《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

社交ダンス、競技ダンスで身長差カップルならではの悩みや役に立つこと、立たないことのブログ。

《審査員の目》全道戦を見て思ったこと 【唯一の男性目線からお話しします】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

UnsplashArteum.roが撮影した写真

昨日もお話ししましたが、先日11/10に

学生の全道戦という大会に行ってきました。

 

この日は審査員として参加する機会をいただき

会場に行ってきました。

 

自分も学生時代に出場して、これまで何度も卒業生を見送ってきた大会に

また新たな形で参加することができてとても光栄なことだと思います。

 

北海道学連のみなさまには感謝しかありません。

 

当日成績が良かった人も思い通りではなかった人もいるでしょう。

 

審査員はそれぞれ評価が分かれるところではありますが、

個人的にどのようにみて判断したかを

思い出しながら反省も兼ねてお話しします。

 

ラテン部門

UnsplashJapheth Mastが撮影した写真

前半はラテン部門です。

 

優勝したのは35番と38番が種目を分けた感じになったようです。

 

この2組と37番はほぼ差がなく僅差だったと思います。

 

35番の選手はスピード感とカップルの一体感が魅力だと思います。

 

男性は力強く、女性は華やかな雰囲気があり

明るく楽しい空気を作るのが上手に感じました。

 

この日も3種目を制して総合的には一番良かったかもしれません。

 

ただ時折心配そうな表情をすることが多く見受けられました。

 

もちろん競技会なので勝負する上で不安があることは普通でしょう。

 

ただそれが表に見えてしまうと

少し勿体無い感じがしました。

 

一方38番の選手は2種目を制しました。

 

ふたりとも手足が長く表情も豊かで非常にスタイリッシュな印象です。

 

スタイルがいいと言ってもそこに頼らず

体を目一杯使うことや脚のラインをきれいに出すことがよく練習されているため

いい意味で一所懸命に踊っているように見えました。

 

とくに曲がなる前から踊り始めるまでも

しっかりと雰囲気を作っているところが

素晴らしかったと思います。

 

35番とはタイプがかなり違うため

今回の勝敗が実力の差かどうかはわかりません。

 

コーチャーとも気持ちが合っていると思うので

信じてついていくことで、さらなる高みに到達できると思います。

 

37番の選手はひとことで言えばかっこいい雰囲気がありました。

 

男性はタイミングの取り方やちょっとした仕草がかっこよく

女性も目線の使い方などに独特のフィーリングがあり魅力的でした。

 

今回も優勝候補の一角だったとおもうので

本人たちは残念だったかもしれません。

 

ダンスとしては全く引けを取っていないともいますが、

僕個人として唯一気になったことは目線が下がりやすいことです。

 

特に男性は床の方に目線を落とす仕草が多くありました。

 

これがかっこよさやクールさを演出しているのは間違いないですが、

競技ダンスとして目線が下を向くというのは

意外とデメリットが多くあるかもしれません。

 

人の印象は目で決まる割合が高く

目が合うとやはりインパクトは大きいと思います。

 

ダンスとしては全く負けていないと思うのですが

みてもらうという点でどう捉えるかは作戦としてあるかもしれません。

 

4位以下は準決勝で敗退した選手とともに

混戦だったと思います。

 

決勝入りはメンバーがもっと変わっても不思議ではなく

上位3組とは少し差があったと思います。

 

僕が感じた差で一番大きかったのは脚のラインです。

 

上位3組は決めるところでしっかりと足、脚が伸びていて

きれいなラインを出しながらリズムに乗っていました。

 

とくに38番の選手は腕や脚、手、つま先まで

いつも意識されていたのでいい見本になると思います。

 

それに対してそれ以外のメンバーは

伸びている時もあればそうでない時もあり

見るタイミングによってはよくないと判断されてしまうことも

少なくないのではと想像します。

 

審査員は複数組で踊っているところを見るので

そのシステムを理解していつみられてもいいように

見せ場できれいなラインを出せるようにしておくといいかもしれません。

 

スタンダード部門

UnsplashAustin Pachecoが撮影した写真

今回の大会では30番と50番が優勝候補だったと思います。

 

この2組は予選から決勝まで好きがなく踊り

他のカップルとは大きく差があったと思います。

 

ただこの2組の中では差はほとんどなく

ちょっとした差で成績が決まったと思います。

 

結果的に5種目を50番が取りましたが

差は僅かだったと思います。

 

30番は好きのない安定感のあるダンスが魅力に感じました。

 

形も崩れず表情も豊かで、動きも常に大きく滑らかに踊っていました。

 

特にタンゴやクイックステップではこの安定感が抜群によく出ていて

どこにいてもしっかりとしたダンスに見えたのが印象的でした。

 

今回の審査員では結果が出なかったかもしれませんが、

信じて進んでいっていいと思います。

 

