こんにちは！
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
あるときレッスンでこう習ったことがあります。
「アメーバみたいに踊る。」
これは女性役に対しての言葉でしたが
とても心に響き勉強になった言葉です。
今日はこの言葉に対する僕なりの解釈と
男性役からの考え方をお話しします。
アメーバとはなにか？
まずアメーバというのはどういうことでしょうか。
アメーバの一番大きな特徴の一つに
形が変わるという部分があると思います。
アメーバの種類にもよりますが、
細胞の形が無限に変化していきます。
まさにスライムみたいな感じ。
生物学的な特徴はダンスに関係ないと思うので
この形を自由自在に変えるという部分が
ダンスに関わってくるのだと思います。
スタンダードにおける形
スタンダードはラテンと比べても
形の変化が少なく見えると思います。
ホールドの形も決まっているし
ふたりの体もコンタクトしているので
カップルとしての形にも変化は少ないと思います。
しかしその形に固執すると
自由な動きや思いもよらない動きに対して
常識が邪魔をして悪い意味で制限してしまう時があります。
外から見ると形の変化がなくても
踊っている本人としてはすごく形が変わって感じる時もあるからです。
女性役にとっては相手が何をする決まっていない状態で
リードによって動きます。
そのためリードに対して
「あっ今からナチュラルターンをするんだな。」
と思った時にはもう遅いということです。
そこで相手の体の動きに自由についていける発想が
アメーバのように踊るなのだと思います。
男性役にとっては女性役がアメーバのように動いてくれるという
信頼が必要です。
もし女性役が石像のようになっていたら
自由な動きはしにくいと思います。
なので女性役を自由な状態に置いておくことと
自分のリードで女性が踊った時の責任を
考えることが大事だと思います。
僕のイメージはツイスターゲーム
みなさんツイスターゲームって知っていますか？
赤や青の丸が書いてあるシートの上で
両手両足をつけて倒れないようにするゲームです。
あれってスタンダードに似ていると思います。
男性役が赤の丸のかわりに
女性の右手はここ、左手はここと
空間の中に示していきます。
女性役はその指定された場所に
右手、左手、ボディなどをおいていきます。
これにより移動や回転、スウェーなどの動きが
作られていけると思います。
ツイスターゲームと違うところは
３D空間で行うことだと思います。
こうすることで男性役の求めるものに対して
一周遅れて女性役がついていくことで
自然な時差のあるムーブメントが生まれると思います。
女性役は自由な発想が大事
ここで女性役に必要なものは
自由な発想です。
男性の支持する場所に辿り着けないのは論外ですが、
そんなところに行けるかな？と一瞬疑問を持ってしまうと
それでダンスは遅れてしまいます。
男性役が指示した空間内の場所に
アメーバのように自由な発想で
すっと動くことで新しい可能性が見えてくると思います。
男性役は女性役の形に責任がある
女性役は仕上がった形に責任を持ちません。
ひたすらに男性役の求める場所に
からだを躍らせていきます。
ということはもし女性の姿が綺麗でない場合は
その責任は100％男性が負うということになります。
女性役はダンスなので（ダンスでなくてもそうだと思いますが）
かっこよく綺麗に踊りたいと思っています。
なので変な形にされると次からは
リードに従わないで自分で形を作ってしまいます。
結果的に男性のリードと合わないため
踊りにくくなりトラブルになると思います。
男性役としては女性役の人が言う通りに踊ったら
とっても気持ちよく綺麗な形になったと言う経験を
してもらい続けると言う無限の責任があると思います。
（自分で言ってて辛い…）
いまはスタンダードも自由になった
僕がダンスを始めた頃に比べて
スタンダードは画期的に自由になったと思います。
組み方やコンタクトは変わらないので
動き方はまるで別物です。
これはルールーを変えないでできることを探し続けてきた
ダンサーたちの叡智だと思います。
多分これからもっと自由になると思います。
いままでにない動き方が出てきた時に
古い考えに囚われないで取り入れていくと
より楽しくダンスができると思います。
いちばんアメーバ的な要素が必要なのは
僕たちの脳かもしれません。
〜まとめ〜『アメーバのように自由な変化がダンスの進化を生むかも。』
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