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おしらせ
南郷スクール水曜サークルでは初めてのウィンナーワルツ講座を開催します。
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こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのErik Witsoeが撮影した写真
スタンダードの上手な人を見ると
フットワークがすごくきれいで静かです。
ゆっくりなステップはもちろん
素早いステップをこなしていても
足音は滅多にしません。
とはいえ最初はとてもむずかしいとおもいます。
今日はフットワークで最初につまづきやすい
前進について僕なりにお話しします。
スタンダードの前進はかかとから
UnsplashのAlexas_Fotosが撮影した写真
スタンダードの前進は基本的にかかとから着地します。
ライズやその他の理由で、つま先からあるいは全体でべたっとつくときもあります。
ただ多くの場合はかかとから着地することが
多いということです。
これは普段歩く時と同じです。
意識することもないとは思いますが、
普段歩く時に私たちはかかとから着地して歩いています。
もしあなたが忍者だったら
つま先から忍足で歩いているかもしれません。
それでもプライベートな場面では
かかとから着地し、その後つま先まで滑らかに地面に降りているでしょう。
この歩き方をダンスの場面でも行えばいいのです。
Easy! Easy!
かかとから進めない原因3選
とはいえなかなかうまくいかないことも多いでしょう。
うまくいかない時は必ず原因があります。
「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」
フットワークにおいてもこれは必ず成り立ちます。
理由1|姿勢が前に崩れている
最初は姿勢です。
まっすぐに立って前に歩けば
簡単にかかとから着地できると思います。
しかしある程度以上前に重心が行ってしまうと
つま先や足の裏全体でドタドタと進んでしまうでしょう。
これは立っている足よりも前に重心が進んでしまっているため
倒れそうになっているからです。
スタンダードではボディのコンタクトを保つことや
前にいる人の足を踏まないようにしようなど
いろいろ気になることがあります。
これが原因となって姿勢が崩れ結果的に
フットワークの乱れになることがあるということです。
理由2|ひざが曲がったままになっている
スタンダードでかかとから着地する場面では
体の位置が低いことがほとんどです。
そのため立っている状態では
ある程度ひざが曲がっている状態になります。
このまま進んでいき、ひざが曲がったまま着地すると
つま先からついてしまいます。
後ほど詳しくお話ししますが、
着地の瞬間にひざは伸ばした状態になります。
このひざの状態がひとつのポイントになるのです。
理由3|過剰に足音が出ないようにしている
上手な人は足音がしないと言いましたが、
全く足音が出ないわけではありません。
ダンスシューズのかかとはそれなりに結構硬いです。
また床も多くの場合木でできているので
こちらも割と硬いです
硬いもの同士が触れるので多少はコツコツと
音がするのはやむを得ないでしょう。
ただそれに対して気をつけ過ぎてしまうと
かかとに変えることができずにつま先から着地してしまうことも
多いです。
また女性は特にかかとが小さく高いので
滑ることもよくあるでしょう。
これも着地の仕方で解決できるのですが、
滑ることを恐れてつま先から着地してしまうことも
よくあると思います。
かかとから着地する方法
では正しくかかとから着地するにはどうしたらいいでしょうか。
これはある程度段階を踏んで動いていくことで
簡単にかつ自然に進むことができると思います。
段階0|片足に乗る
まずは片足に乗って準備します。
意外と多いのが両足に乗っていたり
どちらの足にも乗っていないつまり重心が外れている状態から
歩こうとしてる状態です。
送り出すためのあしと、実際に前に進むあしを
しっかりと決めてから動くことが大切です。
当たり前ですが、これは結構重要です。
段階1|足を滑らせる
次に体重が乗っている脚のひざを緩めながら
体重のない足はひざを曲げたままつま先を前に滑らせていきます。
このときはまだつま先で床に触れている状態が正しいです。
また体重が乗っている脚のひざを緩めても
重心の移動はまだ行っていません。
ひざを緩めて足を前に滑らせているだけで
体は進んでいないということです。
段階2|押し出す
これ以上体重のない足を滑らせることができなくなったら
ここで初めて体重の乗っている脚のひざを伸ばし
体を前に進め始めます。
体重を脚の裏全体にかけたまま
ひざを伸ばしてゆっくりと体を進めます。
この時姿勢が崩れないように
体幹の力を維持し、脚はゆっくりと使います。
重心は体重の乗っている足の裏の上を進み
ボールまで進みます。
体重のない足のつま先はひざが曲がったまま
さらに前に滑っていきます。
段階3|重心がボールを越える
さらに体重のある脚を伸ばして、重心(体)を進めていきます。
ボールを超えた時に体重のある脚はさらに送り出し続けます。
体重のない脚のひざは、このタイミングで伸びていきます。
体重が乗っていた脚のひざが伸び切るタイミングで
前に出している脚のひざも伸びるようにしてください。
この時に前にある足のつま先が床から離れ
直後にかかとが床に着地します。
段階4|体重が前の足に乗る
かかとが着地した次の瞬間につま先も着地し
体重がゆっくりと前足にかかっていきます。
体重がなくなった後ろの足は
ひざが曲がりながら体の下に回収されます。
この状態が段階0と同じ状態(体重の乗っている足は反対)になり
次のウォークに備えます。
簡単に説明しましたが、
一歩動くためにこのような段階を踏んでいきます。
えっ?めんどくさい?
そこはぁ…諦めてください。
本当にそんなことしてんの?
UnsplashのEmiliano Vittoriosiが撮影した写真
とはいえ上手な人はそんなことしてるように見えないという意見も尤もです。
音楽に合わせてぐいっと進んでいるようにしか見えません。
しかしダンスの教科書を見たらわかりますが、
先ほど言ったようなことがしっかりと書いてあります。
これは僕が見たことがある教科書全てです。
しかもワルツやタンゴのフィガーが書いてある前の
序章のあたりにです。
つまり角種目のフィガーを踊る前の状態として
より大切なことだということでしょう。
あまり面白くはないですが、
もし今よりちょっと上手に踊りたいという人は
少しでいいのでやってみると結構効果があると思います。
〜まとめ〜『ダンス=ウォークではないが、ウォークの上にダンスがあるのは事実』
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