《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

社交ダンス、競技ダンスで身長差カップルならではの悩みや役に立つこと、立たないことのブログ。

《スタンダード》ホールドの過去・現在・未来 【美しいホールドは時代と共に変わる】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。



スタンダードを踊る時は

きれいなホールドで踊りたいと思います。

 

ただきれいなホールドってどんなホールドでしょうか?

 

基本的なことは昔から変わりませんが、

見た目はだいぶ変わっていると思います。

 

今日はきれいなホールドのポイント今昔物語を

僕なりにお話しします。

 

はるか昔は女性を包むような感じ(1950's)



僕がダンスを始めたのは大学に入ってからなので

今から30年近く前の話です。

 

それよりもはるか昔、まだ白黒の映像しかないような時期は

どんなホールドをしていたのでしょうか。

こちらは1952年のスタンダード(Ballroom)の

選手権の映像です。

 

youtu.be

このころはたぶんダンス用の燕尾服ではなさそうで

肩が四角く張っています。

 

そのため腕を高くあげると肩が上がるため

かなり腕は低い位置で組んでいるように見えます。

 

ボディはしっかりとコンタクトし

ふたりのコネクションを最重要としているように見えます。

 

この当時はそんなにホールドの大きさが

重視されていなかったと推測できます。

 

また姿勢自体もあまりからだをまっすぐに伸ばさず

リラックスしている様子があります。

 

猫背というわけではありませんが、

どちらかというと頭は近く

お腹は少し凹んでいるようなカーブを描いているように見えます。

 

 

30年前はなだらかな肩のライン(1990's)



僕がダンスを始めた頃は競技ダンスもだいぶ発展していたようで

ホールドもかなり大きくなっていました。

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この当時習ったことは

首から肩のラインに合わせて腕を上げるというものです。

 

人によって違いますが、腕はおおむね斜め下に向かって

伸びているようにするのがいいとされていました。

 

そのため姿勢としては矢印↑のような感じです。

 

上の動画でも45番のマーカス&カレン組は

とくに肩のラインが斜めでなだらかです。

 

ちなみにこの大会では1番のジョン&アン組を抑えて

優勝しています。

 

いかになだらかな肩のラインを腕につなげるかが

きれいなホールドの大事なポイントだったと思います。

 

またトップラインが少し広くなってきたので

ボディ自体もしっかりと上下に伸ばされるようになりました。

 

この時の広さは前後左右にある程度均等に広がることが

よしとされていました。

 

またそんなに後ろに反るような動きはよくないとされていたので

体自体が太いことが大きなラインを作る時の条件になっていた感じがあります。

 

田中英和先生も以前エッセイでロンドンに行ったら

体格が痩せすぎでダメだと言われ、

たくさん食べたという話を書いていたと思います。(違ったらすいません)

 

体の厚みがない人は苦労していた時代ともいえます。

 

現在はスマートな十字架(2010's〜)



では現在はどんなホールドが良しとされているのでしょうか。

 

ひとことで言えばスマートな十字架です。

youtu.be

これはミルコ・ゴッツォーリの登場から

一般に広まっていったと感じます。

 

腕は高く水平に開き大きな横幅が特徴でした。

 

横に大きく開くためにダンサーの体型も

変わっていきました。

 

スタンダードのホールドはボディの前面、つまりお腹より後ろに

ひじがくると女性を引っ張ってしまいうまく踊れません。

 

これは昔から現在も同じです。

 

昔は丸いホールドがよかったのでひじも前においていることが

多かったのでボディ自体も厚みがあるほうがコンタクトするにも

バランスが良かったのです。

 

しかし現在は腕を高く横に広くするため

厚み自体は少なくなります。

 

これによりダンサーの体型もかわり痩せていることが

ひとつのきれいなホールドの条件となります。

 

痩せていると言っても実際にホールドをキープするためには筋力が必要なので

かなり鍛えられた細マッチョ的なダンサーが多い気がします。

 

体の前面はみぞおちから腰の下まで垂直な壁のように

まっすぐになっています。

 

女性も同様にスリムな体型で横に大きく開き

みぞおちから上がしなやかに後ろに反ることで

おおきなトップラインを作っています。

 

女性はスリムな体型と共に

上半身の柔軟性が求められるようになっていると思います。

 

 

これからのホールドはどうなる?



この先未来のホールドはどうなるでしょうか?

 

これは僕にもわかりません。

 

少しずつですが、何かしらの変化があると思います。

 

ただ大事なことはホールドに関する基本の原則

 

・相手を押したり引いたりしないこと

 

・組んだら形を大きく変えないこと

 

・ホールドを通してリードや自分の動きを伝えること

 

・見た目がきれいなこと

 

などは変わらないと思います。

 

この先の流行を追うのではなく

基本をしっかりと身につけることで

いつの時代でもきれいなホールドができると思います。

 

〜まとめ〜『時代によっていいものの定義は変わる。』

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