《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《スタンダードのこつ》ホールドの形を崩さないために 【力を入れるのは本当に悪なのか?】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

 

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スタンダードを踊る時は

ホールドと言って両腕を横に開き

お互いに手を繋いで踊ります。

 

このホールドは色々難しいところはありますが、

まず形が崩れないことは結構重要です。

 

今日はホールドの形が崩れる原因と

崩れないための方法をご紹介します。

 

ホールドの崩れる原因はなに?

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ホールドが崩れる原因は

大きく分けて2つあると思います。

 

ひとつは脱力、もうひとつは筋力のバランスです。

 

ひとつずつお話しします。

 

(1)「リラックス=脱力」は要注意

レッスンでも「もっとリラックスして!」と言われたことが

あるひとは多いと思います。

 

これは確かに間違っていませんが、

すこし注意が必要です。

 

僕たちは立っている状態で脱力したら

腕はどうなるでしょうか。

 

大体の人が体の側面に沿って

下に下がるようになると思います。

 

そうならない方は…それはそれでいいです。

 

これは重力の影響で腕が下に引っ張られているからです。

 

つまり本当に脱力したら

腕は下に下がってします。

 

ホールドの形を維持するためには

力を入れていることが必要だと思います。

 

(2)筋力のバランス〜対になっている筋肉はどこ?

もうひとつは筋力のバランスです。

 

体の筋肉はだいたいひとつの関節に対して

2つ(あるいはそれ以上)ついていて

ついになる動きを担当してます。

 

たとえばひじなら

力こぶの筋肉(上腕二頭筋)でひじを曲げて

その裏(上腕三頭筋)でひじを伸ばします。

 

スタンダードではほとんどひじの角度は変わりませんが、

この筋肉が何もしていないわけではありません。

 

上腕二頭筋上腕三頭筋の両方に力を同じくらい入れて

ひじの角度が変わらないようにしています。

 

つまり動いていないけど力を入れているのです。

 

ある意味無駄な力かもしれません。

 

でもそれによってボディの動きがしっかりと

腕に伝わると思います。

 

もし力が入っていないと柔らかくしなりすぎて

形が変化してしまいます。

 

ゆったりと小さく踊るのならそれでいいですが、

ある程度大きく踊りたい人は

力を抜かないほうがいいと思います。

 

ただ対になった筋肉のバランスが崩れると

関節が動いてしまいホールドの形が崩れる

原因になると思います。

 

崩れないためのポイント

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スタンダードにおいてホールドの崩れは

いかの4つがあると思います。

 

(1)ひじが下がる

(2)ひじが前、あるいは後ろにうごく

(3)ひじが広がる、あるいは狭くなる

(4)手首が動く、まがる

 

これらのことについて

どの筋肉が関係しているかをみてみます。

 

(1)ひじが下がる

ひじが下がる人は三角筋の力が抜けているか

足りないのだと思います。

 

ホールドする時に「肩の力を抜いて」といわれますが、

三角筋、つまり腕の一番上の筋肉は力を入れます。

 

力を抜くのは僧帽筋と言って

いわゆる肩こりの筋肉です。

 

三角筋の力が抜けると僧帽筋で腕を持ち上げようとするので

結果的に肩が上がり「肩の力を抜いて」といわれて

ドツボにハマります。

 

この筋肉とついになるのは重力つまり下に引っ張られる力なので

筋肉的には三角筋だけガッツリ力を入れておけば大丈夫です。

 

 

(2)ひじが前、あるいは後ろにうごく

ひじが前後に動く人は胸と背筋のバランスが

悪い人です。

 

ホールドを張ってと言われて

背中に力を入れるのは正しいと思います。

 

でも背中だけ力を入れていると

当然ひじはどんどん後ろに行き

相手を引っ張ってしまいます。

 

ひじを後ろに引く背筋(正確には菱形筋)と対になるのは

胸の筋肉です。

 

胸の筋肉の力を抜かないで肩甲骨を寄せることで

ひじが後ろに行きすぎないで形を維持することができます。

 

(3)ひじが広がる、あるいは狭くなる

ひじの角度が変わってしまう人は

上腕二頭筋上腕三頭筋のバランスです。

 

上腕二頭筋はひじを曲げる、上腕三頭筋はひじを伸ばします。

 

この両方に力を入れておくことでバランスが取れて

しっかりとした角度を保つことができます。

 

また右ひじのように角度を変える時は

どちらかだけに力を入れると一気にまがったり

伸びたりしてトラブルの原因になります。

 

力のバランスを少し変えて

つまり50:50だったのを51:49にすることで

すこし角度を変えるような感じです。

 

どちらの力も0(ゼロ)にすることなく

ちょっと変化させることがポイントだと思います。

 

 

(4)手首が動く、まがる

手首の角度も同じです。

 

前腕は筋肉の種類が多く個別に意識するのは

難しいと思います。

 

でも手の前後、左右にそれぞれ動かすのに

筋肉が何かしらあると思います。

 

なのでそれらに力を入れておくことで

手首の角度をしっかりと維持することができると思います。

 

手を反対の手で前後左右に倒して

それに抵抗してみると

なんとなく力の入る場所がわかるかもしれません。

 

よかったら試してみてください。

 

 

「力を入れる」と「力をかける」の違い

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ホールドに力を入れると言っても

まだなかなか信じられない人が多いと思います。

 

力を入れると相手から文句を言われてしまうこともあるでしょう。

 

これは「力を入れる」が「力を(相手に)かける」に

変換されてしまっているからです。

 

力を入れても形を維持するということは

外に力を出しません。

 

つまり相手に対して力を働かせないことが

大事なポイントになると思います。

 

あくまでも自分の体の中だけで力を入れる。

 

そこが感じられると力を入れても

相手にとってはソフトなホールドに

なると思います。

 

こうなればきれいな形を保って

でも伸びやかなダンスになるのではないでしょうか。

 

そう僕は考えています。

 

〜まとめ〜『ついになる筋肉を感じることで、ホールドの形を保つ。』

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jumbo-miyake.hatenablog.com

 

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