こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのPriscilla Du Preez 🇨🇦が撮影した写真
ダンスのリードは色々と難しい部分があります。
男性役の悩みとして大きい割合を占めているでしょう。
特にスタンダードはリードに関して
教科書にも記載がほとんどありません。
そのため迷ってしまうことも多いのだと思います。
今日は男性役がスタンダードでリードする時に
僕が考えていることをお話しします。
掴んで動かすのはダメよ
Unsplashのcharlesdeluvioが撮影した写真
スタンダードは両手、両腕が繋がって
ボディも触れたまま踊ります。
特に男性の右腕は女性の胴体を抱えるようになっているので
つい腕で女性を動かそうとしてしまうという気持ちはわかります。
とはいえ腕で相手を動かすというのは
リードではありません。
ただ動かしているだけです。
これではうまく踊れないでしょうし
何より相手に失礼です。
ただ他に手段がないと
結局は掴んでしまう結果になるでしょう。
今日の話はこういう人におすすめの方法です
コンタクトを利用する
UnsplashのWilliam Felipe Secconが撮影した写真
先ほどスタンダードはコンタクトを保って踊るということを
お話ししました。
これは男性役も女性役も保つように気をつけなければいけません。
それは正しいのですが、今回の方法は
あえてそれを逆手に取った感じになります。
例えば男性の右手を女性の背中から離したらどうなるでしょうか。
女性はコンタクトを保とうとして後ろに下がるかもしれません。
逆にボディを女性から話したらどうなるでしょう。
コンタクトを復活させるために前に進んでくるでしょう。
これをリードとして活用してみるのです。
もちろんこれは女性役も理解した上で使う必要はあります。
そうしないと「なんで離れるの?」と言われてしまうかもしれないからです。
ただコンタクトを保とうとする動きを利用して
あえて離れるような動きを利用してリードする方法もあると思います。
メリットとデメリット
UnsplashのAshin K Sureshが撮影した写真
ではこの方法のいいところとよくないところを
考えてみます。
|デメリット|
(1)お互いに理解していないと使いにくい
(2)動くことができる方向が限定的
(3)バランスを失う時がある
順番に見ていきましょう。
(1)お互いに理解していないと使いにくい
まずお互いがこのことを理解していないと
うまく使うことは難しくなります。
特に女性はコンタクトがなくなる方向に男性が動くことで
自分がその方向にリードされていると考える必要があります。
また男性も適当に離すのではなく
女性役に伝わっているかを逐一感じながら
リードしなければいけません。
この辺りの呼吸が少し難しいところです。
(2)動くことができる方向が限定的
男性役のボディは通常右の前が女性のボディとコンタクトしています。
また右手は女性の左の背中です。
ということは基本的に男性役から見て
右斜め前と左斜め後ろにしか離れることはできません。
もちろんPPになればコンタクトは変わりますし
それなりに色々やりようはあります。
ただ基本の方向として右斜め前と左斜め後ろにリードする(される)のが
基本の動きとなり、そこからさまざまな動きに発展していけるように
考える必要があります。
ここも言葉だけだと難しいです。
(3)バランスを失うことがある
コンタクトは離れない前提で
踊られていることも多くあります。
遠心力がかかる時の男性の右手や
バックコントラチェックなどで
男性のボディを利用して止まることもあるでしょう。
このような時にボディが離れてしまっていると
うまく踊れない時があります。
ここも整合性はあるのですが、
一見矛盾するように感じるかもしれません。
ちょっとタイミングや具合がズレると
一気にカップルのバランスが崩れてしまうことがあります。
|メリット|
(1)ホールドの空間が広い
(2)女性が積極的に動くことができる
(3)流れが良くなる
デメリットをお話しすると
なかなか難しそうと思うかもしれません。
しかしそれに対するメリットもたくさんあります。
(1)ホールドの空間が広い
まず一番いいことはホールドが広くなることです。
相手から離れるということは
ホールドに対して外側に動くということです。
そのため空間は常に広がっていくことになります。
女性を抱えると空間は狭くなり
見た目も実際の踊りやすさも
あまり良くありません。
この離すリードはそのデメリットが全くないので
思い切ってリードすることができるでしょう。
(2)女性が積極的に動くことができる
女性に対してもいい影響があります。
女性は男性に合わせると言われますが、
合わせているだけだと積極的に踊ってないとか言われて
ムキーッってなる人も多いと思います。
この離れるリードに対しては、どんどん合わせていくことで
自分自身にも動きが出てくるので加減をする必要がありません。
また男性が離れていったら自分が追いかけるという流れになるので
いい感じの時間差も自然にできます。
つまり積極的かついい感じにフォローしているようにも見えるということです。
(3)流れが良くなる
最後はフロアの上での動きです。
捕まえるという動作は最終的にはストップ
つまり止まることを意味してしまうでしょう。
それに対して離す方向では女性に動きを与えることになるので
フロア上をどんどん流れていくことになります。
例えば右手を女性から話す方向に動かします。
そこで女性が追いついてきたらさらに話していくとどうでしょう。
どんどん女性が進んでくることになるでしょう。
これにより続けて流れるような移動をリードすることができるでしょう。
馬と人参
これを一言で表すなら
「馬と人参」です。
よくイラストなどにもありますが、
馬の前ににんじんをぶら下げておくと
それを目指してどんどん馬が走るというものです。
人参がリード、馬が女性役です。
ただ一つ違うのは男性役がにんじんを持って
自分で走るというところです。
漫画では馬の頭ににんじんをぶら下げていたりしますが、
ダンスではそうはなりません。
つまり男性役も一所懸命に走って
女性を追いかけます。
つまり男性はにんじんでリードしながら
それを追いかける女性を後ろから追いかける感じになります。
このイメージが一番近いです。
男性もしっかりと走りましょう!
〜まとめ〜『リードはいろんなやり方がある』
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