《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《スタンダードクリニック》ウィンナーワルツで音楽に合わない人へ 【遅れる場合と、早くなる場合に分けて原因と処方箋を解説】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。


Unsplash
Greg Rosenkeが撮影した写真

 

ウィンナーワルツってくるくる回って

楽しいダンスだと思います。

 

ステップの数も意外と少なく覚えるのも

思ったよりは簡単です。

 

ただ音楽が速いので結構合わせるのは難しいと思う人も

いるかもしれません。

 

今日はウィンナーワルツで音楽に合わない理由と

うまく音楽に乗るコツを僕なりにお話しします。

 

 

音楽より遅くなるパターン


Unsplash
Christopher Lutherが撮影した写真

 

まず音楽から遅れてしまう場合を考えてみましょう。

 

ウィンナーワルツはだいたい1分間に60小節弱と

普通のワルツの2倍くらい速いです。

 

そのためナチュラルターンやリバースターンを

ワルツと同じ方法で踊っても全く踊れません。

 

スローワルツはウィンナーワルツから生まれたとはいえ

現在は全く別のダンスになっています。

 

なのでウィンナーワルツは速いワルツ(スローワルツ)ではないし

スローワルツもウィンナワルツをゆっくり踊ればいいわけではないということです。

 

では具体的に大きく違うなと思う部分を3つ挙げてみます。

 

(1)ライズ

まずライズは大きく違います。

 

スローワルツでは足を閉じながらゆっくりと上がり続けます。

 

なのでカウント2でステップした時より

カウント3で足を閉じた時の方が高くなります。

 

ウィンナーワルツではカウント2の高さを保って

カウント3の足を閉じる動作を踊ります。

 

足を閉じた時のひざの緩みは

スローワルツよりウィンナーワルツの方が多くなると思います。

 

こうすることでスピードが落ちないため

音楽に遅れないで進むことができます。

 

(2)歩幅

次に歩幅です。

 

音楽が速いということは全体的に歩幅も小さめにします。

 

もちろん大きく踊るに越したことはありませんが、

スローワルツと同じ感覚で足を開くと

間に合わないことが多いと思います。

 

とくにカウント1はロアして加速していくので

一番大きく開けるところですが、

カウント1の足を通過できないくらい(あるいは通過が遅くなるくらい)開くと

それは次の遅れを生じる原因になります。

 

遅れそうになると姿勢が崩れたり

次のカウント2でスピードがありすぎて飛んでしまったりし

さらに遅れて…とう負のループに陥ります。

 

どうしても遅れる人は少し歩幅を小さめにして

リズムよく踊るとうまく踊れると思います。

 

そこで動画を撮ったり8小節でどこまで進めるかなどをチェックすると

たぶんそんなに距離は変わっていないと思います。

 

安心してください。進んでますよ。

 

(3)ボディがゆるむ

遅れそうになるとホールドや頭だけでも目的地に行こうとして

体が緩んでしまうことがよくあります。

 

とくに前進のナチュラルターンでは左サイドや頭が

前に入りやすいです。

 

前進のリバースターンなら右サイドで相手を押したり

右側に倒れるように進んでしまうことが多いです。

 

上手な人(世界的レベル)は大きなスウェーやシェイプをかけて踊りますが、

私たち一般人はまず形をきれいに保ち

あまり大きく傾かないで滑らかに回ることを意識しましょう。

 

そうすると回転のタイミングが良くなるため

ボディの緩みも起きにくくなります。

 

音楽より早くなるパターン


Unsplash
Braxton Apanaが撮影した写真

 

続いて音楽より早くなる場合です。

 

ある程度踊れる人でミスをする人は

ほとんどこちらの『早く』なるパターンのミスだと思います。

 

『速く』ではなく『早く』なるです。

 

つまり音楽より早くなってしまうということです。

 

どんどん早くなる人は稀ですが、

早くなって調節するためにブレーキをかけて

また早くなってといった感じなる人は多いです。

 

これに関しても3つの理由を考えてみます。

 

(1)タンゴのベニーズクロスっぽい

まず一番多いのはタンゴのフィーリングが出る人です。

 

