こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのAmanda Sandlinが撮影した写真
社交ダンスをレッスンしていると
こんな質問を受けることが結構多くあります。
「〇〇した方がいいですが?」
以前もお話したことがありますが、
これに関しての今の答えはこれになります。
「目的によります」
これにつきます。
ダンスにおける事柄でやった方がいいかやらない方がいいかは
はっきり言って踊る人の目的によります。
もちろん法律や倫理的にやってはいけないことはありますが、
ダンスの技術においてはそこまでのことはほぼないでしょう。
そうなるとその人のアウトカムによって
やらなければいけないかもしれないし、やった方がいいくらいかもしれない。
あるいはやらなくてもいいくらいか、やらない方がいいこともあるでしょう。
今日は例を挙げながらお話しします。
例1|姿勢
UnsplashのDeclan Sunが撮影した写真
スタンダードではボディがコンタクトして
トップを広げるように前が膨らんで後ろに沿ったような姿勢で
踊ることが多いです。
上手な人を見るとみんなそうやって踊っています。
ではそうやって踊らなければいけないかと言われれば
そんなことはありません。
上手な人はといいますが、
99%以上競技選手、もしくは元選手です。
そのため競技会のダンスの中で一番いいとされている
姿勢つまり完璧なボディコンタクトと
大きなトップラインを保って踊ります。
しかしダンスにおいてそれが必要かと言われれば
必ずしもそうではないと思います。
確かに見た目は綺麗かもしれませんが、
それも競技ダンスの目線でしかありません。
競技ダンスの踊り方は綺麗と言われる踊り方のひとつではありますが
体の負担は思ったより大きくなります。
そのため身体的苦しさが自分の綺麗な意思性に対する満足度を超えると
ただ辛いだけになってしまうということです。
やっていることはある意味正しいのに
楽しくないということです。
この原因は目的とやり方が合っていないからに違いありません。
もう少し楽な姿勢で踊ることで
音楽を感じたり、相手とのハーモニーを感じることができれば
それが満足度を上げることにつながるかもしれません。
別に猫背で踊ったらいけないことはひとつもありません。
人間は基本的に一番リラックスしている姿勢は
少し猫背だと思います。
ふたりがその姿勢で踊ることで
よりリラックスできるのでハーモニーが作られるのかもしれません。
例2|動き
UnsplashのDrew Dizzy Grahamが撮影した写真
スタンダードの動きは移動だけでなく
回転やスウェーなどいろいろあります。
とくに最近競技ダンスは移動量は大きく
回転量は多く、そして傾きも左右だけでなく前後も使い大きく踊ります。
がぁ
やればOKというわけでもありません。
大きく移動するとスピード感はでるでしょう。
また大きくスウェーをかけると
柔軟なボディに見えると思います。
しかしその目的がないのにやらなければいけないかと言われれば
それは違います。
また競技ダンスという条件があっても
大きな移動性を見せたいのにすすぇーを大きくしても
効果はありません。
大きく動いた時にバランスを取るために
大きなスウェーがあるという関連性があるならいいですが
大きなスウェーをすると大きく動いて見えるわけではないということです。
目的、アウトカムと実際に取る動作があっていないと
正しくできていてもイメージ通りに踊れない
ということが起きるでしょう。
例3|マインド
UnsplashのLutchenca Medeirosが撮影した写真
最後は精神面です。
と言っても根性とかそういうことではありません。
たとえば競技会に出ている時に
目立つことが大事なのか、しっかりと点数をもらうことが大事なのか。
優勝することが目的なのか、決勝入りが目的なのか。
このあたりでもやるべきことや効果的かどうかが
変わってくると思います。
まだまだ無名でまずは目に入るようにすることが目的なら
ある程度粗くても移動性を高めたりすることは効果的でしょう。
踊りの質も全体的に高いより
どれか一つ尖っている状態でも大丈夫です。
しかししっかりと点数を取ろうとしたら
基本的な部分を押さえた、隙のないダンスが大事かもしれません。
また決勝に入ることが目的なら
パッと見ていい感じなら点数をもらえるでしょう。
これは予選から準決勝まではチェック方で審査されることが多いからです。
大会によっては準決勝くらいから絶対評価や順位でつけることもあるかもしれません。
そのときは決勝と同じ考え方になるでしょう。
一方決勝の場合は他社と十分比較して
順位や点数をつけられます
また絶対評価の場合はじっくりとダンス全体を見て
規定に照らし合わせて点数が決定されるでしょう。
どちらにしろぱっと見の印象ではなく
じっくり系になるということです。
ぱっと見系の時はいいところが見られやすいですが、
じっくり系の時はミスが見られて減点されやす傾向を感じます。
そのため自分が目指すところによって
テクニックの必要性や優先順位が変わると思います。
アウトカムの決定が大事
UnsplashのJametlene Reskpが撮影した写真
一番大事なことはアウトカム(目的)が定まっていることです。
もちろんその目的は常に見直しが必要ですが、
今はこのアウトカムに向かっているので
このように踊るという思考が必要ということです。
そこがないと自分たちも何をどれくらいやっていいのかを迷ってしまうでしょう。
レッスンでも教える人と習う人のアウトカムが違っていると
話が噛み合わなくなったり習ったことをやっても
成績や踊りの質が思った通りにならないでしょう。
今世の中は競技ダンスの踊り方がいいダンスという傾向がありますが
これは必ずしも正しいとは思いません。
逆にいえばみんな自分のアウトカムにあっていれば
それは正しいダンスです。
教科書にも一応正しいダンスが決まっていますが、
これもひとつの目安でしかなく
べつに全身を爪先から出ても死ぬわけではありません。
自分がどこにいきたいか、どこまで踊りたいかを
よく考えるともっと楽しく効率的に
自分のイメージ通りのダンスになると思います。
〜まとめ〜『何をするにもアウトカム設定が大切』
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