こんにちは！
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのChristophe Hautierが撮影した写真
スタンダードで回転する時には
外回りと内回りという言葉があります。
みなさんも一度はレッスンで言われたことがあるかもしれません。
今日はこの外回りと内回りの意味と役割について
基本的な部分をお話しします。
外回り→円周上を進む
UnsplashのFilip Mrozが撮影した写真
まずは外回りです。
回転する時により大きく動く人で
もうひとりを中心に円を描くようにカーブして動きます。
多くの場合前進から踊り始め
その後パートナーを追い越すように向こう側へ抜けていきます。
外回りをする上で大切なことは
中心に近づかないことです。
もちろんスタンダードなのでボディはコンタクトしていますが、
相手に近づくように動いてしまうと回転ができなくなってしまいます。
どちらかというと中心の人から離れるような感じで踊っていくことで
中心の人との引っ張りをキープできるので回転を継続することができるでしょう。
内回り→中心を作る
UnsplashのHulki Okan Tabakが撮影した写真
続いて内回りです。
こちらは回転する時に小さく動く人で
通常後退から入ります。
移動は大きくありませんが、
相手が自分を追い越すように踊っていきます。
内回りの大きな仕事は中心を作ることです。
コンパスで円を描く時に中心の針がずれてしまうと
きれいな円を描くことはできません。
これとおなじく内回りの人がぶれてしまうと
ダンスの回転も上手く回り続けることができなくなります。
ポイントは相手を自分の方に引っ張り続けることです。
引っ張ると言っても自分の方に引き寄せてしまってはいけません。
自分から見ると向こうに飛んでいく力が働くので
それと同じくらいの引っ張りがあることで
力の釣り合いがとれてふたりの距離が一定になります。
これにより円を描いたときにズレがなくなり
回り続けることができます。
イメージを作ろう
ただ言葉ではなんとなく分かっても
なかなかイメージはしにくいかもしれません。
僕はハンマー投げの室伏選手をイメージします。
室伏選手はハンマーを回す時に中心にいます。
そこで少し後ろに寄りかかるような姿勢を保って
ぐるぐる回っていると思います。
このちょっと後ろに寄りかかった状態というのが
求心力つまり内回りの人の引っ張りです。
これに対してハンマー（鉄球の部分）は特に意思はなく
遠心力に従って外側に飛んでいく力が働いているでしょう。
これを釣り合わせることでぐるぐる回ることができるのです。
ちなみにハンマー（鉄球）は回ろうとはしていません。
その証拠に室伏選手が手を離すと
ハンマーはまっすぐに飛んでいきます。
つまり外回りの人は円に接している直線の方向に
まっすぐに動いている感覚なのです。
これをダンスに当てはめると
外回りの人はまっすぐに進み続け
内回りの人が中心に向かって引っ張っているということです。
ダンスの場合は斜め方向
UnsplashのDrew Beamerが撮影した写真
ただ室伏選手とダンサーは大きな違いがあります。
ハンマー投げは基本的に室伏選手の真ん前に鉄球があります。
つまり室伏選手は真後ろに引っ張る力をかけていると思います。
ダンスの場合はお互いに相手は右斜め前にいます。
なので内回りの場合自分の引っ張りは
左斜め後ろになります。
これが真後ろになると回転が上手くいかない原因になります。
男性の右手→女性の左の肩甲骨→
お互いの右ボディ（コンタクトしている部分）→男性の左肩甲骨
この直線に遠心力、求心力が働きます。
ただし斜めの具合はカップルの腕の長さや体の厚みなどによって違います。
自分たちのスタイルに合わせて最適な斜めラインを
見つけるように探してください。
〜まとめ〜『外回り＝鉄球 内回り＝室伏選手』
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