《社交ダンス》身長差に負けない!凸凹カップル奮闘記

社交ダンス、競技ダンスで身長差カップルならではの悩みや役に立つこと、立たないことのブログ。

《社交ダンス》ダンスを踊るときに両立できないこと 【トレードオフの関係にある】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。

 

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自分たちのダンスを作っていく上で

こんな悩みはありませんか?

 

ひとつのことをやると

もうひとつのことができない。

 

これはテクニック的に解決できることもあります。

 

でも必ずしもすべてのことを100%できるとは

限りません。

 

今日は社交ダンスにおいて両立することが

難しいことをご紹介します。

 

移動と回転

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スタンダードでは基本的に

3つの動作でダンスができていると考えています。

 

・移動(前後、左右、上下)

 

・回転(右回転、左回転)

 

・傾き(右スウェー、左スウェー)

 

です。

 

これらを組み合わせて様々な動きを作っています。

 

このなかで移動と回転は同時に大きくできません。

 

移動が大きくなれば回転は少なくなります。

 

逆に回転が大きくなると移動は小さくなります。

 

移動大 フィザーステップ   回転小

     ↓   ↑

移動中 フェザーフィニッシュ 回転中

      ↓   ↑

移動小 ヒールターン     回転大

 

のような感じです。

 

移動も小さくして回転も小さいというのはできます。

 

でも移動を大きくし、回転も大きくすることは

できません。

 

いわゆる「トレードオフ」の関係にあります。

 

僕はこんなイメージを持っています。

 

自分の踊る勢いを10とします。

 

8の勢いで進んだら、2しか回転できません。

 

逆に7の分だけ回転したかったら、3しか進めません。

 

こう考えることでいまどちらをメインに考えているか、

また残りでどのくらい動いたり回転ができるかが

想像できると思います。

 

よくある失敗は7進みながら8回転することです。

 

これは移動と回転の合計が10を超えているので

無理が来てしまいます。

 

回転が3で移動が2というのは可能ですが、

勢いが余っている状態はもったいないので

合計は10になるようにしましょう。

 

男性と女性

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カップルで喧嘩になる時によくあるのが

 

女性「これだと踊りにくい。こうして欲しい!」

 

男性「そうすると、僕が踊りにくい。もとどおりがいい。」

 

女性「でも私はさっきの方が踊りやすい。」

 

(いか無限に続く)

 

こんなパターンです。

 

男性と女性は立場も役割も違うので

やりやすいという観点から言うと

どちらかがやりやすい時は

どちらかがやりにくくなることが多いです。

 

もしふたりともやりやすいなら

即決で採用しましょう。

 

ただそうなることは稀で

大体意見は対立します。

 

このような時も男性の希望と

女性の希望は「トレードオフ」になることが多いです。

 

なのでお互いの意見を言うことは大事ですが、

言い合っていても永遠に解決しません。

 

この時は視点を自分ではなく「カップルとしてどうか」

にうつして解決に向かいましょう。

 

つまりお互いがある程度譲歩して

カップルとして一番いいところを探すと言うことです。

 

妥協と言ってもいいです。

 

自分にしか視点のない人は

妥協したときに自分の希望が削られたことにしか

意識がいかないので納得が行かず

不満が残ります。

 

また相手に視点を置くと

相手は満足してくれますが、

自分はすごく我慢しているので

ストレスがかかりダンスはうまくいきません。

 

カップルに視点を置くことで

カップルとして最高の状態はどこかを探ることで

いい状態に持っていくことができます。

 

自分が10、相手も10で踊れれば最高です。

 

でもいま仮に自分が10だと相手が3だとしましょう。

 

カップルとしての合計点は13です。

 

もし自分が1だけ譲って9にしたときに

相手が5になれば合計は14になるので

譲るべきです。

 

さらに自分が8にしたときに

相手が7になるなら合計は15になるので

さらに譲るべきでしょう。

 

ただ自分が8にしたときに

相手が3から4にしかならないのなら

合計は12と最初より下がってしまうので

とりあえず今の段階では譲るべきではありません。

 

何か別の部分を譲り合計が高くなる工夫が

必要になると思います。

 

このようになるべくお互いに我慢が少なく

カップルとしての合計も大きくなるような場所を

お互いに探し合う姿勢が上達につながると思います。

 

