《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《タンゴ》重いタンゴと軽いタンゴ 【タンゴといえば重い?】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

UnsplashPreillumination SeThが撮影した写真

 

僕はタンゴが苦手でした。

 

現在も全日本タンゴ苦手協会(JTNA)理事を務めていることで

ご存じの方も多いでしょう。

 

自分のダンスを動画で見ると

スピードがなく、ふわふわとして

タンゴらしいキレが少なかったように思います。

 

たくさんレッスンを受けていろんなアイディアを試して

現在に至っています。

 

今はすこぉ〜し苦手な意識も減ってきました。

 

ただタンゴの引き出しは他の種目に比べて多くなったことだけは

間違い無いと思います。

 

今日はそんな引き出しからいいタンゴの条件2パターンを

僕なりにお話しします。

 

 

 

重厚感が魅力〜重いタンゴ

UnsplashKaffeebartが撮影した写真

まずは重いタンゴです。

 

僕がダンスを始めた頃は

タンゴに限らずラテンなども比較的重さが重要視されていたように思います。

 

床に体重がずっしりとのり

さらに砂袋などを引きずるような感じで力を出して踊るのが

いいタンゴという感覚です。

 

ウォークなどの比較的回転が少なく

進んでいくフィガーではよく見えることが多いでしょう。

 

特に昔はバリエーションとしてのフィガーも少なく

今と比べてより単純な構造でした。

 

そのため重厚感としての重さを出さないと

ムーブメントが止まってしまったり、

逆に浮き上がってしまうのだと思います。

 

重いタンゴは次のような人に向いていると思います。

 

・背が中くらいのひと

 

・体重が多い人

 

・身長差が少なめな人

 

・顔が怖めの人

 

順番に詳しくお話しします。

 

・背が中くらいのひと

身長は中くらいのひとは重いタンゴに向いていると思います。

 

背か低すぎると重い動きをしても目立たないため

あまり効果的に踊れないかもしれません。

 

また背が低い人は絶対的な体重も軽いため

重く踊るのも限界があります。

 

一方背が高い人は体重が重くはなりやすいのですが、

重心が高くなるため、重く見えにくい傾向があります。

 

また実寸としての脚も長くなりやすく

重くすることで足捌きが悪くなることが多いかもしれません。

 

・体重が多い人

これは説明するまでもありませんが、

体重が重い人ほど重い動きを表現しやすいです。

 

これは十歳の体重もそうですが、見た目の体重もあります。

 

ぱっと見で重そうな見た目の人

体型として割と太めで丸いイメージの人は

重い動きをするといいかもしれません。

 

一方細身だったり、骨太で体重ほど太く見えない人は

重くしようとすると力みに変わってしまうことが多くあります。

 

・身長差が少なめな人

タンゴは当然2人で踊るので

2人の合計体重が大切です。

 

身長差があると体重差も大きくなるため

軽い方の人が振り回されてしまいやすいと思います。

 

それに対してふたりが割と同じくらいの身長だと

体重もそこまで大きく変わらないので

お互いの重心のバランスがとりやすく重さを生かしたタンゴを

表現しやすいと思います。

 

・顔が怖めの人

これは番外編かもしれませんが、

顔とくに男性の表情が怖め濃いめの人は

重いタンゴが似合うと思います。

 

女性なら笑顔よりツンと済ました感じの表情が得意な人は

同じ傾向を感じます。

 

華やかな笑顔の女性やシュッとした顔立ちの男性は

重厚感が外に現れにくい傾向を感じます。

 

具体的には…ちょっと言いにくいので

皆さんで想像してください。

 

 

キレとスピードが売り〜軽いタンゴ

UnsplashPedro Vitが撮影した写真

一方軽いタンゴはここ最近市民権を得てきたジャンルだと思います。

 

速い回転やライズなども使い

今までの重厚感があるタンゴとは

一線を画している感があります。

 

