こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのAnnie Sprattが撮影した写真
ボールルームのダンスにはいろんな種類があります。
その中で、競技などでも踊られるメインの種目の中で
タンゴ以外の種目はスイングダンスと呼ばれることがあります。
このスイングという動作は、その時によって
多少意味が違う幅広い言葉です。
今日はこのスイングとはどういう動作かと
その練習方法を僕なりにお話しします。
スイングとは?
大きなスイングで踊りなさいと言われたことがる人は
少なくないと思います。
ただこのスイングというもの自体がよくわからないと
それをどうしていいか迷ってしまうでしょう。
スイングとは線の片方を固定し
反対側が自由に動く動作です。
代表的なものはブランコや振り子のように
上が固定されて下が自由に動くものです。
他にも下が固定されて上が自由に動くスイングもあります。
代表的なものはメトロノームです。
さらに水平な面に沿って動くスイングもあります。
野球のスイングやドアのような動きです。
このようにスイングにはこれら3つの種類があり
組み合わせることで、3次元のあらゆる方向に
スイングを展開できるのです。
各スイングの特徴
UnsplashのErik Mcleanが撮影した写真
それでは先ほどご紹介した3種類のスイングについて
簡単に特徴をお話しします。
(1)下が動くスイング
これは振り子スイングやペンジュラム(振り子を英語にしただけ)スイングと言います。
※ペンジュラム→pendulum
綴り的にはペンデュラムの方がより正しい音に近そうです。
これは主に移動する場合に使われるスイングです。
頭より足の方が大きく動きます。
スイングダンスでは8割くらいがこちらに当たると思います。
(2)上が動くスイング
続いて上が動くスイングです。
下が動く時も上が動く時も体はある程度傾きます。
そのため常に上が傾いているように見えるかも知れません。
しかし実際に上が動くスイングは下が固定されているため
移動のない時だけに使われます。
オーバースウェーやライトランジなどの
ラインフィガーで使われることがほとんどでしょう。
ダンスの中では2割くらいになると思います。
(3)水平面に動くスイング
最後は水平面、つまり横向きに動くスイングです。
これはダンスにおいては回転と言い換えることができるでしょう。
そのため(1)や(2)のようなスイングとは少し意味が違います。
また下が動くスイングと同時進行で
行うこともできます。
このようにスイングも向きによって使う場面や特性が
変わることをちょっと覚えておきましょう。
大きなスイングとは?
UnsplashのNoah Sillimanが撮影した写真
では大きなスイングとはなんでしょうか?
スイングの要素は2つです。
ひとつは線の長さ、もうひとつは揺れる角度です。
大きなスイングと言われた時は
だいたいが線の長さの話をしていることが多くあると思います。
とくに下が自由に動く振り子スイングの時は
線を長くイメージすることで
雄大な動きを作ることを目的にしていることが
多くあるように感じます。
揺れの角度がかわることもあるでしょう。
しかし線を長くしないで揺れの角度だけを増やすと
振り子スイングの場合より上に上がっていく動きだけが増えるので
あまり大きな動きに見えないかも知れません。
より高いところから吊るされているような感覚で
揺れるようにすると大きな動きが実現できると思います。
足りないのは前半
UnsplashのBlake Wheelerが撮影した写真
スイングは高いところから揺れて低くなる部分と
高くなりながら移動していく後半からできています。
スイングが小さく見える時は
ほとんどがこの前半がないからだと思います。
前半はこれから進んでいく方向の反対にあります。
そのためこれから進む方向に行こうとする気持ちが強くなり
前半のスイングが疎かになりやすいのでしょう。
前半がないのに後半があるということはほぼないことは明白です。
ただ大きく行こうとして目的に地に向かって筋力だけで進もうとすることで
より姿勢やバランス、ふたりのタイミングなどが崩れてしまうのだと思います。
これを解消するためには自分がスイングの町ど真ん中にいると考えます。
そこから一旦進行方向の反対に向かって
自分を引っ張ってスイングの前半を踊れる空間を作るのです。
そこから今立っていたところまでスイングで降りてくることで
前半の揺れを作ります。
そこから後半のスイングをしながら
ステップをすることで、大きなスイングで踊ることができると思います。
進行方向とスイングを最初から合わせたイメージだと
多分最初に大きくステップした時に体が落ちて
うまく進めないと思います。
腕を振って練習する
UnsplashのConnor Jalbertが撮影した写真
このイメージを掴むためには
腕を振りながら踊ることが効果的です。
例えばフェザーステップを例に取って考えます。
男性役は前進なので左手を大きく後ろに振りかぶります。
そこからその腕を真下を通すように振りながら
フェザーステップを踊ってみましょう。
このときできるだけ腕の振りと体の動きが合うように
何度もやってみましょう。
そうするとだんだん準備から大きなスイングの感覚が
できてくると思います。
女性役なら後退なので右手を前に振り上げてから
下を落として後ろに振りながらステップしましょう。
今度はスリーステップです。
手を逆にしてやはり進行方向の反対から
大きく振るように踊ってみましょう。
さらに男性役と女性役を入れ替えて
同様に腕を振りながら踊ってみましょう。
こうすると前進後退x右手左手の組み合わせで
4通りのスイングができると思います。
これが振り子スイングの全てです。
もちろんちょっと例外はありますが、
回転があってもなくても速くても遅くても
この4種類の応用でしかありません。
まず4種類のスイングを大きく踊る練習をすることで
きっと大きなスイングで踊ることができるようになると思います。
〜まとめ〜『大きなスイングは腕を振って練習』
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