こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのMilad Fakurianが撮影した写真
僕の仕事はダンス教師です。
ダンスの教師はダンスを教えることと
一緒に踊ることが主な仕事です。
一緒に踊るのは社交ダンスなので当然ですが、
この教えるという部分はなかなか難しいとこです。
先日あるレッスンでちょっと面白い発想が出てきたので
今日はそのお話をします。
あるレッスンでの出来事
UnsplashのNATasha Nguyenが撮影した写真
先日ある方をレッスンしている時に
姿勢に注意して踊るといいよという内容の
レッスンをしていました。
そして踊っている途中で姿勢が崩れてしまいました。
僕の感覚では多分姿勢のことを一瞬忘れているのではと思い
聞いてみました。
すると確かにその生徒さんはステップを間違えそうになったことを考えていて
姿勢のことを考えるのを忘れていたといっていました。
ずっと考えながら踊らないとできないよとこちらが言うと
「考えなくても自然にできるんじゃないんですか?」
といった感じで聞かれました。
確かに僕は姿勢を〇〇するよと教えています。
生徒さんも理解しています。
そこで一緒に踊ります。
するとちゃんとできる…とは限らないのですが、
なんとなく別のことに意識が入ってしまったようです。
これはよくある事例で、自分も習っている時に
そうなっていたことが何回もありました。
なぜ理解してるのにできないのでしょうか。
やらないとできない
UnsplashのHunters Raceが撮影した写真
当たり前だと思うかもしれませんが、
ダンスにおいて全ての動作は自分でやらないとできません。
理由は自分の体を動かすことができる人は
自分以外にいないからです。
もちろん完璧に動作する必要はありません。
完璧にできればそれに越したことはないですが、
やろうとする意思があることの方がすごく重要です。
私たち人間は何かをする時に
必ず意思が存在するはずです。
その意思通りに行動するために
自分の体、あるいは他人の力を借りながら
目的に向かって動作していくと思います。
自分だけでできる、あるいは自分しかできないこともありますが、
他人の力を借りることも珍しくありません。
電車や飛行機で移動するのも他人の力ですし、
スーパーでお買い物ができるのも同じです。
ただそこにはどこかへ移動するぞとか
何かを買うぞという本人の意思が存在します。
それがないのに移動したり、買い物が行われると言うことは
基本的にはないでしょう。
ダンスの場合も同じです。
姿勢を保つぞと思うから姿勢が保たれます。
もちろん先ほどと同様に完璧にできる必要はありません。
ダンス教師の助けを借りてできれば十分です。
そのできた状態を繰り返していくと
だんだん忘れても(正確に言うと忘れているような感覚で)
ちゃんと動作できるようになります。
ただ最初はすごく強く意識しないと
体はすぐに忘れてしまいます。
そのためずっと唱えるように
頭の中で意識し続ける必要があるのです。
ダンス教師はコンサルタント
UnsplashのScott Grahamが撮影した写真
社会の中にある仕事のひとつとして
コンサルタントというものがあります。
これは企業の課題や問題を解決するために
戦略の立案や実行の援助をするものです。
ただコンサルタントはその企業を
実際に動かすわけではありません。
経営陣と相談しアドバイスをし、
実行するための工程などを一緒に作るだけです。
本当に実行するのはその企業の経営者です。
これをダンスに置き換えると
あなたはあなたの体の経営者つまり社長です。
実際は経営者と社長は違う場合もありますが、
今回はわかりやすくオーナー社長として考えます。
社長はあなたの体がどのように活動するかを決めて
実行させていかなければいけません。
ただ動作の中には日頃からやっていて
すでに仕組み化されているものもたくさんあります。
呼吸するとか心臓を動かすとか
あるいは歩く時に左右交互に足を出すなど
社長が指示をしなくても現場だけでやっていることはあるでしょう。
ダンスも同じです。
ただレッスンで習うことは新しいことです。
つまり「あなた株式会社」では新規事業を立ち上げるということです。
新規事業はまだ工程なども決まっておらず
責任者も現場もどうやっていいかしっかりと決まっていません。
そのため社長が直々にその部署に行って
細かく指示をする必要があります。
そしてその通りになっているか常に見ておかなければなりません。
ところが多くの人がコンサルタント(=ダンス教師)が
こうしましょうと入ったらもう事業としてしっかりと体の中で
できていると思ってしまうのでしょう。
すると社長の気持ちとしてはうまく事業が進んでいると思っていますが、
現実は何も進んでいないということが起きるのです。
ダンス教師のレッスンはあくまでもアドバイスであり
実行する(させる)のはあなた株式会社の社長である
あなたです。
社長が必要な部署(ひざ、腹筋など)に細かく指示を送り
的確に事業を進めてもらわなければいけません。
それをチェックしながらしばらく回していると
だんだん各部署の中で自発的に動いてくれるようになります。
そうすれば社長はそんなに意識しなくても
自動的に体がいい方向に動いてくれるような感覚になるでしょう。
〜まとめ〜『あなた株式会社の社長はあなたであり、ダンス教師ではない』
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