カウントもQカウントより短い&が多用され

スウェーの切り替えも多く使われます。

 

軽いタンゴが向いている人は

 

・体重の軽い人

 

クイックステップはいい感覚で踊れる人

 

・背が低い人

 

・切れ長の眼を持つ人

 

こちらも具体的にお話しします。

・体重の軽い人

まず体重が軽いと、左右の回転の切り替えや

進行方向の変化をしやすく

急激な変化をしやすいと思います。

 

人間は体格差に関係なく筋力はそれほど変わりません。

 

大きい体や重い体は良くも悪くも慣性が大きいため

切り替え動作は苦手です。

 

慣性とは動いているものは同じ動きを続け、

止まっているものは止まり続ける性質です。

 

このため体の幅や身長が大きかったり

体重が大きいと慣性が大きくなるため

より起きな力が必要となります。

 

しかし筋力は身長差ほど差はないため

結果的に大きい人の方が負担が大きくなります。

 

 

クイックステップはいい感覚で踊れる人

素早い動作や走るようなステップは

クイックステップに通じる動きが結構あるように感じます。

 

感覚的にクイックは踊りやすいと感じる人は

無理に重くしないで軽快にタンゴを踊るという方法もあります。

 

上下動の使い方だけは注意が必要ですが、

意外とタンゴとクイックは近いところにあるとも言えるでしょう。

 

・背が低い人

背が低い人は、腕など横幅もそれなりに小さくなるでしょう。

 

そのため加速や減速をしやすい傾向があります。

 

特に回転の切り替えでホールドが崩れやすい傾向がありますが、

実寸として腕が短いと

同じスタイルでも切り替えによる崩れが少なくなるでしょう。

 

・切れ長の眼を持つ人

顔つきも結構関係します。

 

シュッとしている感じで、切れ長の眼を持つ人は

スピード感が表現しやすいと思います。

 

また切れ長系の顔を持つ人は

傾向としてポーカーフェイスのことが多いように感じます。

 

そのため急に止まる時などに全身にグッと力を入れても

表情に現れにくく、簡単に踊っているように見えます。

 

もちろんいい意味で。

 

そのため、難しいことを軽くやっている感じが

より軽快さを表現できると思います。

 

今の競技シーンでは軽い&スピーディが主流

UnsplashMarc Sendra Martorellが撮影した写真

どちらが優れているということはないと思いますが、

現在の競技シーンでは軽くスピードがあるタイプが

メインになっていると思います。

 

特に先ほど軽いタンゴが向いているタイプとは違う人

つまり体が大きい人でもスピードと回転を使いこなし

グイグイ踊る人が多くなっているように感じます。

 

こうなってくると重いタンゴは、一歩間違えると

鈍臭い印象を与えてしまう可能性が高いかもしれません。

 

もちろん重いタンゴはある意味本質的なので

上手な人が踊るとそれは素晴らしい感動を与えてくれます。

 

ただ競技でまず予選を突破したいというレベル感の場合は

現状軽さとスピード感を意識して踊る方がいいと思います。

 

以前マーカス&カレン ヒルトン組がタンゴを踊った時に

軽く軽快に踊っていたそうです。

 

当時は1900年代後半でまだ軽快なタンゴはありませんでした。

 

周りからはかなり酷評を得たようですが、

彼らはそれでも自分たちのスタイルを貫き

チャンピオンをもぎ取っていったのです。

 

ただ雑誌に掲載されていた手記を見ると

クイックステップは割と自分たちのキャラクターに合っていたけど

タンゴは難しかったと言っていました。

 

最初から自信があって軽くスピード感をかけていたのではなく

重さを出そうとしていたけど、なかなか難しく

結果的にあのようなスタイルと編み出していったのでしょう。

 

その種目の代表的なイメージはありますが、

個性との掛け算で唯一無二のものを作ることが

最終的に一番大事なのかもしれません。

 

〜まとめ〜『あなたのタンゴはどんなタンゴ?』

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