こんにちは！
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのCandice Picardが撮影した写真
社交ダンスのホールドは基本的に
男性の腕が下にあり、女性の腕は上にあります。
スタンダードでは100%、ラテンでも組み方が変わることはありますが、
ほとんどの場合は女性が上にあります。
なぜかはわかりませんが、そういうことになっています。
ただこれが身長差カップルにはひとつの難所となる場合があります。
背の高い男性の方が腕が下で、背の低い女性が
その上に腕を置くという状態になるからです。
今日は身長差カップルがきれいに
そしてある程度無理なくホールドするためのコツを
僕なりにお話しします。
男性がひじを下げるのはアリ
UnsplashのMaksym Kaharlytskyiが撮影した写真
まず社交ダンスの原点として考えるなら
男性が女性に合わせてひじを下げるのが正解だと思います。
お互いにリラックスして音楽に合わせることが目的なら
ふたりの一体感を得ることが最大の目的だからです。
ただ今回は少し別の観点からお話ししていこうと思っています。
それは競技会やデモンストレーションなど
見た目をちょっとかっこよく踊りたいっていうときです。
ひじを下げることなくうまく組むためにはどうすればいいか。
この辺りを探ってきましょう。
まずは腰の高さを合わせてみよう
UnsplashのVladimir Kudinovが撮影した写真
背の高い男性は相手に合わせるために
背を低くすることが多いかもしれません。
これはある意味正解ですが、そのやり方には注意が必要です。
脚を緩めて下がる分には姿勢も崩れないので
悪くないでしょう。
僕もこのブログで何回かそうお話ししています、
ただこれも股関節の高さを合わせる部分まででしょう。
背の高い人は体全体的に長いので
股関節、つまり腰の高さを合わせても
ホールドのあたりはまた男性が高くなると思います。
もし脚の緩みだけで組みやすくなるくらいの差なら
むしろそれで解決していくのがベストでしょう。
問題はそれより身長差が大きいカップルです。
一般的に身長差で悩むくらいのカップルは
脚の緩みだけでは解決できないくらいの差
多分20cm以上あることが多いと思います。
この後はその先についてお話ししていきましょう。
男性は背を長くする
UnsplashのWalker Fentonが撮影した写真
この身長差によるホールドのトラブルを回避するためには
背を長くします。
いやいや身長差が気になるのに、
より高くなってどうすんのという声が聞こえてきます。
ちょっとお待ちください。
「背を高く」ではなく「背を”長く”」です。
同じようですが、少し意味が違います。
今解決しようとしているのは身長差自体ではなく
身長差からくるホールドのトラブルを解消しようとしています。
いまは身長差自体は出していってもいいということです。
この記事を読んでいる人で背を低くするために猫背になる人はいないと思います。
しかし逆に胸を張る方向に反って合わせるような動きになってしまうことは
あるかもしれません。
僕もそうでしたが体のハリや形は保ちたいので緩むことはないですが
低くしようとする意識特に肩を上げない意識が
後ろへの反りを誘発してしまうことは少なくありません。
こうなると自分としては女性に合わせようと思っているのですが
逆に腕は上がってしまいます。
これについて少し考えてみましょう。
社交ダンスのホールドは体の前に腕で円を作るような感じです。
横から見たところを想像してみましょう。
体を縦線としたら、上から1/3くらいのところから
水平に短い棒が出ているような状態になるでしょう。
カタカナの「ト」の横棒が水平な感じです。
このため上半身が後ろに反るとその横棒は
より上を向いてしまうことになります。
つまり相手に対してほーるどはより高くなるということです。
低く相手に合わせようとしているのにも関わらずです。
逆に背中を長くしてみるとどうでしょう。
むしろ背を高く、相手に覆い被さるくらいなイメージです。
こうなると横棒の先端は下がってくるため
女性にとっては組みやすくなると思います。
とくに男性の右手は女性の左腕の下に位置します。
この手が一番下がる量が多くなるため
女性にとってはとても組みやすくなると思います。
しかし男性は背中がすっと伸びているし
ひじは1mmも下げていません。
なので印象としては低くしているようには見えないという仕組みです。
女性は胸を太陽に向ける
では女性はどうでしょうか。
相手の肩は自分から見ると目の高さか
もしかしたらもっと高いかもしれません。
その肩から腕が生えているので
当然その高さまで自分の腕を上げる必要があります。
とくに左脇は相手の右手があるため
かなり頑張る必要があるでしょう。
ファイト！
気合いだ！
ちょっとお待ちください。
一旦冷静になりましょう。
自分の目の高さまで腕、特に左脇を上げることって
できますかね？
多分無理です。
自分の目の高さくらいの鉄棒の上に
腕を乗せることはできないのと同じです。
鉄棒ならジャンプする手もありますが、
ダンスでジャンプして男性の腕に捕まったらどうなるでしょう。
脱臼します。
それか骨折します。
やめてください。
ではどうすればいいでしょうか。
先ほど男性の腕は体から水平に横棒が出ているようになっていると言いました。
これは女性でも当然同じです。
そこで女性はみぞおちから上を少し上に向けるように
体を動かしてみましょう。
太陽に向かって胸を広げるような感じです。
すると腕は男性と逆に少し上に向いていくと思います。
男性とは逆の動きということです。
こうすると自分の肩の高さを変えずに
腕の先端、つまり手を上げることができます。
また少し後ろに反るようになりますが、
社交ダンスの女性はこの動作により少し開いたような感じになります。
つまり姿勢的にもより良くなるということです。
あら素敵
後はどのくらいその動作をするかで調整していきます。
これが少しできると20cmや30cmくらいの身長差でも
難なくホールドすることができると思います。
むしろ身長差は大きくするのが吉
UnsplashのCandice Picardが撮影した写真
つまり身長差によるホールドのトラブルを解決するためには
むしろ身長差を拡大するような感覚が必要になるということです。
これは不思議な結論です。
しかしホールドに関して解決するなら
この方法はひとつのいい方法だと思います。
大切なことは目的をはっきりさせることです。
身長差によるホールドを解決したいのか。
身長差自体を解消したいのか。
もし見た目に関して身長差が見えないようにしたいなら
解決方法も変わってくるでしょう。
そこを間違えるとむしろ解決から遠ざかってしまうことにもなりかねません。
なんでも解決できる魔法の一手はありません。
ただひとつずつ解決していくことで
自分の理想には近づいていけると信じています。
〜まとめ〜『身長差をより出していくと、ホールドは組みやすくなる』
関連記事
お問合せご意見、ご感想などはこちら