 

体格と踊り方

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このブログのテーマでもある身長差などの体格も

トレードオフ」の要因になります。

 

背が高い人は体の各部分が長いので

素早い動きが苦手です。

 

背の低い人は胴体や腕、脚も短いので

速く動くのは得意です。

 

脚が長いなどはスタイルではなく

実際の長さのことです。

 

同じスタイル(胴:脚)でも

身長が高い人の方が

脚が長くなります。

 

逆に身長差があっても

脚の長さがそんなに変わらないこともありますが、

一般的に身長が高いと長いことが多いと思います。

 

みなさんもゴルフのように長い棒を

振り回すときのことを想像してください。

 

長い棒はゆっくりとしか触れませんが、

短い棒はシュッと素早く振ることができます。

 

逆に言えば短い棒はゆっくりと振るのが

難しく、長い棒は思いっきり振れば

ゆったりとした動きになるのでやりやすいとも言えます。

 

このようなものも長さと動きに質が

トレードオフ」になっています。

 

これが前出の2つと違うのは

体形なので選ぶことができない

ということです。

 

自分の体型(長さ)は変えることができないので

それに見合った動きしかできないと言うことです。

 

身長差カップルはお互いの間に

このギャップがあるので

そこを意識しないと動きが合わないことがあります。

 

でもその違いを生かしてゆっくりな部分は大きい人が

素早い部分は背の低い人が目立つようなフィガーを使えば

他のカップルよりマルチにこなせると思います。

 

世の中にはトレードオフに溢れている

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ダンスに限らず世の中には

トレードオフの関係になっているものが

たくさんあります。

 

現在世界中で話題になっている

新型コロナウイルス感染症の抑制と

経済活動の関係も同じだと思います。

 

この感染症はひととひとが出会うことで

感染が広がります。

 

もし感染の拡大を抑えることに全てをかけるなら

1ヶ月すべての人が誰にも合わずに過ごせば

ほぼ収束すると思います。

 

その代わりその間の経済は止まるので

社会は死亡するでしょう。

 

逆に経済を回すと言うことは

自ずと人が人と出会うことを意味します。

 

なので感染は必ず広がります。

 

つまり感染拡大と感染抑制は

トレードオフの関係にあると言うことです。

 

このことを受け入れないで

感染を0にしながら経済も回すと言う考えは

うまくは行かないと思います。

 

確かに理想的ではありますが、

現実的ではありません。

 

テレビなどを見ていると

一人でも感染者が出たら

まるで犯罪者のように糾弾します。

 

とくに医療関係者や警察、あるいは接待を伴う飲食業など

ある程度目立つ職種にでるとそれを過剰に大きく取り上げます。

 

たぶん社交ダンスの教室やパーティで

感染者が出てもマスコミはこぞって

大きく報道するでしょう。

 

僕たち社交ダンスに携わる人は

もちろん感染者が出ないように

お客様も自分も最大限気をつけ

対策をしています。

 

それが社交ダンスで現在まで大きく感染者が出ていない

ことが証明しています。

 

でもそれは今後とも絶対にひとりも感染者が出ないことを

意味しているとは思いません。

 

本当に0にするにはすべての社交ダンスをする人が

ダンスをやめるしかありません。

 

でもそれでは意味がないと思います。

 

僕が思う一番大事なことは

0を目指し万全を期すと同時に

感染者が出てしまっても許容する心を持つことだと思います。

 

もちろん杜撰な対策の結果でることは

よくないと思います。

 

でもいままでニュースで取り上げられてるいる

クラスターが発生した場所でも

ほとんどの場所はある程度万全に近い

対策をしていると思います。

 

なので僕はそこはしょうがないと

思います。

 

そう思わないと前に進めないからです。

 

事前の対策を万全にし

感染者が出たら誠実に対応する。

 

これに尽きると思います。

 

コロナにかかることは犯罪ではありません。

 

かかってしまった人を責めるのではなく

早く治るように思いやりの気持ちを持つことが

収束に向けての道だと思います。

 

僕たちは動けばリスクがあり

動くこととコロナ抑制はトレードオフの関係にあることを

主催者もお客様も理解して前に進んでいくことが

一番大事だと思います。

 

〜まとめ〜『世の中はトレードオフのものがたくさんある。』

 

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