こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのDrew Dizzy Grahamが撮影した写真
先日3/12(日)に北海道のアマチュアダンス競技会が
花川北コミュニティーセンターで開催されました。
これは春と夏に開催されるアマチュアの競技会で
全道からさまざまなクラスの選手が出場します。
開催クラスが多いため1日でいろんな部門に出場することができる
ある意味お得な競技会です。
僕は今回この大会に審査員として参加しました。
各部門の選手はみんな頑張っていてすごくいいダンスを踊っていたと思います。
その中で僕が思ったことをお話しします。
ほぼ平常時に戻りつつある
UnsplashのLukasz Szmigielが撮影した写真
ここ数年長くコロナの影響で大会の開催や
踊る選手にマスクの着用をお願いするなど
いろんな影響がありました。
しかしこの大会でも選手の方は
マスクをしないで踊ることが認められていて
人によってさまざまですが、大部分の方がマスクなしで踊っていました。
もちろん人によって環境や体調はさまざまで
どうするかは自由です。
しかし8割程度の方はマスクをしないで踊ることを
楽しんでいるように見えました。
見ている方としてもダンスの技術以外に表情が見えることは
とても楽しいと思います。
この大会の翌日(これを書いているまさに今日)から
マスクの着用は前面的に自由となり5/8からは
感染症の扱いも変わります。
これによりやっとコロナ前の状態に
戻って行けることでしょう。
ダンス各部門で思ったこと
UnsplashのAnthony Toriが撮影した写真
今回審査員として参加したのは次の部門です。
A級 スタンダード
A級 ラテン
C級 スタンダード
E級 ラテン
G級 ラテン
シニアA級 スタンダード
シニアA級 ラテン
グランドシニア スタンダード
です。
各部門で思ったことをお話しします。
<A級 スタンダード>
今回出場した選手の中で大木組と太田組は大きく飛び抜けていました。
運動量、体の使い方、ダンスの技術、表現など
どこを見ても他のカップルとは違います。
特に大木組は先週行われたスーパージャパンカップでも
タンゴにて決勝入りを果たしておりとても高いレベルにあると思います。
このまま自分の道を信じて進んでいってほしいと思います。
太田組は2位となりましたが、
大木組との差はそれほどないと思います。
大木組よりは小柄ですが、足をしっかりと使って踊ることに長けており
常にボディに推進力があるように見えました。
惰性で進む部分が少ないため踊り自体はとても軽くスピーディーです。
なんとなく大木組の次に位置してる感じがしているかもしれませんが、
逆転する日は近いかもしれません。
もちろん大木組も進化しようとするので
一気にはならないかもしれませんが、
自分のコーチャーを信じて逆転する気で臨んでほしいと思います。
3位以下はほとんど差はありません。
ただ1、2位との差で大きい部分はホールドの崩れない度合いです。
3位以下の選手は最初は綺麗でも音楽の前半ですでにホールドの形が崩れ始めます。
これが大木組や太田組との差になっていると思います。
ホールドが崩れる原因は
(1)ホールドの作り方自体の問題
(2)動きの問題
のふたつです。
崩れにくいホールドを作ることと
移動する時にホールドが崩れないように動く足の使い方を
身につけるといいと思います。
素晴らしいお手本が身近にいるので
ぜひ盗んで上位カップルに挑んでほしいと思います。
<A級 ラテン>
こちらも上位2組と3位以下にはかなり差があったと思います。
踊りの技術はもちろんですが
大木組と太田組は競技経験、つまりキャリアも長いので
試合運びやフロアの使い方のうまさが際立ちます。
北海道では割と2000種の数が少ないのでないですが、
全国大会レベルになると1ヒートの人数が多く
選手んもレベルも高い人がたくさんいます。
そのスピード感と混雑した中で自分のダンスを見せる技術は
かなり高レベルだっと思います。
学生の方も全日本に行ったらこのような選手が
たくさんいます。
ぜひいろんな大会に出て経験を積んでいってほしいと思います。
<C級 スタンダード>
C級スタンダードは学生の現役生と一般のカップルの争いになりました。
C級においては複雑なフィガーより動きやすいフィガーで
大きく動くカップルがよく見えると思います。
これは実際は全てのクラスでもいえるのですが、
競技会では大きく移動できることはすごく有利です。
これは足の蹴る力とか腕力というわけではありません。
フィガーの構成などでなるべくフロアの上を
