こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのAlex Woodsが撮影した写真
スタンダードにおいてホールドの形はとても重要です。
見た目ももちろんですが、踊りやすさに関しても深く関係しています。
つまりホールドの形には機能があるということです。
今日は男性のホールドの形を理解するためのアイディアを
僕なりにお話しします。
男性が崩れるパターンはほぼ1つ
Unsplashのcharlesdeluvioが撮影した写真
まず男性のホールドが崩れた時の形は
ほぼ1パターンしかありません。
左のボディが下がり後ろに引けて
右肩が上がり前に出ます。
これは程度の差はあっても、技術レベルに関係なく
みんなこうなると思います。
つまり男性のホールドの構造的に
右肩が上がってしまいやすいということなのでしょう。
ダメなんだけど
そこに注目するとどうすればいいかが見えてくると思います。
右肩を下げるぞ!は正しいのか
Unsplashのkaleb tappが撮影した写真
右肩が上がっていると99.9%右肩を下げてと言われます。
確かにそうですが、これは根本的な解決につながりにくい時もあります。
右肩が上がると前にも出るため女性に近づいてしまい
トップも狭くなります。
これを防ぐために右肩を後ろに下げよう、下に降そう
こう思う気持ちがなぜか右腕に現れてしまいます。
こうすると右腕で女性を引いてしまうため
さらに右肩が上がり…と負のループに入るのです。
もちろん肩が上がって見える状態を放置するのはダメですが、
下げれば解決するかと言われるとそれはそれで難しい時もあるよってことです。
腕はどこにあるのか?
UnsplashのNigel Msipaが撮影した写真
これを解決するヒントとして僕が結構いいなと思う方法をお話しします。
この方法は以前田中節子先生がおっしゃっていたことです。
通常社交ダンスでは腕を横に挙げているように見えます。
実際にそうやっている人もいるでしょうし
それはそれで正しいと思います。
ただ右肩が上がるとか形が崩れやすい人は
下の図のように左腕は横ですが、右腕は前に挙げるようにすると
いいと思います。
こうすると一見両腕を横にした方がスペースが広く感じるかもしれません。
しかしここからひじを曲げた時に、スペースが大きく変わります。
左腕は同じと仮定すると、右腕のスペースが大きく違うのがわかると思います。
多くの人は左の図のように、横に開いてひじを曲げるので
ひじが後ろに動いてしまいます。
これが右肩が上がって前に出てしまう原因です。
右の図のように右腕が前に出ているイメージだと
想像すると変ですが、まげを曲げると非常に綺麗な形になるのです。
左のボディが前って習うんですけど…
UnsplashのHardini Lestariが撮影した写真
ただレッスンでは次のようにいうことが多いと思います。
「左ボディ(胸)を前に出して!」
僕もそう習っていましたが、
同じように思う人もいるでしょう。
これと先ほどの正しい形は矛盾するように感じやすいです。
とくに自分でやるとすごく変に感じるでしょう。
しかし左腕が前に出ない(横にある)ということは
左のボディが前にあることと同じです。
逆に右腕が前にあるということは、右肩が後ろにあることと同じです。
うまくいかない人は右腕が前にというのが
自分のボディに対して前に出ていないのだと思います。
鏡に向かい合って立っているとしたら
右腕だけを前に出していればいいのです。
これを左に回転するように右ボディと共に前に出すと
それは右肩が前に出るのでうまくいかないでしょう。
それにこの状態はただの回転なので
右腕は”自分のボディに対して”前に出ていない状態なのです。
ここは外から見たり、話を聞いていると当たり前なのですが、
男性が自分でやると結構勘違いしやすいと思います。
理解してしまえばそうでもないのですが、
感覚を掴むまでは動画や他人の目を使って直していくしかありません。
すぐできなくても大丈夫です。
ただ左腕横、右腕前の感覚だと
どうしても左ボディが後ろになっているように感じると思いますが、
違いをなるべく早く掴んでいけるようにがんばりましょう!
男性のホールドは難しい
女性も女性なりに難しいですが、
男性のホールドの形は本当に難しいです。
以前ロンドンでマイケル・バー先生に習っている時も
同じ話題になりました。
右肩が上がるのはどうしたら解決できるかを聞くと
ひとことこう言いました。
It's Last Battle.
つまり男性にとっての最後の戦いということです。
世界チャンピオンの先生でも
そう思うくらい難しい部分が男性の右肩ということです。
ただ避けて通れないこともまた事実なので
なるべく早く手をつけて直していくのがいちばんの近道でしょう。
〜まとめ〜『ホールドの形を保つのは難しいけど、逃げられない』
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