こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
今日は先日とてもショックを受けたことがあったので
自分の中で整理するためにも
ここでお話ししようとおもます。
あまり楽しい話ではないかもしれませんが、
よかったらご一緒ください。
社交ダンスのプロ団体はひとつではない
どの世界でもそうなのかもしれませんが、
社交ダンスのプロ団体もひとつではありません。
最初は一つだったのかもしれませんが、
組織が大きくなるに従って
あるいはそのときそのときのいろんな事情で
分裂や統廃合を繰り返してきました。
これは日本だけでなく世界の中でもそうなので
組織というものの宿命なのかもしれません。
2015年にあったこと
その前にも何度も同じ問題はあったようですが、
2015年前後にダンスの団体同士のいざこざが大きくなり
JBDFは分裂の危機を迎えました。
そのときの組織同士のやりとりは詳しくわかりませんが、
僕は選手だったので全日本や日本インターが
ふたつずつ開催される状態になり
非常に困惑したことを覚えています。
以前も書きましたが、ことのきはJBDFの選手会は
JBDF全国選手会を中心にJDC、JCFなど他の団体の選手会との連携をもち
騒動の最中もしっかりとまとまっていることができました。
そのおかげで僕自身もなんとか選手として
活動することができたと思います。
このときに出てきた概念が
”Freedom To Dance”
です。
直訳すれば踊る自由という意味です。
実際は選手は(あるいは審査員も)どの競技会にも
自由に出場でき、自分の意思で出場する競技会を
決めることができるという考え方です。
もちろん自分勝手になんでも出場するというわけではないと思います。
特にプロは自分の所属する団体の恩恵を受けている部分も
多くあると思います。
僕自身もJBDF北海道があったからこそ
今の自分があると思います。
なので例えば同じ日に自分の団体と
他団体の競技会が重なった時などに
自分の所属する団体の競技会を
優先するという考え方は悪いとは思いません。
ただ日程などの理由がないのに
他団体だからといった理由で
選手に対して出場を制限することは
Freedom To Danceの精神とは
合っていないと思います。
選手に踏み絵をさせた団体も
つい最近もある団体が選手にたいして
競技会を選ばせるということをしたようです。
選ぶというのは好きな競技会に出れるということではなく
この競技会に出るなら団体を辞めて出ていけということです。
いままでは自由に出場できていた大会なのにです。
これは明らかに選手の競技会に出場する権利を
侵害する行為だと思います。
実際にその団体に所属する選手は
(1)今所属する団体に残る代わりに、競技会には出れない。
(2)今まで通り競技会に出る代わりに、所属団体をやめる。
の2択を迫られて、現実に選択してきているようです。
(1)の場合は統一全日本などを含めてその団体の主催以外の競技会には
出場できなくなるようです。
(2)の場合はいままで自分たちが所属していた団体の競技会には
出場できなくなります。
ある選手はブログでそのことについて
いろいろ考えた結果所属団体を辞め流ことを決断したと
かいてありました。
この団体の選手にとって辞める人も残る人も
余計なことを考えなければならず、しかも
どちらを選んでもなにかしらの出場制限は残るという
状態になるようです。
悲しい。
みんな2015年のJBDFのことを見てなかったのかな。
先日の会議で衝撃のことが
僕も今は競技を引退してJBDF北海道の
運営にすこしずつ携わるようになっています。
その会議の中で統一全日本に関しての話がありました。
いままでバルカー様から多大なるバックアップをいただき
とても大きな大会へと成長してきました。
ただ今年を最後に統一全日本へのバックアップをやめて
来年度から新しいバルカー杯を立ち上げることになったそうです。
その経緯は僕にはわかりませんし、
大会の主催者(バルカー社)と運営(ダンス団体)の間での
話し合いのことなので残念ですがしょうがないことだと思います。
しかしその新しくバルカー社が行う新バルカー杯(←統一全日本とは違う)に
JBDFの選手が出場しないようにという決定が
JBDF本部でなされているそうです。
文章があるわけではないのでどのくらいの強制力があるのかわかりませんが、
JBDF本部の方針に従い各広域加盟団体も
同意してほしいというでした。
この時の説明は
「JBDFは”Freedom To Dance”の精神は持っているが
新バルカー杯は”Freedom To Dance”の適用外だ。」
僕はこの提案を聞いた時に
賛成できないと思いました。
”Freedom To Dance”をどの競技会に適用するかを
団体が支持するということは、
”Freedom To Dance”ではないということです。
先ほども言った通り所属する団体の試合と
別団体の競技会あるいは海外の競技会が
重なっているなどで優先順位があるというのは
理解できます。
(できれば日程を重ならないようにしてほしいけど、そうならない時もある)
でもそんなことは関係なしに
”Freedom To Dance”をどの競技会に適用するかは
団体が決めるというのは違うと思います。
僕は反対をしましたが、賛成多数で
JBDF北海道としては新バルカーカップに
出場できないことになったようです。
僕としてはとても悲しい出来事だと思います。
踊るか踊らないかは選手が決めることだと思います。
踊る自由もあれば踊らない自由もあります。
僕自身は当事者ではないので関係ないと言えばそうなのですが、
このままではダンス全体として未来はいい方向にはいかないと思います。
でも選手の時は言いにくい
しかしながらここまであからさまに言えるのも
自分が選手ではないからだと思います。
2015年のときはやはりどこか発言しにくいものがありました。
ただその時のことは今でも後悔しています。
もっと思ったことを言えばよかったと。
僕はJBDF、そして日本の社交ダンスのことを信じています。
どうか制限するようなことをしないで
みんなが魅力的な大会を開いてください。
いい大会には選手が集まってくると思います。
また選手の皆さんも”Freedom To Dance”は
選手がもともと持っている権利だと思います。
権利を守るのは自分自身だと思います。
微力ながら応援しています。
〜まとめ〜『”Freedom To Dance”は選手がもともと持っている権利だと思う。』
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