とくにリバースターン。

 

タンゴのベーシックリバースターン(ベニーズクロス)は

多くの場合QQ&QQ&と踊ります。

 

オープンプロムナードから入る流れは

多くの人がタンゴで最初に習うバリエーションなのではないでしょうか。

 

ただこれがウィンナーワルツにおいては

失敗の原因になりやすい傾向があります。

 

QQ&QQ& → 1 1 0.5  1 1 0.5 

123123→ → 1 1 1   1 1 1

 

と時間が異なります。

 

閉じる時に1拍あるのに0.5拍で踊るため

0.5拍あまります。

 

ウィンナーワルツの0.5拍は0.3秒ほどです。

 

それぐらいいいじゃないと思う人は

けっこうやばいです。

 

ちょっと早くなるのでブレーキをかけて

カウント1が詰まった動きになります。

 

そこで加速して早くなりまたブレーキをという

ガクガクした動きになってしまいます。

 

これは本人は気づきにくく

周りの人や動画を見て気づくしかないのでちょっと難しいです。

 

なんとなく気になる人はチェックした方がいいと思います。

 

(2)ライズで飛んでいる

つぎにライズについてです。

 

先ほどライズをしっかりとすると遅れると言いましたが、

上に飛んでしまうと今度は早くなる原因になります。

 

これは飛ぶことで両足を閉じる動作が

とても早くなってしまうからです。

 

とくに飛ぶという動作はコントロールがほとんどできないため

一度床から離れたら何もできません。

 

そのためクイックステップのように飛んでいる感じを表現するならいいですが、

ウィンナーワルツでは滑らかに踊るので

飛ぶことはデメリットしかありません。

 

とくに競技会で踊る人は大きく踊ろう、スピードを出そうと思うため

この傾向は割と強い気がします。

 

まあその気持ちはすごくわかるのですが…

 

ただ音楽を外してしまってはどうしようもないので

ちょっと気をつけてください。

 

(3)回転し始めるのが早い

最後に回転のタイミングです。

 

見た目は回り続けているし、表現も優雅に回ることが目的です。

 

ただ実際に踊る時はカウント1でなるべく回らないようにします。

 

回転をしてしまうと両足が交差するため

急激なブレーキがかかります。

 

みなさんも自動車や自転車で急ブレーキがかかったらどうなりますか?

 

がくっと倒れるような上に飛ぶような感じになると思います。

 

ダンスでも同じです。

 

カウント1で送り足を使い加速、つまりアクセルを踏んでいる時に

壁に衝突するように急ブレーキをかけたら

体は進行方向に飛んでいってしまいます。

 

そのためその後のステップが早くなり

音楽より前に行ってしまうのです。

 

カウント1は真っ直ぐに前進後退して

カウント2から回転するとうまくいくと思います。

 

 

ウィンナーワルツは周りに馴染む


Unsplash
Robert Lukemanが撮影した写真

 

ある先生にウィンナーワルツを習った時に

こんなことを言っていました。

 

「ウィンナーワルツでは周りに馴染むように意識している」

 

これはもちろん競技会の話です。

 

いやいや先生…馴染んでどーすんの!目立たないと!

 

僕はこう思いましたが、ウィンナーワルツにおいては

違うようです。

 

たしかに僕も今はその言い方にも非常に納得しています。

 

フィガー構成にもよりますがWDCやJBDFなどをメインにしている人は

あまりいろんなバリエーションを使わない傾向があります。

 

この場合はみんな同じなので馴染んでいくような気持ちが

音楽との調和を生み落ち着いて踊ることができるのだと思います。

 

逆にWDSFなどを主戦場としている人は

ルーティーンの構成も多彩なので

目立つことを考えてもいいともいます。

 

大事なことは自分たちが踊るウィンナーワルツはどういうものなのかを考えて

ルールと音楽に合わせて踊ることです。

 

ただ一般的にはまず音楽に乗って楽しく踊ることが一番なので

これらのことを意識して踊るといいと思います。

 

〜まとめ〜『ウィンナーワルツはウィンナーワルツ』

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