《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

社交ダンス、競技ダンスで身長差カップルならではの悩みや役に立つこと、立たないことのブログ。

《あしの使い方》足を閉じることで感動 【単純な動きの中にもすばらしさがある】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

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スタンダードの美しさは

いろんなところで表現できると思います。

 

たとえばホールドの大きさ

あるいは移動のスピードや回転量もあるかもしれません。

 

大きなスウェーやトップの開きも素敵です。

 

数ある魅力の中から僕が感じる

スタンダードのここが魅力という部分を

お話していきます。

 

単純な動作の美しさ

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スタンダードも僕がダンスを始めた頃に比べて

とても複雑になっているように思います。

 

それはダンスの進化だと思おうので

悪いことではありません。

 

というかむしろいいことです。

 

でも単純な動作の価値が薄れるわけではありません。

 

まっすぐに立つ。

 

前進後退。

 

揺るがないホールド。

 

その中で僕が「いいなぁ…」と

しみじみ思う動作は足を閉じることです。

 

足を閉じるというのは

決して難しい動作ではありません。

 

しかし素晴らしいダンサーのナチュラルターンや

クローズドプロムナードなどでは

その足を閉じる動作だけで楽しむことができます。

 

とくにワルツやウィンナーワルツで綺麗に足を閉じているダンサーは

本当に感動します。

 

学生の最初は閉じていなかった

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大学でダンスを始めた僕は

最初にワルツを習いました。

 

クローズドチェンジ、ナチュラルスピンターン、リバースターン

ウィスク、シャッセ…といわゆる一般的なベーシックです。

 

このときに「ライズして足を閉じるよ。」

と習いました。

 

これが結構難しい…

 

足を閉じてたらふらふらするし

バランスを取ろうと思ったら足がずれてしまいます。

 

でも正直にいうとクラブの中で

足を閉じているひとはいませんでした。

 

リバースターンやシャッセでは

ほぼ100%の人がパスして踊っていました。

 

むしろずらして踊るのが上級なのかと

思っていたくらいです。

 

今思えばその頃の先輩も頑張っていたのだと思います。

 

それだけ綺麗に揃えるということは

当時の学生にとっては難しかったということだと思います。

 

最初に足を閉じる魅力にハマったのは

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2年生の秋に札幌で全日本(いまのJBDF杯)が開催されました。

 

そのころはまだパートナーがいなかったので

僕は大会のアルバイトに行きました。

 

バイト代は少しでしたが大会をタダで見ることができるので

チケット代を考えると実質けっこういいバイトでした。

 

そのころは全日本は海外ダンサーのデモがあり

ジョン ウッド・アン ルイス組が来ていました。

 

そのワルツのデモのときです。

 

サティのジムノペティがかかり

エントリーからベーシックを踊り始めました。

 

ナチュラルスピンターン、リバースターン、ウィスク、シャッセ…

 

!?

 

ふたりとも足をきれいに閉じています。

 

しかもグラグラすることもなく。

 

そのときは知らなかったですが、

これが世界チャンピオンのフットワークだったのです。

 

理由はよくからなかったですが、

このときに僕は決めました。

 

リバースターンで足を閉じることを。

 

 

レッスンを受けてさらにハマる

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それからなんか知らんうちに

プロになりました。

 

そして東京やロンドンに留学し

ダンスの勉強をしていく機会に恵まれたことで

足を閉じることに関しても色々習いました。

 

なぜ足を閉じるのか。

 

足を閉じる仕組み。

 

足を閉じる時のパターンや動作の種類

 

なぜ足を閉じると美しいのか

 

閉じるプロセス

 

などなど…

 

ロンドンで習った時などは

 

どの先生もすばらしいクローズを

見せてくれました。

 

本当に1cmもずれないんですよ。

 

僕が踊っていてもちょっとずれていると

 

「No!!」

 

と容赦なく言われます。

 

でもただ閉じるのではなく

閉じる時に使う筋肉やスイングとの関連閉じる過程のフットワークなど

本当に色々習ってきたと、いまこれを書きながら改めて思います。

 

ありがたや〜

 

このクローズに関して書き出したら大長編になりそうなので

また機会を作ってお話ししようと思います。

 

とりあえず閉じるところは閉じておくと

きっといいことがあります。

 

おすすめのクローズ 3選

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上手なダンサーはみんなきれいに足を閉じますが、

僕がみてきた中でこりゃすげーって思った

おすすめのクローズをご紹介します。

 

(1)橋本・恩田組 ナチュラルターン ワルツ

橋本・恩田組は背が高く脚も長いですが

その爪先までしっかりと意識して閉じているように見えます。

 

ホールドなども大きいので豪快なスピード感などに目を奪われますが、

フットワークもかなりおすすめです。

 

とくにワルツの最初のナチュラルターンで

足がずれているのをみたことがありません。

 

(たまにはあると思うけど)

 

(2)廣島・石渡組 ウィンナーワルツ

ウィンナーワルツは音楽が速く

ステップも単調なため足がばらつきやすいダンスです。

 

準決勝や決勝など体力的にも厳しい場面で踊るので

完璧に閉じることは難しいと思います。

 

そのなかでもこの廣島・石渡組は

とても綺麗に閉じていると思います。

 

特にナチュラルターンでは閉じる過程が

見えるのが素晴らしいと思います。

 

1〜2くらいで

 

「あ〜もう絶対きれいに足が閉じちゃうんだろうなぁ…」

 

って思っちゃいます。

 

閉じた状態だけでなく閉じる過程もきれいなので

おすすめです。

 

(3)田中英和先生 講習でのダブルリバーススピン

最後は田中先生です。

 

ある講習会でダブルリバーススピンを

ソロで踊りました。

 

何がテーマだったかは覚えていなかったのですが、

軽くすっと踊ったダブルリバーススピンに

びっくりしました。

 

左足前進して右足をすっと振り出すと

そこに左足がロンデのように円を描きながら吸い込まれて

回転が終わる時に寸分んも狂いもなくピタッと合いました。

 

感動というより絶望に近い感覚です。

 

ただ当時の僕がみていても

不自然でなく本当に理論的に閉じられているのが

わかりました。

 

どういう理論かはわからなくても。

 

そのあと田中先生は

 

「あ〜緊張した。うまくいってよかった!」

 

みたいなことを言っていましたが

たぶん成功確率100%で踊っていたと思います。

 

また見てみたいです。

 

〜まとめ〜『閉じる動作もかっこいいのよ。』

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