こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
スタンダードを踊る時はホールドと言って
両手を繋いで踊ります。
この時男性の左手と女性の左右の手は
何かを握っています。
ただ男性の右手は女性の背中に当てているので
握っているという感覚とは違います。
今日はこの男性の右手について
僕なりにお話しします。
男性の右手の役割
男性の右手にはいくつかの役割があります。
(1)遠心力に対しての支え
(2)女性のトップラインが開く量を示す
順番に見ていきましょう
(1)遠心力に対しての支え
まずは遠心力との関係です。
遠心力とは回転した時に
外側に、つまりふたりが離れる方向に引っ張られるように
働く力です。
この力に対して支えとして働くのが
男性の右手(右腕含む)です。
他の3つの手は手のひらが外側を向いています。
そのため基本的に遠心力に対しては
ほとんど無力です。
回転をスムーズに行うために
男性の右手を利用しているのです。
(2)女性のトップラインが開く量を示す
次に女性のトップラインです。
女性は少し後ろに頭を動かすようにして
広がりを作ります。
この広がりの量は男性の右手の角度にあわせて
行うことが基本となります。
男性の手のひらは概ね横向きになっていると思います。
そのため小指側が下に、親指側が上に来ている状態です。
親指側が小指側よりも外に倒れるように開くことで
女性の背中も共に外に開くことになります。
これは表現や回転などのスピードに合わせて
開いたり閉じたりします。
間違えやすいパターン
とくに(2)は男性も女性も意外と見逃しているケースが多くあります。
男性目線では女性に開いてもらいたい時に
間違えやすいのはつぎの2つです。
(1)右手全体を離してしまう
(2)右手を右の方に引っ張ってしまう
こちらも傾向と対策をお話しします。
(1)右手全体を離してしまう
まず開かせようとして全体的に自分から離してしまうと
女性は体全体が後ろにいってしまいます。
ボディ自体は離れないので
男性の右手としては小指の位置はあまり変わりません。
親指側が小指を中心に回転して離れるようにすることで
椅子の背もたれれが倒れるようになり
女性も綺麗に開いてくれると思います。
(2)右手を右の方に引っ張ってしまう
これが一番ありがちなミスです。
大きく開かせようとして
なぜか女性を右に引っ張ってしまいます。
こうすることで当たり前ですが、女性は左斜め前に倒れてきます。
つまり男性から見ると近寄ってきます。
しかも足の上からボディが外れるため
腕にも力が入ってしまうのです。
こうなるとどんどんドップが狭くなるため
広げなきゃと焦り、さらに男性は右に引っ張る。
はい負のループが完成しました。
ただそうなってしまう気持ちはすごーくわかります。
でもやっぱりうまくはいかないので
この方法もよくないことを覚えて置きましょう。
あくまでも女性の背中全体にフィットしている
リクライニングシートだということをイメージしましょう。
女性目線で間違えやすいのは
つぎの2つです。
(1)男性の右手に寄りかかろうとする
(2)首から後ろに行こうとする
これも順番にお話しします。
(1)男性の右手に寄りかかろうとする
まずしっかりと男性の右手に合わせようとして
右手のひらだけに寄りかかろうとすることです。
寄りかかるという言葉の解釈にもよりますが、
これ自体は間違っていないと思います。
ただ右手のひらだけに意識が集中すると
左の肩甲骨あたりだけを男性の右手に
押し付けるようない感じになりやすい傾向があります。
そのため、フィットさせようとしているのに
なぜかすごく猫背になってしまうのです。
(2)首から後ろに行こうとする
もうひとつは首の後ろが折れてしまうようになることです。
これはトップが綺麗に開くというイメージはいいのですが
首の付け根あたりを曲げようとしているからだと思います。
体の構造上肩甲骨より後ろに首や頭は位置しません。
無理にやると首が痛くなります。
美容室で仰向けでシャンプーする時に
なぜかすごく苦しいのもこれが理由だと思います。
まあ美容室では水が体に流れないようにしているので
しょうがないのでしょう。
それはさておきマッサージチェアのように
背中全体がリラックスできるように
まっすぐのまま倒れていくようにうすることが大事です。
もちろんダンスの時は腰から倒れるわけではありません。
しかし頭だけ後ろに行くのではなく
みぞおちの裏あたり、男性の右手から上の部分で
開くようにすると苦しさが減ると思います。
男性の右手はリクライニングシート
男性の右手はリクライニングシートです。
頭だけ、背中だけ倒れるのではなく
全体がゆったりと倒れるイメージがいいでしょう。
男性も右手の角度を変えるように意識すると
女性からしても安心してトップを開くことができるでしょう。
〜まとめ〜『ファーストクラスの気分で』
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