こんにちは！
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのJonathan Cosens Photographyが撮影した写真
先日レッスンの時にこんなことを言われました。
「あ〜今のワルツっぽい〜」
っぽい
「っぽい」が出た経緯
UnsplashのMarkus Winklerが撮影した写真
まず「っぽい」が出た状況を
もう少し詳しくお話しします。
初心者のグループレッスンで
ワルツを踊っていた時です。
先日までは割とステップを覚える段階だったので
まだライズやロアはしていませんでした。
先日は少し慣れてきたかなということで
ちょっと準備動作としてのロアに挑戦しました。
カウント１で動く前に準備のために
少し膝を緩めましょうみたいな感じです。
ライズに関してはまだ言っていませんでしたが、
なんとなく上下動がついていい感じにスイングできました。
このグループレッスンに参加している方のほとんどは未経験者で
ダンスは今回が初めてという方が多いです。
それでもなんとなくでしょうが、ワルツっぽいと思ったのでしょう。
そのセリフが出てみんなが盛り上がっていました。
こんな感じで「っぽい」が出てきたという感じです。
「っぽい」は良いのか悪いのか？
UnsplashのDiana Polekhinaが撮影した写真
一般的に日本語において「っぽい」は
あんまりいい意味で使われることは少ない気がします。
例えば「本物っぽいね」といえば
本物ではないけど本物に割と近い偽物という感じ。
エルメスっぽいとかシャネルっぽいと言ったら
明らかにア◯横で売っているパチモンな感じです。
他にも男性に対して「男っぽい」とか女性に対して「女っぽい」とは
あまり使わない気がします。
いまはジェンダーについても難しいので深入りはしませんが、
「っぽい」はあまりポジティブな雰囲気を感じない気がします。
もちろん良い意味の時もあるかもしれませんが、
一般的には「そうじゃないけど、かなり近い」という感じがします。
まああくまでも個人的にですが。
「っぽい」inダンス
UnsplashのJuan Camilo Naviaが撮影した写真
ではダンスの時はどうでしょう。
僕はとても良い意味というか、必要なことだと思います。
とくに競技ダンスやデモンストレーションでは
表現としても重要です。
たとえばワルツのナチュラルターンとクイックのナチュラルターンを
比べてみましょう。
いわゆる前半の３歩です。
これはどちらも全く同じ足運びです。
これを音楽なしで踊った時に
パッとみてわかるかどうかは踊り手の技術に直結しているでしょう。
僕もレッスンを受けている時に
「音楽がなくても種目がパッと解らないといけない」
よく言われました。
たしかに上手な人の動画は音を消していても
何を踊っているかわかります。
逆にイマイチな人だとカウントの１２３４は合っていても
なんとなくその種目に見えないことがよくあるでしょう。
これが「っぽい」の正体だと思います。
ワルツとスロー、ワルツとクイック
チャチャチャとサンバ、チャチャチャとジャイブなど
割と似ている音楽やフィガーがある種目では特にそうです。
またスタンダードはホールドがほとんど同じですが、
素晴らしいダンサーだとタンゴでホールドを組んだだけで
今までと全然違う雰囲気になります。
一言で言うなら「タンゴっぽい」
女性の手が下だからとか、ひざが曲がって足がずれているからとかではなく
全体の雰囲気がすでにタンゴなのです。
つまり種目の特徴をしっかりと理解して
表現していると言うことなのでしょう。
みなさんも表情だけで種目を表現できるくらい
「っぽい」踊りをしてみるのも楽しいと思います。
〜まとめ〜『ダンスの世界では「っぽい」は良い言葉だと思う。』
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