こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのJohn O'Nolanが撮影した写真
社交ダンスにはポジションというものがあります。
これはふたりの立ち位置のことで
いくつかの種類があります。
その中でプロムナードポジション(PP)は
スタンダードでもラテンでもよく出てくるものです。
ラテンではそうでもないかもしれませんが、
スタンダードでこのポジションを取る時は
割と形が崩れやすく苦手意識がある人も多いでしょう。
今日はPPの形をきれいに作るためのコツ3選を
僕なりにお話しします。
その1|男性が前で女性が後ろ
UnsplashのLevi Jonesが撮影した写真
まずは立ち位置についてです。
社交ダンスではお互いに自分が左にずれた状態で組んでいます。
PPはそのずれを保って作ります。
よくあるミスは、このずれがいつの間にか亡くなってしまうことです。
確かにPPは「V字に開いて…」と表現されることが多いです。
この「V字」を間に受けてしまうと
左へのズレがなくなってしまうため、トラブルになるのだと思います。
ポジションによって違いますが、
PPは左へのずれをなくさずに作ります。
つまりV字になっても左へのズレはあるということです。
ただ顔の向きや進行方向の感覚から
左右というより、前後にずれていると思った方がいいでしょう。
男性が前、女性が後ろです。
僕の個人的な感覚ではV字という教え方が
誤解を招く可能性が高いと持っています。
別の会でお話ししましたが、ヨーロッパの人は
何もしなくても自然にズレるカルチャーがあるため
V字と言われてもこのズレをキープできるのかもしれません。
がぁ
日本人は意識してずれないとお辞儀カルチャーがあるため
真正面になってしまいやすいと思います。
これは良い悪いという話ではなく、単純に違いがあることを示しています。
そのなかでお辞儀カルチャー日本とダンスのポジションに関するズレは
相性が良くないよねってことです。
僕たち日本人は意識して前後にずれる様にすると
きれいなPPになると思います。
その2|あしも前後関係がある
UnsplashのEduardo Barriosが撮影した写真
次はあしに関してです。
これはその1の立ち位置に関連しますが、
あしの位置も当然ずれています。
PPから歩き始める時に
男性の左足と女性の右足がステップする時はそんなに問題ないでしょう。
問題は次の男性の右足と女性の左足が
ステップされる時です。
このときはその前のステップで出た足
男性の左足と女性の右足の間をふたりで進んでいきます。
つまり狭いです。
ここであしの位置関係が崩れると
ぶつかったりホールドが崩れてしまう原因になるでしょう。
立ち位置の関係と同じく男性の右足と女性の左足も
前後関係になっています。
男性が前で女性が後ろです。
よくある失敗思考はつぎの3つです。
(1)大きく進むぞ!
まず一番多いと思うのが男性が女性を腕などで物理的に進めてしまったり
女性が男性の足を避けてしまうことです。
こうなると女性の足が男性の右足の横、下手したら前に出てくるので
当然ぶつかってしまいます。
ぶつかることで進みにくくなるのはもちろんですが、
ホールド特に男性の右肩に皺寄せがきやすくなるでしょう。
大きく進む時もあしの位置関係は男性が前、女性が後ろです。
男性は女性を大きく進めたい気持ちはわかりますが、
自分が大きく進むことがリードになります。
女性を置き去りにして自分の右足を大きくステップしましょう。
女性は男性の足を蹴ってしまうことが心配な優しい方ばかりです。
ただ蹴ってしまっても自分は痛くありません。
という気持ちで男性の足を後ろから蹴っ飛ばす様にステップしましょう。
そうすると位置関係が正しくなるため、ずっとスムーズに前進できると思います。
もし本当に蹴ってしまったときは、解決方法として良いものがあります。
笑顔で「ごめんね!」と言えば男性はだいだいすぐ忘れます。
そういう生き物です。
違ったらすいません。
(2)右回転するぞ!
次にPPから右回転のフィガーです。
これはファラーウェーウィスクやオープンナチュラルターンなどがあります。
よくある間違いは1歩目あるいは2歩目から右回転を始めてしまうことです。
ここで1歩目=男性左足、女性右足 2歩目=男性右足、女性左足 とします。
たしかに回転の方向や有無によって1歩目から多少変化はあります。
しかし回転をしようとして大きく変わってしまうと
トラブルになることは間違いありません。
1、2歩目で回転を始めると男性が女性の進路に入っていってしまうからです。
これは女性が原因の時もあります。
最初の部分で女性は内回りになります。
これは正しいです。
ただそれを1、2歩目で意識してしまい、歩幅を小さくすると
男性は意図せずに回転が始まってしまうため女性の進路に出てきてしまいます。
これにより女性は進みにくくなるため、形が崩れたりするのです。
解決方法としては、2歩目まではまっすぐ進みます。
特に男性は心配になるのはわかります。
しかし2歩目までは目線も体もぶれないで
まっすぐ進むことでそれが回転のためとなり
3歩目からスムーズに回れると思います。
(3)左回転するぞ!
続いては左回転です。
このときは先ほどと逆の立場になります。
男性は内回り+女性を大きく進めようとして
女性の邪魔をしてしまいがちです。
女性は回転をしようとして1、2歩目が小さく早くなりやすい傾向があります。
これは男性の向こうに回る3歩目を早く行いたい心理なのでしょう。
ただこれもふたりが1、2歩目でまっすぐ大きく進む勢いが
回転を作っていることを忘れてはいけません。
まずまっすぐ進むことが大切だということです。
その3|女性の左手は顔より前に
最後は女性の左手についてです。
これは言い方を変えれば男性の右上腕(肩〜ひじ)が
女性の顔より前とも言えます。
(顔の前ではない)
ホールドは左右に腕を伸ばすので
PPのようにホールドに対して横に動く時は
右手〜体(頭)〜左手の順番に並んでいます。
って思うでしょ?
違うんです。
確かに腕はそうかもしれません。
ただひじが曲がっているので
手に関しはちょっと違うのです。
上から見たところを想像してもらうと良いのですが、
進行方向に対して女性は右手、左手、頭の順に並んでいます。
男性も左手(=女性の右手)、右上腕(=女性の左手)、右手(=女性のボディ、頭)
となっているでしょう。
この順番が狂ってしまうと小さいホールドになるか
形が崩れて窮屈になってしまうと思います。
これも話だけでは信じられないと思いますが
一度体験してみることをお勧めします。
PPは出てくる可能性が高い
PPが苦手という人も使わないという選択肢は
意外と難しいと思います。
種目にもよりますが、タンゴでは避けられないと言っても過言ではないでしょう。
得意でなくても良いですが、ある程度苦手意識を減らしておけると
きっとダンスの幅が広がると思います。
〜まとめ〜『PPは前後関係になる』
関連記事
お問合せご意見、ご感想などはこちら