《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《ダンス競技会》1曲の長さはどのくらいが適切なのか? 【選手目線、主催者目線、そして観客目線で考える】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

 


Unsplash
Sonja Langfordが撮影した写真

 

 

ダンスの競技会において音楽は大体

1分〜1分50秒くらいが多いと思います。

 

昔は2分とか2分30秒つまり1曲まるまるかかったこともあります。

 

(そんなにいうほど昔ではない)

 

この頃から選手としては曲が長すぎるという意見が出る中で

主催者的にはもっと長く踊れという要請があり

多分今でもその戦いは続いていると思います。

 

今日はこの音楽が長いか短いか問題を

選手と主催者、そして観客の立場から

僕なりに考えてみたいと思います。

 

 

(1)選手目線

 


Unsplash
Nicolas Hoizeyが撮影した写真

 

 

まず選手としては短い方が当然楽ですし

バテる心配が少ないので思いっきり踊れると思います。

 

とくに決勝の曲が長いことがわかっていると

最初の方や予選のうちはスタミナを温存せざるおえないので

どうしても踊りが良くも悪くも無難になります。

 

また準決や決勝では5種目連続になるので

その傾向は顕著になってくるのは必然です。

 

もちろんそれを逆手にとって

最初からガンガン飛ばしていくことで上位進出を狙う手もありますが、

ある程度決勝に行く前提のカップルなどは

それになりに踊るしか選択肢がないという部分もあります。

 

選手としては曲が短いことのメリットとデメリットを

考えてみましょう。

 

<曲が短いメリット>

圧倒的にスタミナの心配が少ないことが

上がると思います。

 

選手として一番嫌なのは、スタミナ切れでバテてしまうことによる

パフォーマスの低下です。

 

これはマジでカッコ悪いので避けたいと思います。

 

初めて決勝に入ったとかならまだがんばったね〜ですみますが、

決勝の常連なのに毎回バテていたら必ず突っ込まれます。

 

もちろん結果的に絶対にバテるのですが

少なくとも表向きに見えない程度にはしておきたいと思います。

 

そういう意味では曲が短い方が

スタミナの心配をしなくていいので

最初から最後まで思いっきり踊ることができるため

全体のパフォーマンスが良くなると思います。

 

<曲が短いデメリット>

曲が短いということは審査される時間も短いということです。

 

審査員が判断するために使う脳みその速さは同じなので

曲が短いほど一瞬の動きや、目の前に来たというだけで

チェックを入れてしまう可能性が高くなります。

 

また決勝などでは比較的無難な成績に

落ち着きやすい傾向があるのではと思います。

 

海野選手が上位の選手を追い抜くためには

同じくらいではなかなか難しく

何か飛び抜けている部分が必要になります。

 

時間が短いとそのいいところを見てもらったり

上位の選手が崩れる前に終わってしまうので

成績をひっくり返すチャンスが少なくなると思います。

 

(2)主催者目線

 


Unsplash
Dennis Ottinkが撮影した写真

 

 

主催者としては競技会を盛り上げるために

ある程度長く踊ってほしい気持ちもわかります。

 

また審査員としても長く踊ってくれた方が

よりしっかりと違いを把握して

順位をつけることができるでしょう。

 

よく選手から曲が長いと言われると

踊り込みしろとか俺が選手の時はもっと長かったといいう人もいますが

これは少し注意が必要です。

 

現在のダンス特にスタンダードは

10年前と比べても大きく変わっています。

 

まして30年、40年前とは全く違うと言ってもいいでしょう。

 

使うフィガーはもちろんですが、立ち方や動きの大きさなど

全てが違ってきています。

 

当然現在の踊り方の方が、体の能力をより限界近くまで使うため

理には叶っているとはいえ

ひとつの動きをする際の体力消費も全く違うと思います。

 

とくにWDSFが大きく進化させたスタンダードは

良くも悪くも体への負担が大きく長い時間踊るように作られていない気がします。

 

僕の肌感覚ですが、WDSFの競技会では

踊る時間も短く、フロアも狭いことが多いように思います。

 

ところがそれを広いフロアで移動量も出しながら

長時間踊るというのは多分ちょっと難しいのではないかなと考えたりもします。

 

そんな中でも曲が長いメリットとデメリットを考えてみましょう。

 

<曲が長いメリット>

音楽が長いというのは1:40〜2:00過ぎという感覚があります。

 

これはある程度みんな共通なのではないでしょうか。

 

逆に曲が短いというのは1:00〜1:20くらいだと思います。

 

この1:20と1:40の間、20秒の差は見ていて結構違うと思います。

 

観客はある程度長く踊ってくれた方が楽しいと思いますし

審査員も長い方が審査しやすいと思います。

 

主催者としてはこの部分を考えて

長くする傾向があるのだと思います。

 

<曲が長いデメリット>

選手が元気に踊ってくれていれば問題ないですが、

長くても疲れたおどりになってしまっては

お客様の満足度も下がってしまうと思います。

 

最後の種目で力を振り絞って踊っている姿には感動してくれますが、

みんながバテてしまったり、逆にスタミナを温存しすぎて

無難な準決勝、決勝になってしまうと観客はつまらないと思います。

 

どのくらいが一番いいかは、その日のラウンド数やインターバルの時間

曲の間の時間などさまざまな要因で変わると思います。

 

ただ興行として考えれば長ければいいというわけでもないということです。

 

 

(3)観客目線

 


Unsplash
Hanny Naibahoが撮影した写真

 

 

観客としては少しでもいいダンスをたくさん見たいと思います。

 

とくに自分の応援している選手や

準決勝、決勝など素晴らしいダンサーが踊っている姿は

1秒でも長い時間見ていたいでしょう。

 

ただ観客は競技の時間に関して何かをすることは

基本的にできません。

 

なので少しでも選手を応援してあげてほしいと思います。

 

僕の経験では一声かけられるだけで

10秒は長持ちします。

 

とくに全国大会に行くと北海道から応援に行ってくれる方はほとんどいないため

競技会で踊っていても応援してくれる人は皆無です。

 

そんななかたま〜にですが、背番号を読んでくれる知らない人(失礼!)がいると

その日1日頑張れるくらい嬉しいものです。

 

コロナも終わり声援もどんどんできると思うので

いいなと思った選手の背番号や名前を呼んであげてください。

 

きっと体力がグッと回復しいいダンスをしてくれるので

より楽しく観戦できると思います。

 

競技会というストーリーを考える

 


Unsplash
Mark Harpurが撮影した写真

 

 

競技会というのはある種のストーリーがあると思います。

 

朝の予選から始まりシード選手が入ってきて

少しずつ盛り上がってきます。

 

そして予選の終わりや準決勝から新しい選手が

次のラウンドに進みサプライズとなっていくときもあります。

 

その日のスターや、全体の雰囲気など

盛り上がるかどうかには曲の長さというものも結構響くと思います。

 

主催者も選手もこの競技会ではどのくらいの長さを踊るのが

一番ドラマチックかということを考えていけば

自ずと答えが出てくると思います。

 

お客様あってのダンサーなので

色んな意味でいい競技会になるように

選手も審査員も主催者もそして観客も

盛り上げていけたらと思います。

 

〜まとめ〜『1曲の時間にも色々あると思うのよ。』

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