こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
世界チャンピオンやファイナリストたちのダンスは
本当に素晴らしいです。
難しいことでもいとも簡単に
スイスイとこなしていきます。
そういうダンサーを見るとこう思います。
「やっぱり天才はちがうなぁ…」
でも本当にその人は天才なのでしょうか?
今日は天才的なダンサーの
本当をお話しします。
僕が見た世界チャンピオン
ロンドン留学をしている時に
アルナス&カチューシャ組と
レッスンが一緒になりました。
彼らは一部の隙もなく踊るので
ある種の天才的なダンサーに感じます。
さてレッスンが始まりましたが
自分のレッスンが大事ですが
向こうの様子も気になります。
ちらっとみるとなんと頭の位置を
直されているアルナス!
少し頭が前すぎたようで
後ろに引っ張られていました。
世界チャンピオンなのに!!
それをレッスンの間、
直しては何度も踊り
細かく修正していました。
競技やデモの時はそんなそぶりは
微塵も見せないですが
地道な練習と修正を繰り返して
できているダンスなのだなぁと
思いました。
自分のレッスンは…わすれました。
習った先生も言っていた
同じくロンドンで習っていた
マーカス・ヒルトン先生も
同じようなことを言っていました。
マーカス&カレン・ヒルトン組も
僕が学生の頃天才的な踊りで
90年代を席巻したスタンダードダンサーです。
今までに見たことないような
斬新なバリエーションと
スピード感でフロアを疾走していたのを
覚えています。
でも縁があってロンドンで習うことになった時
こんな話になりました。
マーカスのコーチであるビル・アービン先生が
あるときデモンストレーションに行き踊ったそうです。
ですが、うまく踊れず自分的には
すごく不満の残る踊りだったそうです。
帰りに直接ダンススタジオに来て
PPからシャッセ、ナチュラルターンを
何度も練習したそうです。
当時素晴らしい踊りで
見ている人は天才と思ったかもしれませんが
やはり努力からなるものだったようです。
佐藤先生が見た世界チャンピオン
僕の師匠である佐藤伴幸先生も
同じような話を教えてくれました。
ある時ラテンの世界チャンピオンが
競技の時にお客さんにウインクしました。
それはアドリブのようで
とてもかっこよかったと思ったそうです。
その後ロンドンの練習場で
たまたま一緒になり練習している姿を見ると
おなじところでウインクをしていました。
観客も誰もいないのに。
つまりアドリブのようにやっていたウインクも
じつは練習していたということです。
素晴らしいダンサーも人間だった
つまり素晴らしいダンサーも
普通の人間だったということです。
天才的な踊りをしても
何度も練習して身につけたのでしょう。
社交ダンス、とくにプロフェッショナルは
努力や練習を表に見せません。
いとも簡単にやっているように見せることが
一種の美徳になっていると思います。
それが天才的な表現や動きに
見えるのでしょう。
たしかに天才はいる
ですが全員が努力というわけではありません。
世の中には確かに天才がいます。
対して努力しなくても
素晴らしい踊りをする人はいます。
悲しいかなこれは事実です。
でも諦めることはありません。
僕たち凡人でも身につければ
同じように踊ることができます。
大切なことは天才かどうかではなく
いかにいいダンスを踊るかどうかです。
プロセスはどうあれ同じように踊れれば
同じように感動を呼ぶダンスができるとおもます。
ただそこにすこし(たくさん?)の努力が
必要なだけです。
さあ今日も練習しましょう!!
〜まとめ〜『天才的なダンスを努力で身につける。』
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