こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
UnsplashのMarc Sendra Martorellが撮影した写真
スタンダードが上手な人が踊っているのをみると
スピード感、とくに加速がすごい時があります。
ワルツやスローのようなゆっくりとしたダンスでも
ビューンとすごい加速であっという間に遠くまで動いていきます。
今日はこの「加速」をうまく行うコツ3選を
僕なりにお話しします。
「加速」ってなんですか?
UnsplashのJonathan Cosens Photographyが撮影した写真
そもそもですが、加速ってなんでしょうか。
ここがずれていると後でうまく行かないことがあります。
加速とは「速さを加える」と書きます。
つまり速度が増すように何かをプラスすることです。
速度が速いことを示しているわけではありません。
結果的に速くなるので、加速=速い!と思う人がいるのもわかります。
でも速く動いていることと加速することは
違うことだということです。
「加速」では何を加えるのか?
UnsplashのTowfiqu barbhuiyaが撮影した写真
先ほど加速とは
速度が増すように何かを加えること
とお話ししました。
この加える「何か」がこれまた曲者です。
速度を増やすんだから速度を加えればいいじゃんって思うかもしれませんが、
速度自体をエイヤッと付け加えることはできません。
どこのお店に行ってもガソリンスタンドでも
速度は売っていないです。
では加速するためには何が必要か。
それは力です。
たとえばものを押す力があれば
その物体は速度が増える、つまり加速します。
引っ張る力でも大丈夫です。
ロケットやジェット機が飛ぶのも
何かしらのガスを後ろに噴射することで
前に進む力を得ているのです。
ほかにもチカラはいろいろありますが、
ダンスにおいて使う力のメインは
・脚で押し出す力
・重力
の2つになると思います。
電磁力やファンデルワールス力も使って踊るよという方は
連絡ください。
とても興味があります。
それはさておき加速するためには
力を出すことが必要ということだけ
覚えておいてください。
筋力による加速
UnsplashのAnastase Maragosが撮影した写真
ではまず筋力による加速について考えてみます。
社交ダンスでは80%以上は水平、つまり床と平行に動きます。
たとえばワルツのナチュラルターンでも
上下動はどんなに多く見積もっても50cmはいかないでしょう。
水平な動きは予備歩もいれて2~3mくらいは普通に進めると思います。
つまり水平:上下=4:1くらいの比にはなるということです。
このため水平方向の動きが社交ダンスの動きになっていると言っても
過言ではないでしょう。
そこでこの方向に動くためには
足脚で床を押して加速することが必要になります。
重力による加速
UnsplashのJoseph Frankが撮影した写真
続いて重力による加速です。
これは地球が私たちを引っ張る力を使います。
正確にいうと僕たちも地球を引っ張っているのですが、
ダンス的には同じなので地球が僕たちを引っ張るとして話を進めます。
重力は自分から見て下に引っ張る方向に働きます。
そのため速度も下向きに、つまり落ちていくように加速します。
下に進みたい時は別ですが、
水平に動きたい時はこの下向きの速度を
筋力で水平方向に変換する必要があります。
ただ重力はとても大きな力かつ疲れないで無限に働くので
うまく利用できれば効率よく加速することができます。
加速は最初が一番難しい
UnsplashのDaniel K Cheungが撮影した写真
では実際に加速する際のコツです。
みなさんの中にも自動車の免許をお持ちの方もいるでしょう。
最近取った方はオートマチックのみの方もいるかもしれませんが、
マニュアルの試験を受けた方も多いと思います。
僕も普段運転はしないですが、一応マニュアル免許持っています。
さてマニュアル免許をお持ちの方に質問です。
最初の方で一番難しかったことはなんですか?
人それぞれだと思いますが、発進が苦手だった方は
結構多いと思います。
坂道発進とかならさらに難しかったですよね。
それに比べて2速から3速、3速から4速など
その上の切り替えは発進に比べるととても簡単です。
これはクラッチなどの操作もありますが、
止まっているものを加速するという行為が
とても難しいということがあります。
これは説明すると長くなるのですが、
物体は今している動きをずっとしたいと思っているということです。
止まっているものは止まっていたいし、
動いているものは動いていたいのです。
だから動いているものをもう少し加速するより
止まっているものを加速する方がずっと難しいのです。
人間でも同じですよね。
仕事などをやらなきゃなぁ〜と思っている時から
実際に動き始めるのはとても大変です。
あれと同じです。
「加速」は穏やかに
UnsplashのAlexander Greyが撮影した写真
なので最初に一気に加速しようとして大きな力を出すと
無理がかかって失敗しやすいのだと思います。
加速は穏やかに、これがダンスでも車の運転でも
同じコツとなります。
初めは弱い力で長い時間押すことが
大きな加速を生むコツです。
大きな速度を出そうとするとどうしても
初めから強く押してしまいがちです。
でも物理的に難しいので
気持ちを抑えてゆっくりと押すことで
結果的に加速がしっかりとできて速度が増すと思います。
〜まとめ〜『加速はゆっくりと』
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