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おしらせ
南郷スクール水曜サークルでは初めてのウィンナーワルツ講座を開催します。
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こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのAllan Diasが撮影した写真
スタンダードにおいて身長差がある場合
ホールドを組む時に色々問題が起きやすいです。
お互いに気持ちよく組めなかったり、
見た目が崩れてしまったりしやすいです。
今日はとくに見た目に注目して
背の高い男性と背の低い女性が組む時に
合わせるところと無視するところを
僕なりにお話しします。
合わせるところ
UnsplashのDaiga Ellabyが撮影した写真
まずボディ以外のコンタクトは
当然合わせなければいけません。
(1)男性の左手と女性の右手
(2)男性の右手首と女性の左肩の下
(3)男性の右手と女性の左の肩甲骨
(4)男性の上腕の真ん中と女性の左手
この4箇所は合わせる必要があるということです。
位置も身長差にかかわらず
同じ感じになるでしょう。
言い方を変えればこのコンタクトが保てるように
形をある程度調整するということです。
それぞれのポイントについて
気をつけるところをお話ししましょう。
(1)男性の左手と女性の右手
ここは男性が自分のことだけを考えて形作ると
女性の右腕が伸びてしまうことが多いです。
これは身長が低い女性はスタイルが同じでも
実寸として腕は短くなります。
また身長差があるため左右だけでなく
上下にも距離が必要なため
同じくらいの身長の人より長い腕が必要となります。
もし腕が長めの女性なら問題にならないのですが、
一般的に届かなくなるケースが多いようです。
これを防ぐには男性の左ひじを
より曲げることが有効です。
ひじを曲げるとホールドが小さくなった気がするかもしれません。
これには激しく同意します。
しかし実際はひじを曲げても
ひじの位置自体は変えていません。
そのためホールドの横幅は全くと言っていいほど
変わらないのです。
気のせい、気のせい
勇気を持って曲げてみましょう。
(2)男性の右手首と女性の左肩の下
ここは身長差がある場合1番の難関になるかもしれません。
男性は右ひじを下げないで、右手首を下に下げることが必要です。
これはかなり難しいです。
腕を前に回すように動かしますが、
あまりそうすると肩が上がってきてしまうでしょう。
上腕はあまり動かさないで
ひじの尖った部分を上に向けるように意識してみるといいかもしれません。
背の低い女性も肩を上げて合わせてはいけません。
とってもカッコ悪くなってしまいます。
そのかわり左肩(肩甲骨)の位置をできるだけ変えないで
左ひじを肩より高く上に向けるようにしましょう。
最初はうまくできないと思いますが、
これができるとかなり組みやすくなるでしょう。
少ししかできないと思いますが、
1cmでもできるとホールドの大きさや質が変わると思います。
(3)男性の右手と女性の左の肩甲骨
ここは(2)の部分がうまくいけば
そんなに問題にならないでしょう。
身長差に関わらず女性の背中に男性の右手を置きます。
ただ最近は割と高い位置に置く組み方もあるようです。
賛否はありますが、やってみるとそれなりに理にかなっている部分もあるように感じます。
身長差が大きく男性の右手を置く位置が苦しい人は
高い位置に置いてみるのも試す価値があると思います。
(4)男性の上腕の真ん中と女性の左手
これは主に女性が気をつけて欲しいところです。
スイングダンスの場合は男性の上腕の三角筋
つまり肩の筋肉の下に左手を置きます。
ちょうど筋肉の隙間に親指とそれ以外の指を分けて当てると
とてもフィットする場所があるでしょう。
身長差があるとひじに近い方を持ってしまいがちですが、
これは形が崩れやすく、踊りも合いにくくなるでしょう。
女性は男性の上腕の筋肉に合わせて持つようにします。
一方タンゴではある程度当てる場所は変えても大丈夫です。
多少肘に近い方が組みやすければ
それもありです。
無視するところ
UnsplashのStas Ostrikovが撮影した写真
合わせるところは決まりましたが、
同時に無視するところも覚えておく方がいいでしょう。
合わせられないところを合わせようとすると
せっかくうまく組めているところまで崩れてしまいます。
ずれても大丈夫なところは次のような場所です。
(1)ボディ
(2)身長
まず最初から見てきましょう。
(1)ボディ
ボディがずれてもいいのか?!
これは踊っている間にずるずると変わることではありません。
例えば胸と胸があうとか、溝音の高さを合わせるとかという意味です。
これは身長とスタイルが同じなら
その方がいいかもしれません。
ただ身長が違う場合根本的な高さだけでなく
各文の大きさも違います。
そのため何処かを合わせたら
他の場所がずれてしまうでしょう。
つまり努力するだけ無駄なのです。
ボディは左右の位置はしっかりと合わせますが、
上下に関してはあまり気にしないで組みましょう。
ただ組んでから上下にズレるのはダメです。
一度組んだらそれがそのカップルの位置なので
そこから外れないで踊ることをお勧めします。
ただ今回はあまり話題にしていませんが、
股関節の高さだけは合わせておいた方がいいでしょう。
ここは脚のスイングの起点となるため
高さがあまりに大きくズレると踊りにくくなります。
(2)身長
これはもう合わせようがありません。
しかもコンタクトしているわけでもないので
そもそも合っていなくても何も困らないでしょう。
しかし多くの人が身長を合わせようとして
他の大事な部分の動きや形を崩しています。
背が高い人は背中が丸くなり
綺麗なラインに見えません。
また体に力が入らないため
軸がぶれたりしやすくなってしまいます。
一方背の低い人が必要以上に伸びると
良くも悪くも真っ直ぐ直線になります。
女性役ならカーブがなくなるため
綺麗に見えません。
またひざなども伸びっぱなしになるため
動きは小さく固くなってしまうでしょう。
これが一番大きく影響するのが身長を合わせた時です
いいことはないですね。
しつこいけど「身長差=悪」ではない!
UnsplashのGabriel Lamzaが撮影した写真
このブログの理念でもありますが、
身長差は悪ではありません。
これは自信をもって言えます。
何かにつけて身長差があるとカップルバランスが悪い
つまりダンスとして悪いみたいに思われがちです。
また身長差カップル本人も
そう思っている人が多いように感じます。
身長差をカバーして、身長差を克服して
そんな言葉をよく聞きます。
確かに身長の違いはあります。
そこで何が起きるかを理解しておかなければいけません。
しかし1mmも『悪』ではないはずです。
一つの個性として理解し
何が得意で何が苦手なのかを知ることが
一番大事だと思います。
〜まとめ〜『身長差を理解し活かして踊る』
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