《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《社交ダンスLab》フットプレッシャーとは何か? 【わかるような、わからないような…を分解してみよう】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

 


Unsplash
engin akyurtが撮影した写真

 

先日ある方にこんなことを聞かれました。

 

「フットプレシャーて難しいこと?」

 

これはそれ自体はそんなに難しくないとおもいますが、

いろんな理由で難しい部分があります。

 

・目に見えないものだから

 

・意味や使い道に幅がある

 

・説明する人によって違う意味を持つことがある

 

とくに3つ目に関しては教える立場の人が

曖昧な理解のまま雰囲気で教えてしまうと

自分はもちろん他人を混乱させることにもなります。

 

今日はこの「フットプレッシャー」について

僕なりにお話しします。

 

Step1 フットプレッシャーとは

 


Unsplash
Michał Parzuchowskiが撮影した写真

 

まずフットプレッシャーとは何かを

はっきりさせておくことから始めましょう。

 

何かわからないものに対して

あーでもないこーでもないと言っても

始まらないので。

 

まずフットプレッシャーは

Foot Presserのことです。

 

Foot(フット)は足、つまりくるぶしより先の部分のこと。

 

Presser(プレッシャー)は圧力、つまり押す(圧す)力のことです。

 

参考:weblio辞書

https://ejje.weblio.jp/content/presser

 

足で何かを押すのがフットプレッシャーです。

 

足で押す「何か」とは?

 

これは床のことです。

 

ということはフットはこの時は足の裏を意味しています。

 

まとめると社交ダンスにおいてフットプレッシャーとは

「足の裏で床を押す動作」を示していると言えます。

 

ここまでで第1段階です。

 

Step2 フットプレッシャーの掛け方

 


Unsplash
i yunmaiが撮影した写真

 

では次にフットプレッシャーをどうやってかけるかです。

 

私たちの体は床の上や壁、天井に固定されていないです。

 

ただ床の上に乗っているだけということです。

 

そのためいくら筋肉に力を入れても

床を押す力は増えません。

 

何かを押す力は体重計をイメージしてもらうといいと思います。

 

体重計に出る数値は体重計を下向きに押す力を測定することで

体の重さを計っています。

 

つまりフットプレッシャーの大きさを

体重の値に変換しているということです。

 

では体重計に乗って姿勢や力を変えたら

体重計の数値は変わるでしょうか?

 

答えはもちろん変わりません。

 

つまり体重=フットプレッシャーということです。

 

フットプレッシャーを床にかけるということは

床の上に体重をかけているということです。

 

それ以上でもそれ以下でもありません。

 

ここまでが第2段階です。

 

Step3 フットプレッシャーの利用

 


Unsplash
Thom Milkovicが撮影した写真

 

フットプレッシャーを利用するということは

どういうことでしょうか。

 

ここには主に2つのことがあると思います。

 

(1)体を上に伸ばす

 

(2)足の裏の摩擦を増やす。

 

順番に見ていきます。

 

(1)体を上に伸ばす

体重によって床に押す力つまりフットプレッシャーが

掛かっているとします。

 

この時床が十分丈夫なら(大体の場合丈夫ですが)

床から同じ力で足の裏を押し返されています。

 

これが反発あるいは反作用と呼ばれる力です。

 

この床から押し返される力を利用して体を上に持ち上げ伸ばしたり

ライズをしたりします。

 

そもそも立っているという状態は

この床からの反発を利用しています。

 

もし重力がなかったら床に体重がかからず

フットプレッシャーもありません。

 

そのため反発もないので体は緩んでしまいます。

 

水の中や宇宙空間だと体がふわふわして

姿勢を維持するのは難しいと思います。

 

これは重力がほとんどなくなるような感じになるため

床(地面)を押すことができなくなるからです。

 

(2)足の裏の摩擦を増やす。

先ほどの床からの反発によって

足の裏と床の間の摩擦も生まれます。

 

摩擦とは滑らない力です。

 

みなさんが靴の裏にひまし油などを塗るのも

摩擦を増やそうとしているからです。

 

摩擦は次のような条件で決まります。

 

(摩擦力)=(素材の相性)x(お互いの押す力)x(触れている面積)

 

素材の相性は原料によって決まっている値です。

 

ダンスにおいては床の木と靴の裏の皮の相性ということです。

 

これは基本的に変えることはできません。

 

まあひまし油を塗ったり蝋をまいたりするのは

そこの相性を変えようとする行為になりますが。

 

踊るという意味では床を押す力と触れている面積が

重要になります。

 

押す力は体重をどれくらい足の裏にかけているか。

 

面積は足の裏全体に体重をかけるのか

つま先、あるいはかかとだけにかけるのかなどになります。

 

摩擦が大きいほど滑らないので送り足などは使いやすくなります。

 

またピボットなど足の裏を滑らせたい時は

摩擦は小さい方が回りやすいことになります。

 

つまり使い分けが大事ということです。

 

これが第3段階です。

 

大事なことは場面による使い分け

 


Unsplash
Jason Strullが撮影した写真

 

ここまでがフットプレッシャーの説明です。

 

これをどう使うかが実際に踊る場面においては

重要になります。

 

しかしまずフットプレッシャーとはなんぞやということを

少し考えることで意外と見えてくるところもあると思います。

 

ぜひみなさんも思考実験してみてください。

 

〜まとめ〜『フットプレッシャーは体重を足の裏に乗せること』

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