ワルツやスローで思った通りの評価が出なかったのは

50番より少しライズが短く見える場面が多くあったように感じます。

 

これが安定感にもつながっているので一概に悪いわけではないと思いますが、

差があるとしたらそこかもしれないということです。

 

上昇している雰囲気を足首などだけではなく、

上半身や表情、音楽の取り方などいろんなアイディアで表現できると

変わると思います。

 

かれらはコロナ時期のスタンダードを下級生の時から引っ張ってきて

北海道のスタンダードを支えてきました。

 

とくに一つ上の代がコロナの初期にあたり大変少ない中

一所懸命に支えてきたことでダンスでもそれ以外でも

大変なプレッシャーと責任感の中で踊ってきたことは

想像に難くありません。

 

思い通りの結果ではなかったかもしれませんが、

きっと大きな財産になると思います。

 

まだ冬全があるので、そこまでさらに進化して

今までの想いを全て発揮でいることを期待しています。

 

50番は5種目全てを制して優勝しました。

 

男性は躍動感のある自然なダンスで

女性はいつもチャーミングです。

 

このカップルの特徴は非常に挑戦的で

思いっきりがいいダンスが特徴に感じます。

 

競技においては部分的に多少ふらついたりしても

チャレンジングなダンスは評価されやすいので

特に大きい大会の予選では強い力を発揮するでしょう。

 

ただこれから全日本で優勝を目指していくときに

その挑戦的な部分が荒さに見えてしまうと

思ったところまで行くための障壁になるかもしれません。

 

最近のスタンダードは運動性が高く

体をよく動かして踊ることが大切です。

 

しかしその分体の形が崩れやすく

そこが現在のスタンダードの難しさになっているでしょう。

 

とくに足から頭までの縦のラインが短く見える時がたまにあり

それはすごく勿体無いと思いました。

 

いま自分が持っているスタイルに頼ることなく

さらに技術としてきれいなラインを手に入れれば

まさに無双だと思います。

 

3位以下は混戦でしたが

76番がおおむね3位に食い込みました。

 

このカップルは小柄ながらも一番よく動いていました。

 

ダンスの質としてはそう高くはないですが、

自分たちの特徴をよく知って

十分に利用し、かつ勝負に徹した姿勢が今回の結果を引き寄せたと思います。

 

背が小さいということは必ずしもデメリットではありません。

 

良くも悪くも見えにくいということは

ミスも見えにくいということです。

 

多少体が離れようがガンガン動いていくことで

他のカップルよりたくさん見せることができるでしょう。

 

クイックステップのソロダンスにおいて

彼らだけが2周くらいフロアを回っていたのではないでしょうか。

 

ロダンスは審査の対象ではないですが、

審査員は見ています。

 

当然人間なのでそこでいい印象がある人と

あまりいい印象がない人ではその後の成績に

間接的に響いてしまうことは想像できるでしょう。

 

ファナルに入ったカップルと入れなかったカップルには

形において大きく差があったと思います。

 

縦のライン、横の腕のライン、そしてトップの広さと

スタンダードにおいてはラテンより見せるべきラインが限定的です。

 

取り組みやすい反面、崩れると他者との比較もしやすいため

ラインの崩れは致命的な部分があるでしょう。

 

55番の選手は縦横のラインが一番きれいで

カップルとしての枠の大きさも一番保たれていたと思います。

 

彼らの動きがさらに大きくなってきたら

全国でもどんどん通用していくカップルになるでしょう。

 

51番の選手も縦横のラインが大きく

スイングがシンプルで大きいのが好印象でした。

 

これからどんどん伸びてくるでしょう。

 

クイック1種目だけですが決勝に入った52番のカップルは

自分たちが踊りたいイメージを明確に持っていました。

 

どの種目でも確実に理想の姿に自分を重ねていっているため

ビジョンが明確にあると思います。

 

それがもっと表に見えるように

さらにそのビジョンが人のこころに刺さるために

どうしたらいいかをよく考えていくことが飛躍の鍵になるでしょう。

 

可能性を秘めているカップルなので

このまま全力で進んでいってほしと思います。

 

 

終わった成績は忘れていい

UnsplashUrban Vintageが撮影した写真

競技会の成績を目指して

日々の練習をすることはいいことです。

 

ただ終わった成績に関してはある程度今後の判断材料にはしますが、

すぐに忘れてしまって大丈夫です。

 

もちろん踊りの反省点を考えて

修正することは大事です。

 

しかし競技会の評価は

しょせんある一瞬を数人の人間が判断したものです。

 

良かった人はこれを信じてさらに邁進する。

 

悪かった人は気にしないで、さらに邁進する。

 

とくに4年生にとってはのこり1ヶ月弱の短い現役です。

 

前を向いて自分の武器を磨き

最高の冬前になるように自分の先生を信じて

突き進んで欲しいと思います。

 

〜まとめ〜『前進あるのみ』

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