移動し続けるようにするといいということです。
ダンスそのものにそんなに差がなくても
移動性が悪いとぶつかりやすくなったり、フロアを回りきれずに
音楽が終わってしまうこともあります。
競技会でうまく練習通りに踊れない人は
もしかしたら動きにくいルーティーンなのかもしれません。
自分の実力に合った動きやすい構成にすることで
当日は踊ることに集中しやすいと思います。
<E級 ラテン・G級 ラテン>
この辺りのクラスにおいては音楽に合っているかが
結構重要になってきます。
結構出会ってしまうのは、バランスもいいし手もしっかりと伸びていてきれい。
表情もいい、でも基本のカウントにあっていない。
これ本当に勿体無いのです。
審査員はダンスの審査をする時に
いろんな観点から審査をします。
この観点はある程度審査員に任されているところもあります。
そのため姿勢が綺麗なカップルをより好んだり
思いっきりがいいダンスをより上位にしたりすると言った
個人差が必ず出ます。
ただ一つ大事なことは
「基本のタイミングにあっているカップルを審査しなければいけない」
と審査の仕方として決まっているということです。
これは他の全ての項目に圧倒的に優先します。
なので姿勢も悪くても伸びていない、でもカウントはあっているというカップルと
ボディも良く動きルーティーンもかっこいい脚も高く上がる、でもカウントにあっていないカップルではどうしても審査のルール上カウトンがあっているカップルが上位になります。
なので音楽性とか難しいことではなく、
基本のカウントはしっかりと合わせて踊るようにしましょう。
せっかくいいダンスを踊っていてもカウントを外していたら
評価の対象に上がれません。
それにカウントは1番ん額にあっている踊りやすいタイミングと
研究された結果だと思います。
なので最初はちょっとめんどくさいと思いますが、
カウントを合わせることでもっといいダンスになると思います。
<シニアA級 スタンダード>
シニアA級は相変わらずの激戦でした。
何組か上位で出場していない人もいましたが、
それでも決勝に残ったカップルはどの組も遜色なく
層の厚さを感じます。
その中でも今回は斉藤組が優勝しました。
この組はラテンもスタンダードも綺麗に踊るカップルだと思っています。
ブレが少なく毎回コンスタントに踊れる感じがしています。
好みはあるでしょうが、毎回同じように踊れるというのは
競技において非常に強いと思います。
ブレが少ないからこそここぞという時に挑戦して踊ることができます。
これは何回も練習するしかないと思います。
<シニアA級 ラテン>
こちらは少し人数は少ないですが、激戦であることは変わりません。
種目数が3種目ということことで
サンバが勝負の分かれ目にあることがあると思います。
ルンバ、チャチャチャはわりと踊り慣れている人が多いと思いますが、
サンバやパソはすこし経験が浅い人も多いと思います。
サンバは移動もあり、ルンバ、チャチャチャと違います。
サンバの攻略がもしかしたらシニアラテンの勝負に関わるかもしれません。
<グランドシニア スタンダード>
グランドシニアではシニアと違い
そこまで移動性やスピードは求められません。
いかに曲の最後まで崩れないで踊り切れるかが
大事なポイントになると思います。
他の部門と重複している方も多いため
結構スタミナが重要になってくると思います。
そこで形が崩れないためには
移動の滑らかさ必要になるかもしれません。
動きが滑らかでないとどうしてもホールドに負担がかかります。
そうすると腕に負担がかかるため力が入り
ホールドが崩れやすくなるのだと思います。
曲の後半特にタンゴで疲れてしまう人は
動き方を改善することをお勧めします。
みんな素晴らしかった
UnsplashのFernando Brasilが撮影した写真
今回僕は審査員ということで
皆さんのダンスを評価しなければいけませんでした。
採点表を見てあまりよく評価されていない人もいるかもしれません。
でも僕から見てみなさん本当にすばらしいだんすでした。
1回戦で終わってしまった人も優勝した人も
本当に頑張っていたと思います。
成績が良かった人はダンスがよかったのでしょう。
成績が悪かった人は…ジャッジの見る目がなかったのだと思います。
あなたのダンスは素晴らしかった。
次回はきっとそれを見抜ける審査員が必ず評価してくれると思います。
その時にまた今日のような素晴らしいダンスができるように
また練習しましょう!
〜まとめ〜『成績がいい時は自分のダンスがいい。悪い時はジャッジが悪い。』
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