《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

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《基本のテクニック2》重心の位置を変えるには 【重心の位置は動きをコントロールする基本】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

 

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スタンダードでもラテンでも

社交ダンスを踊る時は重心の位置が

ひとつの大きなポイントになります。

 

足の裏のどの辺りに重心を乗せるかで

動きも変わってきます。

 

今日は重心の乗せ方について

思うところをお話しします。

 

重心とは?

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まず重心とは何かを

簡単に復習しましょう。

 

例えばレッスンで

「もう少し前に乗って」

とか言われた時に

よく分からない方はいませんか?

 

体重というのは目に見えないので

今自分がどちらの足に乗っているか、

また足の裏のどの辺りに乗っているかを

自分で感じる必要があります。

 

そのためには重心という考えを少し理解すると

ずいぶん感じやすくなると思います。

 

重心とは重さの中心のことです。

 

たとえばボールに体重をかけると言っても

ボールだけに体重がかかっているわけではありません。

 

土踏まずのあたりにもかかっていますし、

踵にも少しは乗っているかもしれません。

 

ただ体重の多くの割合が

ボールに乗っているということです。

 

イメージは天気図のようです。

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たとえば高気圧といっても

そこだけに空気があり、周りは真空なわけではありません。

 

ただ中心の「高」と書いてある部分が一番気圧が高く

そこから離れるに従ってすこしずつ気をつも下がるということです。

 

山の等高線などもおなじです。

 

崖のようになっている時もありますが、

一般的に山頂から周りに行くに従って

徐々に下がってきていると思います。

 

体重も足の裏全体にかかっている中で

どこに中心があるかを感じることができると

バランスを取りやすくなると思います。

 

なんで重心を変えるのか?

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重心の位置を変えることにどんな意味があるでしょうか。

 

足の上に乗っていればかかとでもつま先で

立てるんじゃないっておもいますよね。

 

確かに立っているだけならかかとでもつま先でも

 

全体に乗っていても同じです。

 

でも動いていこうと思ったら

重心がどこにあるかでだいぶ変わってきます。

 

まず安定して立っていることを考えたら

できるだけ足の裏の真ん中に乗っているのが

いいと思います。

 

真ん中にいれば多少前後左右に重心がずれても

倒れる心配は少ないと思います。

 

おもにタンゴや低い体勢のラインフィガーで

使われる位置です。

 

軽やかに動こうとしたらつま先(ボール)に

重心をおくのがいいと思います。

 

ボールにのることで少し体が持ち上がり

軽い力で移動することができます。

 

また足のバネを使いやすくなるので

方向転換やスピンなどもしやすくなります。

 

さいごに珍しいパターンですが、

かかとに乗ることもあります。

 

これはヒールターンといって

かかとを軸に回る回転で使います。

 

ひざが伸びるため移動性はなくなりますが、

かかとだけに乗るので面積が小さくなり

回転はしやすくなります。

 

特に女性はヒールが細いので

軸がぶれないで効果的に回ることができます。

 

 

重心を移動するにはどうする?

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ダンスを習っていると

体重をもっと前にとか後ろに乗ってとか

言われることがあると思います。

 

体重の位置を動かすためには

大きくわけて2つの方法があると思います。

 

(1)前傾、後傾

ひとつは体を前や後ろに傾けることです。

 

通常脚はかかとに足首がついていて

そこから上に向かって伸びています。

 

そのため体をまっすぐにして立つと

かかとに体重が乗って立つ状態になります。

 

ここから足首の角度を鋭角にして

(足首を曲げて)いくことで体は前傾と言って

前に傾いた状態になります。

 

そうすると体重はかかとから土踏まず

、そしてつま先へと移動していきます。

 

最後にはつま先から重心がはみ出て前に倒れます。

 

逆に後傾して行くと

かかとの端っこまで重心が来た後に

後ろに倒れてしまうと思います。

 

このように前傾、後傾は体の角度が変わることにより

重心の位置が変わることになります。

 

(2)前進、後退

もうひとつは前進・後退です。

 

今回はステップではないので

前進後退といっても足の裏の範囲内での動きとなります。

 

これは体の角度は変えないで

体全体を前や後ろに進めることで

重心の位置を変えていきます。

 

前に進める時は足首を曲げながら

膝と股関節も曲げることで

体の角度を一定に保ちます。

 

これは後ろに進む時も同じです。

 

脚の関節をうまく調節することで

見た目の姿勢を保って重心を変えることができます。

 

 

傾きと進むのとのメリット、デメリット

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ふたつの方法にはそれぞれ

メリット、デメリットがあります。

 

自分の踊りたい方法に合わせて

選ぶ必要があります。

 

(1)前傾・後傾

<メリット>

前傾には脚を伸ばしたまま重心を変えることができるので

脚のラインが綺麗に出せるというメリットがあります。

 

おもにルンバ、チャチャチャで使われます。

 

これらのダンスはひざを伸ばして立つので

基本的には前傾したまま踊る感じになります。

 

そのため全景を使うことになると思います。

 

後傾は通常使うことは少ないと思います。

 

<デメリット>

ひざが伸びていることがそのままデメリットにもなります。

 

スタンダードで同様に前傾すると

ひざが伸びて相手から離れるので

コンタクトが少なくなり踊りが合いにくくなる可能性があります。

 

またライズ&フォールなどもなめらかにできないくなるので

硬い衣装の踊りになることも考えられます。

 

そのため前傾はスタンダードにおいて

使うことはほとんどないと思います。

 

しかし後傾になっている人に対して

垂直になってもらうために前傾する方向に動いてくださいと

いうことはあると思います。

 

レッスンで言われた時はその辺りに注意して

やるようにするといいと思います。

 

(2)前進・後退

<メリット>

重心の位置を変えても姿勢が変わらないので

速度の変化などをさりげなく演出することができます。

 

スタンダードにおいてはふたりのホールドが変わらないで

スピードを出したりゆっくりになったりするので

足の裏の中を前後に移動することは

とても重要です。

 

足首、ひざ、股関節を連動して使うことで

体を前後に進め重心の位置を変えましょう。

 

体の角度が変わらないので

とくにスタンダードにおいてはコンタクトを失わないで

踊り続けることができると思います。

 

<デメリット>

前進、後退で重心の位置を調整するためには

どうしても足首、ひざ、股関節を動かす必要があります。

 

そのため脚のラインをまっすぐに保って行うことはできません。

 

また脚の関節が曲がることで背は少し低くなります。

 

とくに脚のラインが曲がることはデメリットとして

大きいので種目やピクチャーの種類によって

うまく使い分けることが重要です。

 

重心をコントロールすれば思い通りに動ける

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このように脚の裏のどこに乗るかで

ボディの動きは変わります。

 

安定したいのか、軽快に動きたいのか

その時によって重心を変えることができれば

少ない力で大きな動きをすることが

できると思います。

 

みなさんもいろいろ試してみてください。

 

〜まとめ〜『重心を理解して、効率よく踊りましょう。』

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