こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
スタンダードに限らず
床を押して立ちなさいと
言われたことがある人は多いと思います。
床を押すというのは
わかるようでわからない
謎の(?)言葉です。
今日はこの「床を押す」について
僕の考えをお話しします。
床をおすには2つの意味がある
「床をおす」と言われる時には大きく分けて
2つの場合があると思います。
ひとつは送り足として床を押して
動いていく時。
もうひとつは床をおして
姿勢などを上に伸ばしたりする時です。
送り足に関しての床を押すは
以前お話ししています。
今日はもうひとつの意味
床をおして伸びることについて
考えてみます。
なぜ床をおすのか?
上に伸びていくときなどに使う
「床をおす」は正確にいうと
「床を圧す」となるとおもいます。
つまり圧力をかけているのです。
床は基本的には動いたり、抜けたりしないので
圧した力と同じ力で自分の足の裏を押し返してきます。
これを垂直抗力と言います。
この垂直抗力を受けてボディを伸ばしたり
ライズをしたりするのです。
床を圧す目的はこの「垂直抗力」を
得るためだということです。
床を圧す力は?
ではどうやって床かを圧すのでしょうか?
これは重力を利用します。
つまり体重をかけるということです。
しかし体重は踊っている間に2倍になったり
半分になったりはしません。
つまりその人の圧す力は
体重によって決まるのです。
ここは大事なところです。
筋力は全く関係ありません。
力を入れても抜いても
体重は変わらないので
床を圧す力も同じです。
ただできるだけ効率的に床を圧し
床からの垂直抗力を得るために
体の形が垂直であることが大事です。
そのためその姿勢を維持するための筋力は
必要になります。
床を圧す力を増やすには?
床を圧す力のことはフットプレッシャーとも言います。
フット=足
プレッシャー=圧力
です。
フットプレッシャーを増やすためには
どうすればいいでしょうか。
考えられる方法は3つあります。
(1)太る
(2)増やしたい足に体重を移す
(3)足の裏の面積を減らす
(1)は…ダンスの技術としてではないので
今回は省きます。
ただ根本的にプレッシャーが弱いといわれるひとは
体重を増やすのも一つの手段ではあります。
(2)増やしたい足に体重を移す
右足のフットプレッシャーを増やしたい時は
右足に体重を移すことで圧す力が増えます。
体重は通常両足に分かれています。
半分ずつ乗っていたら左:右=5:5です。
それを左:右=7:3にすれば
左足のフットプレシャーを増やすことができます。
ただその分右足の押す力は減るので
ご注意ください。
(3)足の裏の面積を減らす
「ちょっとなにいっているかわからないんですけど…」
と思っている方もいると思いますが、
ここは頑張ってついてきてください。
圧力というのは単位面積当たりの圧す力です。
たとえば足の裏の面積を100㎠としましょう。
そこに僕の体重75kg(正確にいうと75kg重=735.5N)の
力がかかっています。
75kg÷100㎠=0.75kg /㎠
これが圧力です。
足の裏の面積を減らすためには
足の裏全体に乗っている体重を
どこかに集中する必要があります。
たとえばかかとを少し上げて
爪先に体重をシュチュしたとしましょう。
そうするとだいたい足の裏の面積は
だいたい1/3=33㎠程度になると思います。
ということは圧力は
75kg÷33㎠=2.3kg/㎠
となります。
つまり3倍です。
足の裏の面積を減らすということは
ライズをするということになります。
逆に面積を増やせばフットプレッシャーが減り
体は下に降りていきます。
これはロアです。
このように体重のみを使って床を圧していますが
その圧力を変えることはじぶんの力でできます。
フットプレッシャーが全ての源ともいえる
このフットプレッシャーは
全ての動きのエネルギーの根源です。
ボディを伸ばしたり、腕を上げたり
もちろん移動するためにもまず必要です。
たとえばプールに行った時を思い出しましょう。
水に浸かっていると
足の踏ん張りが効かないので
うごきにくく足が滑る感じがしませんか?
これは水の力で体が浮くため
体重がプールの底にかかりにくいからです。
そのため体重自体が減り(正確には体重から来る力が減る)
床を圧せなくなるからです。
地上にいてもこの重力を感じることができないと
余計力が入りしかも動けないという
負のループに陥ります。
まずこの体重を利用したフットプレッシャーを
感じることができるようになりましょう。
〜まとめ〜『床を圧す力=重力=体重』
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