こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
スタンダードは基本的に体が向かい合って踊ります。
僕もロンドンで習った時は
普通に向かい合って的な感じで教えられました。
ただ本当に向かい合うと「Too square.(向かい合いすぎ)」とかいわれて
ダメ出しされることがあります。
確かに向かい合うと言っても少し左にずれて立つということが
教科書にも書かれています。
今日はこの「向かい合って立つ」について
僕なりにお話しします。
向かい合うの定義が違う
僕たちが向かい合って立つと言われたら
体の中心が向かい合った状態で立ちます。
つまり本当に鏡に映ったような位置です。
なので向かい合って立って踊ると言われると
本当に真正面に立ってしまうのだとおもいます。
これに対して欧米の人、少なくともイギリス人は
向かい合って立つと言っても少しずれていると思います。
本人たちは真っ正面に立っていると思っているようですが。
これは文化の違いだと思います。
僕たち日本人は挨拶をするときに
真っ正面にたちお辞儀をします。
このときに少し左にずれていたら
「なんだこいつ?」って思います。
それに対して欧米の人、つまり握手やハグをする文化の人は
すこし左にずれて立つのが基本になっているように感じます。
これは握手をするときに右手で行うので
右手同士が真っ正面になるように立つからだと思います。
そのまま近づけばハグの状態になります。
ハグする時も真っ正面にいると
顔がぶつかってしまいます。
でも握手をした状態から近づけば
おのずと相手の右肩の上に頭がくるので
ぶつからないで抱き合うことができます。
これが社交ダンスにも深く関係していると思います。
欧米の人からすれば近づいてスッと組めば
ホールドできますが、
僕たち日本人は少し左にずれるということを
理解する必要があるということです。
どのくらい左にずれるのがいいのか?
ではダンスを踊る上でどのくらいずれるのが
いいのでしょうか。
これは踊り方やその人の体型やスタイルによるので
ひとつの方法を示すことはできません。
でもずれていることの意味を考えると
おのずとちょうどいい具合が見えてくると思います。
まず一番大事なことは
足が自由に前進後退できることだと思います。
足がぶつかるようでは自由に踊れないからです。
自分から見て一番左に自分の左足、
そして相手の右足、自分の右足、
一番右が相手の左足です。
もし真っ正面に立つとお互いの足がぶつかり
うまく踊れません。
右足が相手の脚の間に進むことで
スムーズな前進後退ができるようになると思います。
これがお互いに少し左にずれる理由のメインだと思います。
左脚を自由にスイングする
僕が組むときに大事にしているのは
お互いの左脚が自由にスイングできるかどうかです。
自由にスイングするためには
左脚の位置と向きがポイントになると思います。
(1)左脚は相手の右脚の外に
組む時だけでなく踊っている間も
左脚はかならず相手の右脚の外に位置します。
通常は相手の右脚の側面に触れるくらいでいいですが、
多少遠くにおいてもいいと思います。
ただ右脚が相手の脚の間に位置するのは変えられないので
注意しましょう。
左脚の前が空いているようにすることがポイントです。
(2)左脚の向きは相手の右脚と平行な線で逆向き
向きも大事なポイントです。
位置が良くても相手を意識することで
内側に向きやすい傾向があると思います。
すると膝を曲げたり脚をスイングすると
相手の右脚にぶつかってしまいます。
方向は相手とおなじ方角で向きは逆になります。
道路で言えば同じ道路だけど車線が違うイメージです。
こうすることで各脚が自由にスイングすることができると思います。
左へのずれを身につけて自由に踊ろう
カップルによってどのくらいずれるといいかは違いますが、
ずれ具合が決まると踊りも安定してきます。
ボディがズレるといけないというのは
踊っている最中にずれ具合が変わることが良くないということです。
最初に決めたずれが変わらなければ
それはダンスとしてはいい状態だということです。
とくに動きが小さかったり、窮屈な感じがする
あるいはスピンなどの回転が苦手な人は
多分重なりすぎていることがおおいとおもいます。
少しずれを増やしてみて
感触を確かめるのもいいのではないかと思います。
よかったら試してみてください。
〜まとめ〜『左にずれているのは文化だけど、意味がある。』
関連記事
お問合せご意見、ご感想などはこちら