅を出す!
まずマディス・アベルのように
できるだけ横幅を出してみましょう。
横幅を90cm、奥行きを10cmとしましょう。
形は簡単にするために長方形とします。
この時の面積は90cm×10cm=900㎠です。
(2)奥行きを少し出してみる。
でも10cmの奥行きでは体が収まりません。
ひとり5cmではあまりにも薄すぎます。
そこで奥行きを3倍つまり30cmにしてみましょう。
このとき横幅は70cmになるので面積は
70cm×30cm=2100㎠
なんとさっきの2倍以上になりました。
つまり横幅がああればあるほどいいわけではないということです。
(3)面積が最大なのは?
では最大の面積はどのような状態でしょうか?
まず奥行きと横幅を同じ(50cm)にしてみます。
50cm×50cm=2500㎠
これが四角い状態では最大だと思います。
ただ横幅と奥行きが同じということは
スタンダードとしてはあまりいい形には感じません。
面積的にはいいですが、たぶん縦(奥行き)がありすぎて
体が離れたり、横幅が小さく見えるのでここまではしないと思います。
じつは面積はさらに大きくなります。
最大なのは円の時です。
外周が2mということは円にするとどうなるでしょうか?
円周=2×半径×円周率
なので半径=円周÷(2×円周率)≒32cm
つまり面積は
円の面積=半径×半径×円周率≒3185㎠
これを考えると長方形にホールドを作るより
すこし円の要素を足すのが効率よく面積を大きくできそうです。
つまり結果としては楕円をイメージすることになりそうです。
ちなみに楕円の面積は難しいので
あるサイトで計算しました。
下記のような横幅を奥行きの1.5倍くらいに設定したところ
<条件>
横幅78cm 奥行き48cm 円周2m(200cm)
面積は2940㎠でした。
参考
これが最大かはわかりませんが、
真四角より面積が大きくなるので
ホールドのイメージとしては現実的かなと思います。
〜まとめ〜『ホールドの大きさは横幅だけでなく、面積のイメージ』
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