こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのMatthew Brodeurが撮影した写真
全日本タンゴ苦手協会(JTNA)の理事をしています。
遅い、キレがない、弱いと10年以上言われ続けて
様々なレッスンを受けて現在に至ります。
今でも決して得意ではありませんが、
苦手ではなくなりました。
そのおかげでタンゴにおける知識の引き出しは
自分の中で突出して多いと思っています。
今日はタンゴの音楽をクリアに表現するための方法を
僕なりにお話しします。
スピード≠スピード感
僕もそうでしたが、身長が比較的高い人は
タンゴにおいて遅いと言われたことがある人は少なくないと思います。
確かに自分の動画を見ても、遅く見えます。
移動はもちろん回転やアクションも
モヤっと見えてしまいやすいです。
そのためもっとスピードを出そうとして
力んでしまったり、形が崩れてしまい
負のループにハマります。
これはしょうがありません。
JTNA理事の僕がいうのだから間違いありません。
スピードを出そうとして出せる人はそれでいいのですが、
苦手な人にとってそれは逆効果になるということです。
ただ世の中にはタンゴのようなスピードを出すことが
得意な人も結構います。
シュッとやればいいんだ!溜めてパッとやるんだ!気合いだっ!
そんな言葉で頑張って教えてくれますが、
残念ながら僕たちには伝わりません。
これは教え方が悪いというわけではなく
教え方と僕の能力の相性が悪いということです。
身長が高い人、あるいは比較的細身の人には
この方法は向いていないことが多くあるように感じます。
そこで大事なことは「スピード≠スピード感」ということです。
遅いと言われて速くしても
それはタンゴにおいてのスピードにはなっていないことが多いです。
偶然一致する人もいるかもしれません。
ただ僕のようにそこが一致しない人は
まず遅い→速くしようという思考回路は
間違った道に入りやすいと覚えておきましょう。
スピード感を変換する
UnsplashのSamule Sunが撮影した写真
そこでまずスピード(正確にはスピード”感”)を
何か別の概念に変換してみましょう。
ここでは線で表現してみます。
まず1本の線でスピードを表現してみましょう。
まず上の2本の線を見てどちらがよりスピードがあるでしょうか?
もちろん人によって感じ方が違うのでAという人もいればBという人もいるでしょう。
ただどちらかというとAの細い方がシュッとしたスピード感があるのではと思います。
よりまっすぐに進んでいる感じがする体とも思います。
では次にいきましょう。
まっすぐな線とカーブした線です。
これならまっすぐな直線の方がスピード感が出ていると思います。
上の図は線の長さが全く同じになっていませんが、
同じ長さなら直線の方がより遠くまで届きます。
そのため移動距離が多く見えるためスピード感が出るのです。
このようなことをなんとなく雰囲気で感じるため
直線の方がスピードがあるように感じるのでしょう。
ではもうひとついきましょう。
これはどうでしょうか?
これだとスピードがある感じはAの方が多いのではと思います。
もちろんどちらを感じてもそれはあなたの感覚なので
問題はありません。
ただBはすこしぼやけていて、Aの方がはっきりとしているので
スピード感がより感じられるかなと思います。
これらのイメージを合わせると
細くはっきりとしたまっすぐな直線がスピード感のイメージとして
採用できそうです。
これをタンゴを踊る時に応用してみましょう。
細くはっきりとした直線
先ほどの実験からスピード感を感じる線は
・細い
・はっきりとしている
・直線
ということがわかりました。
これをタンゴにおいて表現するためには
いくつかアイディアがあります。
(1)目線
目で見る場所を決めて、まっすぐに見ることです。
とくにPPでは進行方向をしっかりと見ることで
そこへ向かう意思が直線として見えてくると思います。
また左右に顔の向きが変わる時は
180度反対を見てから変えることで、
より長い直線を感じることができるでしょう。
(2)ステップ
ステップもできるだけ直線上を移動するように意識しましょう。
カーブはもちろんよくあるのはジグザグになってしまうことです。
ジグザグに動くと全体として
太い線になってしまうため
意外とスピード感が見えません。
とくにファーラウェーリバースは途中で曲がってしまう人が多くいます。
教科書を見るとそう読むこともできますが、
カップルとして直線に動いていく方が
スピード感という観点からもいいともいます。
(3)ホールド
最後はホールドです。
特に上腕(肩〜ひじ)の部分は
水平に保つようにします。
これは他の種目でも割とそうですが、
特にタンゴでは意識するといいでしょう。
以前は腕が少し下にさがるようにしていましたが
いまは水平なのが主流です。
こうすることで直線的に動いているイメージが
つきやすくなります。
直接動きとは関係ないですが、
結構印象は変わると思います。
全日本タンゴ苦手協会は仲間を募集中!
UnsplashのAaron Burdenが撮影した写真
そうは言ってもなかなかタンゴが苦手な人は
すぐにできないかもしれません。
そんなあなたは僕と一緒にタンゴが苦手な人のための協会
全日本タンゴ苦手協会(JTNA)に参加しませんか?
一緒に苦手な人と共感し、どんなことに気を付けているかを
かたりましょう!
〜まとめ〜『タンゴは直線のイメージでスピード感を出せる(かも)』
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