こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのAsh Amplifiesが撮影した写真
スタンダードの踊り方は時代によって変化してきているように感じます。
僕がダンスを始めた30年前(!)は
比較的垂直に立って踊っていたと思います。
これは自分がと言うだけでなく、
世界チャンピオンから一般のダンサーまで全ての価値観として
そうやって踊っていたと言うことです。
しかし現在では組んだ姿勢は似ていますが、
動きは全く別ものです。
とくに傾きが大きくなり
回転の軸もさまざまな方向に向いているように感じます。
今日はこの回転軸の変化について
僕なりにお話しします。
回転においての軸とは?
UnsplashのHans-Jurgen Magerが撮影した写真
スタンダードにおいての回転は
ふたりで組んだ状態で、大体背骨と同じ方向を軸として
コマのように回ることです。
鉄棒での回転のように体を横に通る軸や
おへそを通る前後に貫く中心に対して
水車のように回転することは
今回はは考えないことにします。
これはこれであるとも言えるのですが、
今日のお話は背骨方向(背骨自体ではない)の軸を中心に
回転することを考えてみます。
この軸はスタンダードにおいて
お互いの右ボディの前の部分に
回転の軸が設定されることが多いと思います。
クローズドポジションにおいては
コンタクトしている部分ともいえます。
スタンダードの形としては
床に対して垂直なラインとなることが一般的です。
つまりそこを軸に回転するということは
水平方向に回るということです。
しかし軸が決まってしまうと
回転の面もこの床と並行な水平な面でしか回転することできません。
逆に言えばこの軸をより自由にしていくことができれば
ダンスの幅も広がるのではないかと言うことです。
回転の軸を斜めにしてみる
UnsplashのKyle Glennが撮影した写真
ではここで回転の軸を斜めにしてみることを
考えてみましょう。
通常回転軸は足の裏から頭の先まで
直線で通っています。
もしこの軸全体を斜めにすると言うことになると
それは立っていることができないため
実現することはできないでしょう。
次に考えられることは
股関節を境として下半分は垂直の軸のまま
上半分を斜めにして回してみるということです。
こうすることで上半身の回転の位置関係は変えないで
回転の軸(面)を空間に対して変えることができるでしょう。
イメージは回転が少なくなってきて
倒れる前のコマのようです。
回転自体は変わりませんが、
すこしずつ軸が傾きながら回転している状態を見たことがあるでしょう。
このような回転を自分の意思で作ることができれば
いいと思います。
ポイントは回転軸の曲がり角
UnsplashのDane Wettonが撮影した写真
先ほどもチラッと言いましたが、
この回転軸の曲がる部分は
股関節です。
ここ以外は垂直に立っている時と
基本的に違いはありません。
もちろん重力が働く方向が変わるので
同じ姿勢や状態を保つために筋力やバランスなどが
より必要になると思います。
ただ結果的に同じ位置関係で回転軸だけを変えることができると
周りから見た時に同じだけど同じじゃないという
不思議な感覚を与えることができると思います。
この回転を繋ぐ部分が股関節になるのですが、
姿勢を保つために力を入れている状態でありながら
回転をするために自由に動かせなければいけません。
これが結構難しいところになるかもしれません。
この練習をするためには先ほどお話しした
右ボディの前にある軸を基準に考えます。
いま一番極端な例で軸が水平、つまり床と並行になっているとしましょう。
そこを上半身が回転すると言うことは
棒の下を潜って、つぎに上を飛び越えるように上半身が動くと言うことです。
つまりドラム式洗濯機と同じです。
あの洗濯機のドラムに自分の体をくっつけて回っているように
軸の下と上を通り抜けるように回るようにしてみます。
このドラムは股関節から上の部分だけです
この下の部分はいつもの洗濯機と同じです。
その間はフレキシブルシャフトのような感じです。
このフレキシブルシャフトというのは
ドリルやドライバーなど軸を回転させるような道具を
曲げて使いたい時に使用します。
まっすぐにしている方が当然回転は伝わりやすいです。
ただ負担は増えますが、回転軸を曲げて方向を変えることもできるということです。
先ほど例として軸を水平にしましたが、
これはかなり高難度です。
まずは45度くらいをイメージしてやると
踊りやすいと思います。
これってバレルロールだよね
Unsplashのameenfahmyが撮影した写真
ここまで話してきて実は気づいたことがあります。
これってバレルロールだよね。
色々考えてみたけど、初めからありました。
ただバレルロールというと
一般的にクイックステップでオーバースウェーからの出口で
使うことが一般的です。
最近は他の種目でオーバースウェーの出口でも使いますが、
どちらかというとフィガーという考え方が多かったと思います。
しかし現在はフィガーというより動作として
バレルロールを使っていることが多いと思います。
タンゴ以外では全ての回転が
多かれ少なかれバレルロールなのだと思います。
どこまでできるか、あるいはどんな場面で使えるかを
色々考えると面白いかもしれません。
〜まとめ〜『バレルロールで自由に回転すると楽しい』
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