《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《あしの使い方》ロアとはなんだ? 【わかっているようでわからないこともあるロアを少し深掘りする】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。


Unsplash
Peter Robbinsが撮影した写真

 

スタンダードでタンゴ以外のダンスではロアという動作があります。

 

ワルツのレッスンで「3でロアして…」みたいに

サラッと言われることが多いと思います。

 

何となく下に降りることとはわかっていても

意外と曖昧な人も多いかもしれません。

 

今日はロアについて僕なりにお話しします。

 

ロア→lower


Unsplash
Bagzhan Sadvakassovが撮影した写真

 

まずロアはlowerと綴ります。

 

lowは低いなので、低くなるという意味と思ってもらって大丈夫です。

 

今いる状態から少しでも低くなれば、

それはロアと言えるでしょう。

 

反対の言葉はライズです。

 

今の状態から少しでも上に上がればライズとなります。

 

よくライズ&フォールといいますが、

実際に動作としてフォールするということはほとんどありません。

 

フォールは落ちるという意味です。

 

ただ教科書でもライズ&フォールという項目に

ライズとロアとかいて説明されています。

 

フォールは…みたことありません。

 

なんででしょう?

 

教えて偉い人。

 

とりあえずライズ=上がる、ロア=降りると覚えておけば

踊ることはできるでしょう。

 

ロアの基本動作


Unsplash
Larm Rmahが撮影した写真

 

ロアをする時は多くの場合

高くライズした状態、つまりかかとが上がっているところから

行うことが多いと思います。

 

ここから低くなる方法はいろいろあるでしょう。

 

今思いつくものでも

 

(1)かかとを下ろす

(2)ひざを曲げる

(3)両脚を開く

(4)お辞儀のように股関節を曲げる

(5)お腹を緩めて潰れるように動かす

 

などなどです。

 

(4)(5)はスタンダードに置いては使うことはないでしょう。

 

(1)(2)(3)はそれぞれ動作に含まれています。

 

この中で(3)の脚を開くというのは

大事な要素ですが、ロアという観点からは使いません。

 

ロアをする時は片方の足の上に乗ったまま行うことが基本です。

 

両足を開いて低くなるということは

今いる足から反対の足に移動しているということです。

 

そのためロアに関しては(3)もありません。

 

というわけでロアという動作に注目すれば

(1)かかとを下ろす (2)ひざを曲げる

の2つを使用するということになります。

 

どっちが先?


Unsplash
Tachina Leeが撮影した写真

 

ではロアする時はひざとかかと(足首)のどちらを先に使うでしょうか。

 

結論から言えばこれは足首を曲げてかかとを下ろす方が

先に行われます。

 

背のびした状態からまず足首を曲げてかかとを床に下ろします。

 

かかとが着地したら次にひざが曲がっていきさらに低くなるということです。

 

これはロアをする理由にも関係すると思います。

 

ロアは自分の体の移動に関して

2つの効果があると思います。

 

効果1|加速

まず高いところから降りることで速度を得ることができます。

 

これは自転車などで坂道を降りるのと同じ現象です。

 

平地では自転車のペダルを漕がないと進みませんが、

下り坂なら漕がなくてもどんどんスピードが上がっていきます。

 

ダンスでもすごく小規模ですが同じ現象が起きます。

 

高いところから降りる間に

速度が増えていきます。

 

この勢いを利用して大きく動いていくのです。

 

効果2|充電

もうひとつは充電です。

 

充電といっても本当に電力を貯めるのではなく

つぎに送り足で押し出すための力を貯めるということです。

 

足(脚)を使って送り出すためには

筋肉の力を発揮するために準備が必要です。

 

通常筋肉は縮むという動作をして力を出します。

 

そのため次に力を入れたい筋肉は

伸ばしておくことでより大きくたくさんの力を発揮することができるのです。

 

あしにもたくさんの筋肉がありますが、

とくに送り足の最後に使うふくらはぎの筋肉は

大事だと思います。

 

この筋肉が縮むと足首が伸びてつま先で床を押し出すことができます。

 

その準備、つまりふくらはぎを伸ばすためには

足首をしっかりと曲げる必要があります。

 

そのためにロアが必要になるということです。

 

この効果2に関して考えると

足首が先に曲がりかかとが着地した状態でひざをまげることで

よりふくらはぎの筋肉が伸びていき力がたまるということが

わかると思います。

 

逆にかかとをあげたままひざを曲げても

足首の角度は90度より曲がらないので

不完全な状態になってしまうのです。

 

股関節で体を垂直に保つ


Unsplash
Ruben Christenが撮影した写真

 

最後に少し股関節についてもおはなしします。

 

ロアに関して股関節は大きな働きはありません。

 

ただひざや足首を曲げると

体が前後に傾いてしまうことが多くあります。

 

それを微調整し体を垂直に保つのが股関節の役割だと思います。

 

そのため股関節は動かそうと意識するというより

力を抜いて自由にしておくイメージがいいと思います。

 

体は倒れたいと思うことは少なく

できるだけバランスを取ろうとしてくれます。

 

その邪魔をしないように股関節は自由にしておくことで

体も臨機応変に反応して垂直を保ってくれると思います。

 

あとはぐいっと押し出せばOK!


Unsplash
Erik Dunganが撮影した写真

 

ここまでくれば準備は万端です。

 

備えあれば憂いなし

 

あとはあなたの好きなタイミングでぐいっと押し出して

空間に体を投げ出していきましょう!

 

きっと思った通りに踊ることができるでしょう。

 

〜まとめ〜『ロアは次の準備』

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