こんにちは!
Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。
僕は以前ある先生に習っている時に
「三宅くん、そこは走っているからダメなの。歩いて。」
とか
「そこはもっと走って。」
とか言われたことがあります。
しかも走っていと言われたのはワルツだったりします。
習った時は「???」となりました。
今日はこの「歩く」と「走る」の違いは何か?
またその違いがダンスにどう影響するかを
僕なりにお話しします。
「歩く」vs「走る」
みなさんは「歩く」と「走る」の違いは
わかりますか?
簡単ですよ〜、速く進むのが走るで
ゆっくりなら歩くですよね。
はい残念。
まあこの残念な答えを自信満々に答えたのは
他でもない私です。
(恥ずかしい…)
それはさておき「歩く」と「走る」の違いは
スピードではありません。
みなさんも早歩きと、ゆっくりなジョギングをしたら
歩く方が速くなる時がありそうな気がしませんか。
もちろん最終的には「走る」ほうがスピードは出ると思いますが、
速度が決めているわけではないということをまず覚えておきましょう。
「歩く」とは?
歩くとはどういうことでしょうか。
これは陸上の競歩を見るとヒントになります。
競歩は速く歩く競技で走ると注意を受けます。
大きく分けて2つあります。
・ロス オブ コンタクト
・ベント ニー
です。
まずひとつめのロス オブ コンタクトです。
これは地面から両足がはなれてしまうことです。
両足が地面から離れるということは飛んでいるということで
これは走っていると判断されるそうです。
かならず前か後ろの足が着地している、
つまり体重がうつる瞬間は両足が地面に触れていることが
「歩く」条件のひとつということです。
ふたつめのベント ニーは体重の乗っている脚の
膝が曲がっていることです。
競歩のルールでは前方に振り出した脚の膝は伸びた状態で着地し
そこから体の真下に来て脚が垂直になるまでは膝が伸びている状態を
保つとなっています。
これはダンスにおいては少し違います。
体の下に来た時に脚は膝が曲がっていることが
多いと思います。
これはダンスにおいてはいいことです。
ただ足を前方に降り出した時に
膝を伸ばして着地するというのは
ダンスにおいても同じことが言えると思います。
振り出した脚が曲がっていると
上半身が前に倒れたり、
足がドスンと床について足音がする原因になります。
ダンスにおいて歩くのは大きい歩幅で動く時です。
多くの場合フィガーの最初の1歩で使われ
音楽の強いアクセントを表現しています。
またその移動の速度が
後に続く回転やスウェーなどの
エネルギー源となります。
動きは滑らかで脚の上を滑らかに通過して
ステップではなくボディの移動で音楽を表現しています。
「走る」とは?
これは先程の競歩のルールから考えると
・両足が地面から離れる
・着地の膝が曲がる
ということになると思います。
両足が地面から離れるということは
送り足で強く地面を蹴っているということです。
そのため空中に浮く感覚があるので
軽やかな動きになると思います。
また空中から地面に落ちるのである程度衝撃があります。
そのままだと足音がドスドスしてしまうので
膝を緩めてつま先から着地することが多くなります。
代表的なものはクイックステップのランやシャッセなどです。
軽快でボディの移動も滑らかですが、
リズムはステップの着地で表現されることが多いです。
どちらが正しいのか?
社交ダンスにおいてはどちらが正しいということはありません。
また例に挙げたように一般的にはここは歩く、ここは走るとありますが、
それは変えることが可能なところもあります。
大事なことは自分が歩いているのか走っているのかを考え
狙って動作することだと思います。
ダンスは音楽に合わせて楽しく踊るものです。
また競技に出る人も他人と同じことをする必要はありません。
なので走って表現してみたり歩いて表現してみたりすることで
きっといいダンスが生まれると思います。
ぜひ試してみてください。
〜まとめ〜『ダンスの動きは「歩く」と「走る」を使い分ける。』
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