こんにちは！
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
タンゴはどんなイメージがありますか？
スピード、パワー、キレなど
力が入っているイメージがあります。
とくにこのスピード感はタンゴの
特徴と言えるでしょう。
僕はこの切れ味やスピード感を出すのが
超苦手でした。
一所懸命スピードをかけても
いまいちピリッと見えなくて
とても悩みました。
今日はそんなタンゴのキレが出ない人に
おすすめの方法をご紹介します。
スピードには２種類ある
そもそもスピードとはなんでしょうか？
日本語では「速度」といい
学校で習った通り
速度＝距離÷時間
です。
なので移動距離が大きいほと
また距離を短い時間で移動するほど
速度が大きくなります。
時速８０kmとかがいわゆる速度です。
ただダンスにおいてのスピードは
これだけではありません。
素早さとかスピード感という
曖昧なことばで表現される「何か」です。
タンゴにおいてはいわゆる速度も大事ですが、
この「あいまいな何か」をつかめるかが
勝負の分かれ目になります。
あいまいな何かはなんだろう？？
その「あいまいな何か」は
一体なんでしょうか？
それはスピードの変化です。
例えばF1のように時速300kmで
走っている車があるとします。
すごいスピードです。
でもその速度でずーっと走っているのを
テレビなどで見るとそうでもなく見えます。
飛行機などもそうです。
時速800kmくらいで飛んでいると思いますが、
空を飛ぶ飛行機はゆったりと見える時もあります。
このように速度が速くても変化がないものは
ゆっくりと見える時があるということです。
逆にネズミのようにチョロチョロっと動いて
とまってまた動いて止まってと繰り返しているものは
別の意味でスピードがあります。
これが素早さといってシュッと動く感じです。
そんなに大きな速度ではないですが、
急に動き出して急に止まるので
速度の変化が大きいのです。
これがあの「あいまいな何か」の正体です。
タンゴのキレは急ブレーキで表現
ではタンゴのキレに戻りましょう。
この一瞬のスピード感を出すためには
急ブレーキ、つまり一気に止まる感覚が大事です。
たとえばプロムナードで移動していて
急に止まることで表現できます。
また顔の向きを変える時なども
最後にピタッと目線を止めることで
キレのあるヘッドアクションになります。
ポイントは移動や回転のスピードを出すことより
一気に止まることが大事だということです。
僕もそうでしたが一所懸命スピードを出すあまり
止まれずにぐらついてしまうと
スピードはあるけどスピード感は無くなります。
あまりスピードを出さなくても
ピタッと止まることで
スピード感はグッと高まります。
時代劇などでもわかると思います。
すぐ切られる人はスピードがなく見えますし、
主人公は抜群のキレがあります。
でも思い出してみてください。
悪者の（役としての）雑魚は
いつも刀を振り回しあっちこっちに
動いていると思います。
逆に主人公や悪の親玉的な人は
ゆったりと構えて、シュッと動くとまた止まり
どちらかというとスピードがないです。
でもみた時にはいつもスピードがある人が遅く見え
たまに速くてすぐ止まる人にスピード感を感じます。
これがタンゴをキレよく踊るコツなのです。
あとは自分との戦い
タンゴで止まることは
とても不安があります。
まわりはビュンビュン動いている中で
シュッと止まると自分だけ止まっている錯覚に陥り
つい動き回ってしまい結果的に
スピード感に欠ける踊りになります。
この気持ちとの戦いに勝つことができたら
きっと目にも止まらぬ（←古い）タンゴになると思います。
〜まとめ〜『スピードは速度、スピード感は急ブレーキ』
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