《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《ダンス用語》「あしを長く使う」ってどう言う意味? 【正しい気はするけど、いまいちふわっとしててわかりにくい教えを解剖する】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

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スタンダードに限らず社交ダンスでは

「あしを長く使いなさい」

とよく言われます。

 

今日は「あしを長く使う」とはなにかを

僕なりにお話しします。

 

「あしを長く使う」にはいろんな意味がある

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この言い方は社交ダンスを教える人が

結構な頻度で使うと思います。

 

しかしいろんな意味があり、

正確に伝わっていないときも

多いのではとも思います。

 

教える人にとっても

何を意味しているか整理して

伝える必要があります。

 

この「あしを長く使う」には

大きく分けて2つのポイントがあると思います。

 

(1)足なのか脚なのか

足と脚は別の部分です。

 

実際にはかなり連動して使われると思いますが、

決して同じものではありません。

 

なのでどちらの話をしているかは

重要だと思います。

 

 

(2)時間が長いのか、長さ(距離)が長いのか

長く使うの「長い」が時間を示しているか

距離を示しているかも大切だとおもいます。

 

時間なら「長い=ゆっくりと時間をかける」だと思います。

 

距離ならあしのある場所からもうひとつの場所までが

離れていることを示すと思います。

 

これを組み合わせると

 

その1 足を長い時間使う

その2 足を長い距離使う

その3 脚を長い時間使う

その4 脚を長い距離使う

 

の4パターンになると思います。

 

それぞれが何を言っているかを考えると

習う時なら正しく理解ができて

教える立場なら相手がわかりやすくなると思います。

 

タイプ別「あしを長く使う」

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それではこの一見正しいけどわかりにくい

「あしを長く使う」を分析してみましょう。

 

その1 足を長い時間使う

まず足ということは足の裏を意味していると思います。

 

長い時間使いましょうということは

今の踊り方では通過するのが早すぎるということを

示しているのだと思います。

 

なのでヒールからつま先、あるいはつま先からヒールまで

移動する時間をもう少し長くすることが

必要なのだと思います。

 

もう一つ考えられるのはピボットやヒールターンなど

足の1点に乗って回転などをする時に

もう少し長い時間その場にいることを

言っているかもしれません。

 

どちらにしろ足の上に滞在している時間を長くすることを

考えるのがいいと思います。

 

 

その2 足を長い距離使う

足は足の裏ですが、距離が長いというのは

歩幅ではなく足の裏を十分に使いましょうということだと思います。

 

具体的には踵の一番後ろ側から

つま先の一番前までということです。

 

これを言われる時は足の裏の移動が少ないことを

指摘されているのだと思います。

 

よくあるのがかかとからボールくらいまでしか

進まないで次の足に乗ってしまうような場合です。

 

こうなると足の指の分だけ足の裏の距離が短くなるため

もう少しあしを長く使いましょうと言われるかもしれません。

 

 

その3 脚を長い時間使う

脚を長い時間使うと言った時は

ほとんどの場合が体重が乗っている脚

つまり立ったり送ったりする脚だと思います。

 

立っていることだとすれば

立っている時間をもう少し長く取ると言うことでしょう。

 

つまり動き出しが早いと言うことです。

 

これはタイミングの話なので

意識すればそんなに難しくはないと思います。

 

もうひとつは送り出すときの話です。

 

「あしを長く使う」といったときは

たぶんこのパターンが一番多いと思います。

 

スタンダードでは通常体を送り出すためには

まずひざ、足首、股関節を緩めてから

これらを伸ばしていくことで体を進めます。

 

ただ体を送るためには体重がその脚に乗っていないと

反対の脚に乗ってしまうのですすめません。

 

そのため脚の上から進んでいきますが、

体重はできるだけ長くその脚の上にいる方がいいと言う

謎に矛盾した状態を作る必要があります。

 

この時間が短いとすぐ次の足に乗ってしまう

ぱたぱたとした動きになってしまいます。

 

こう言った時に「あしを長く使って」と

言われるのだと思います。

 

このときは体重の位置と送り出す動作のタイミングを

コントロールして時間をかけて動くことを

意識する必要があると思います。

 

その4 脚を長い距離使う

脚は足首から股関節くらいまでを示します。

 

ただつま先まで含まれていることも多い気がします。

 

とくに脚を長くと言われた時は股関節より上

みぞおちくらいから下を脚のように使うことを

示していることがほとんどです。

 

脚は骨格で言うと股関節で終わりですが、

筋肉的にはみぞおちのあたりの高さから

ふたつに分かれています。

 

大腰筋と言ってみぞおちの裏から下のの背骨から

腿の上の部分に繋がっている筋肉です。

 

参考 徹底的解剖学

 

この筋肉は脚を前に引き出し上に持ち上げる動き

つまり腿上げのような動作をする時に使う筋肉です。

 

ダンスで言えば脚を前に出す時に使います。

 

なので前進する時により大きく脚を開くために

また後退する時により大きく送り出すためには

できるだけ足が長くなるような筋肉の使い方が必要だと言うことです。

 

分けて理解するけど、全て繋がっている

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理解する上ではある程度分類するのが

いいと思います。

 

しかしこれら4つのパターンは全く別のことを

意味しているわけではありません。

 

というかむしろ全てが繋がっていると言えます。

 

そこが習う方はもちろん教える人も

しっかりと理解して何が焦点なのかを

忘れないことが重要だと思います。

 

「あしを長く使う」と言う言葉が正しいだけに

気をつけることがポイントだと思います。

 

〜まとめ〜『足or脚?時間or距離?』

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